2020年 新年にあたり私の取材方針を表明します

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「~だ・~である調」

2020年最初となるこのブログ記事では、私自身がこの新しい年に向けて、どんな方針を以て活動していくつもりであるのか、その方針表明のようなものをさせて頂く。

その前に、冒頭から使っている、この「~だ・~である調」文体。

実はこの「11人の群れ」においても、スタートして暫くの間は「~だ・~である調」で書いていた。

それが気持ちの移ろいなどもあって「〇〇だから〇〇だと感じています」とか「〇〇ではないでしょうか」と「ですます調」で文末を締める書き方に変化を遂げ現在に至っているが、この「ですます調」で文章を書こうとすると、どうも無駄な言葉を多用してしまう癖が私にはあるようで、一本の記事に要する文字数が増える一方になってしまっていた。

しかし、このスピード社会で、ある情報を伝えようとした時、それに無駄に時間を要してしまっては、それだけ「情報伝達」の機会損失をしているのに等しい。

つまり、私がどんなに熱量を込め6000文字の記事を書いたとしても、その全てが読まれると思うのは明らかな怠慢で、多くの読み手が斜め読みをした上で、私の主張を理解した気分にさせてしまっている可能性は十分にあり得るのだ。

そして、記事内容を「誤解」した読み手の一部が、私に様々なレッテル貼り※をしてくるという、この不毛なコミュニケーションを2019年も‟順調”に生み出してしまった。

こうした不毛なコミュニケーションが、「~だ・~である調」文体にすることで全て「抹殺」出来るとは考えていないが、少なくとも6000文字を10分程掛け熟読して下さっていた方にとっては、それが3000文字となれば5分、2000文字となれば約6分の時間短縮に繋がるわけで、全く無意味だとは言えないだろう。

と、所信表明をすると最初に書いておきながら、「~だ・~である調」文体への思いだけで、既に700文字を超える文章になってしまった。

きっと、無駄に記事文字数が膨れ上がるのを避けたい、という私の本意と初っ端から乖離してしまっているように見えてしまっているだろう。

しかし、この「ですます調」から「~だ・~である調」への回帰も、この後に書く2020年取材方針表明と決して無関係ではなく、今回の記事冒頭でどうしても触れておきたかった事でもあり、ご容赦頂きたい。

※私に貼られた様々なレッテル(記憶ベース)【Jリーグ批判派】【危ない人】【危機感煽り野郎】等など。全て大外れとは言わないが、私の本質を捉えたレッテルではない。

2020年取材方針表明

そろそろ今回の本題である「2020年取材方針表明」について書いていかなくてはならない。

私の2020年に向けた方針表明は、以下に書く2つの柱がその全てである。

①J3、JFL、地域リーグの抱える課題、現状の把握と可視化

②サッカー界が未だリーチ出来ていない層に向けたコンテンツ作り

この2つの柱について、以下で少しだけ解説していきたい。

①J3、JFL、地域リーグの抱える課題、現状の把握と可視化

2019年は私にとって「現場」と直接遭遇する機会を意識的に持った初めての年だった。

地域リーグ、JFL、そしてJ3クラブの現場を取材出来たことで、改めて気づかされたのは、それぞれのリーグに所属するクラブ、チーム、そして選手や運営スタッフについても、実態としてほぼ差が存在していないという事だ。

それでもJ3クラブの場合は、取材をするに際しても「Jリーグのメディアコントロール下」にあるという建前で、すんなりとは受けて貰えないケースもあるにはあったが、実際にその中を覗いてみれば、JFLや地域リーグの上位クラブの実情とそれほど変わらないと言うか、少なくとも私が直接取材したJ3クラブにおいては、Jリーグに属しているという優位性をほとんど感じることが出来なかった。

それなのに、地域リーグの強豪クラブは将来的なJリーグ参入を叫び、JFLではJ参入を果たす為に観客数の水増しをするクラブまで出現した。

非常に厳しい経営状況・運営体制に、日々喘いでいる地域リーグやJFLのクラブがあって、それらがJ3参入と同時に全て解消されるのであれば良いが、私にはその様になっていく姿を想像するのが難しい。

もはや、政令指定都市、或いはそれに準ずる地方自治体行政が主導的に支援してきたクラブが、辛うじて踏みとどまれているのがJ2だとすると、今現在J参入を目指しているクラブやJ3で戦っている多くのクラブにとって、余程の事が起きない限りは居場所がずっとJ3である可能性も高い。(余程のこととはJリーグの外資参入全面解禁、国内カジノの合法化などの「外的要因」だろうが)

そうした、ある意味で「執着地」としての側面も持っているべきリーグであるのに、地域リーグやJFLに対して明らかな優位性を保てていないのは、非常に由々しき事態だ。

そして、このような実情が認識されていながらも課題視されていなかったり、そもそも認識されていないことが、余計にその状況に拍車をかけてしまっている様にも見える。

これら、2019年に私が抱くに至った思いをさらに一歩前に進めるとすれば、これらの現場が抱える課題・現状を把握する作業を取材を通じて行い、それを可視化することで現場も含め多くの人が認識するところへ繋げていきたい。

知ること、情報収集すること、これが課題をクリア、或いは新たな道へと進んでいく上で欠かすことが出来ない要素であるのは自明で、その一助となる様な活動を私自身もしていきたいのだ。

②サッカー界が未だリーチ出来ていない層に向けたコンテンツ作り

そして、【②サッカー界が未だリーチ出来ていない層に向けたコンテンツ作り】へとこれが繋がっていくわけだが、私はこうした日本サッカー界の主に下位カテゴリーが抱えている課題が、サッカーの世界だけで解決出来るようなものではなく、ある意味で社会的課題だと認識してもいる。

例えば地方でプレーするアマチュア選手たちにとって、雇用についての課題はあまりにも大きなハードルだ。

この状況を指を咥えたまま看過すれば、早晩「地方のサッカー」は消滅してしまうだろう。

ただでさえ少子化で人口減に歯止めが掛かっていないのに、サッカーを出来る場所が日本のあらゆる地方で消滅してしまえば、どんなに華やかにJ1リーグが盛り上がろうとも、その足元はどんどん脆弱になり、必ず終焉の時が訪れてしまう。

そうさせない為には、今現在日本サッカー界がリーチ出来ていない層、つまり世間一般に対して、スポーツが生活に与える可能性、そして社会に与える可能性を訴求していくことが非常に重要だと私は考えている。

そしてその様な目的を持たせたコンテンツを考えていった時、それが既存のサッカーファンやJリーグファンにとって、やや受け入れずらいものになるだろうとも私は予測している。

日本サッカーが今出来ていない事、Jリーグが今出来ていない事、それらにこそ、社会がスポーツを、そしてサッカーを不可欠なものとして受け入れる要素が隠れている可能性は高く、それをコンテンツとして形にすると、既存の日本サッカー文化やJリーグ文化を否定しているかの様に映ってしまうだろう。

ただ、そこで生じたハレーションになるべく捉われず、大元の狙いである層にどれだけリーチ出来ているか、それを検証しながらアウトプットしていきたい。

と、ここまでで約2800文字。

最初にも書いたが、今年はなるべく文字数を少なく、読み手に不必要な負担を強いることのない文章を書いていきたい。

私ももうそれほど若くはない。不毛なコミュニケーションに付き合っていくのには決定的に時間が足りない。だからこその「ですます調」から「~だ・~である調」でもあるのだ。

そして、今回の2020年取材方針表明に書いた2つの大きな柱

①J3、JFL、地域リーグの抱える課題、現状の把握と可視化

②サッカー界が未だリーチ出来ていない層に向けたコンテンツ作り

を少しでも実現出来るように、日々の活動に邁進していこうと思う。

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