KFG義勇兵の皆さんへ!『革命のターゲットはJリーグの外側にいる!』

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序章

なんの事前告知もないままに

それは突然に再開しました。

錦糸町フットボール義勇軍(KFG)が8月28日(水)の夜、なんの事前告知もないままにYoutubeで生配信。

約数か月間の空白を経て、きっと見切り発車的に始まった生配信だったはずですが、ロック総統、オットナー参謀長、ライト曹長の3人がちゃんと揃った状態でのKFGはやっぱり面白かった。

特段、この夜の生配信で認識を新たにするような情報が聴けたわけではありませんでしたが、聴いていてストレスのない、そう、言うなれば、これほどシンパシーを感じながらサッカーの話を聴くことが出来るKFGのありがたみを改めて痛感したのです。

と、今回は、私と同じようにKFGにシンパシーを感じておられる方々、つまりKFG義勇兵の皆さんに向けたメッセージとして、この記事を書かせて頂こうと思うので、錦糸町フットボール義勇軍が何なのか、果てはロック総統とは何者なのか、参謀長、曹長とは。。。?と言った部分については、一切割愛させて頂きます。(分からなくて気持ち悪い方は、是非ともネット検索してみてください。沢山情報が出てくるはずです)

錦糸町フットボール義勇軍8月28日生配信リンク

Jリーグサポーターが出来るまで

でいきなりですが、私が何故KFGにシンパシーを感じるようになったかと言えば、これは間違いなく、私自身がかなり長い期間、それこそ20年とかそれくらいの間、ほとんどJリーグを身近に感じることなく生きてきたことに起因しておりまして、そんな長きに渡る「Jリーグ空白期間」を経た上で、久しぶりにJリーグのある日常を過ごすようになったことで、思っていた以上にJリーグの世界、特にスタジアムに集まってくるファン・サポーターの作り出している文化に、カルチャーショックを受けていたのだろうと、僅か2年程度前の話ですが、今にして思えばそう振り返ることが出来ます。

例えば、Jのスタジアムに集まってくる観客の多くが、チームのレプリカユニフォームを着用し、タオルマフラーを首に巻いて、雨が降れば当然のようにチームカラーのポンチョを身につけている。

ゴール裏からは大勢のサポーターが歌う応援歌が聴こえ、そのサポーターは試合中のほとんどの時間ジャンプしている。

ゴールが決まれば、誰かれなくハイタッチをし、チームが勝利すればスタンド中に万雷の拍手と大歓声が響きわたる。

私が長きに渡る「Jリーグ空白期間」を経て、なんの思入れもなく、ただ家から近いという理由だけでたまたま訪れた日立台で、こうした光景を最初に目撃した時は、その全てがポジティブな衝撃でした。

そしてその日を境に、今日まで日立台で行われる柏レイソルのリーグ戦の9割くらいをスタジアムで見ることになるのですが、4~5回目に日立台に行く頃には私もすっかりJリーグサポーターそのもののいでたちになっており、ゴール裏に陣取り応援歌(はじめは‟チャント”という言葉すら知らなかった)もほぼ完璧に覚え、高らかに歌っていました。

つまり、当時の私には久しぶりに触れるJリーグの世界が新鮮で、非常に魅力的に見えていたからこそ、ほんの数回の日立台体験で「柏サポーター一丁上がり」となったわけですが、こうして出来上がった1人の柏サポーターが、言い知れぬ居心地の悪さや、イヤな自分自身を感じるようになったのは、日立台に通うようになった最初のシーズンも終わりの頃だったと記憶しています。

イヤな自分自身

「居心地の悪さ」これを最も強く感じたのは、チームの勝敗に対してです。

つまり私は、レイソルが勝ってくれれば嬉しいけれど、負けたとしても「日立台でサッカーを見た」というこの欲求は満たされていたので、実際のところチームの勝敗にはそれほど頓着していませんでした。しかし、そんなことを口に出そうものなら「非国民」とでも言われてしまいそうなムードを周囲から感じていましたし、特にあの負けた時のムードは嫌で嫌で仕方ありませんでした。

すると不思議なもので、段々とレイソルが勝利することだけを強く願うようになるのです。

もともとは「サッカー場へ行ってサッカーを見ながらワイワイする」のが楽しかっただけなのに、チームの勝敗がその日の価値を決めるようになってしまう。

こうなると色々なことがおかしくなっていきます。

日立台までの道順でゲンを担いだりするくらいであれば可愛いものですが、常に同じ位置で応援することに拘ったり、その位置をちゃんと確保するために待機列に並ぶというミッションを自らに課したり、ゴール裏で黄色以外の服を着ている人を見つけると排除したくなったり、「歌い跳び跳ねて」いない人に怒りを感じるようになったり、そして最終的には、対戦相手チームを応援しにきたサポーターを親の仇であるように感じてしまったり。

少なくとも、私がJリーグから離れていた20年くらいの間には、全く浮かぶことの無かったこうした感情が、日立台に行くたびに自然と湧いてきてしまう。

そして、それを顧みてはそこに「イヤな自分自身」を感じるようになっていきました。

そんな頃に初めてKFGのポッドキャスト配信を聴くようになったのです。

わきまえろ

KFGが発信しているサッカーとの向き合い方。

ロック総統の「今そこにあるサッカーを愛せ」は名言だし、恐らくこの先も色褪せずに人を突き動かしていくと思いますが、私なりにKFGが発信している数々の言葉、思想を端的に表現すると、それは

「わきまえる」或いは「わきまえろ」

ということではないかと、感じています。

わきまえる【弁える】

事に存する(潜んである)けじめを、これがそうだと見分ける。弁別する。特に、道理などを十分に心得る。

そして、日立台で対戦相手サポーターを憎く感じたり、チャントを歌っていない人に怒りを感じていた私はあきらかに「わきまえて」おらず、だから「イヤな自分自身」をそこで感じるようになってしまっていた、日立台に通うようになるまでは、ひとりの大人として「わきまえた」生き方をしたいと思っていたし、周囲にいる「わきまえた」人に魅力も感じていたのに、いつのまにか自分が、大好きなサッカーの世界で「わきまえない」人間になりかけてしまっていた。

そういうぼんやりとした自覚があったことで、KFGから聴こえてくる言葉のひとつひとつが、そこから戻る道を提示してくれているように思えていたのかも知れません。

ただ、それも私が圧倒的に「Jリーグサポーター」としての生活が短いからこそ、それに気がつくことが出来たとも思っています。

つまり、KFGに出会うことなく日立台のゴール裏で勝敗に気分を支配されながらチャントを叫ぶことをしていたら、どこかでドロップアウトするか、ドロップアウトしなければ、筋金入りの「Jリーグ原理主義者」になっていたでしょう。

と、実はここまでが序章です。

ウンザリされるかも知れませんが、仕方ありません。

ただ、ちょっとでも関心を持って下さった方には損をさせませんので、出来たら最後までお付き合い下さい!

転回

反論者の属性

では、少し話を変えましょう。

つい先日、私がこの「11人の群れ」に書いたある記事が、割と大勢の方に読んで頂けていまして、【J2の試合会場にマリノスのユニフォームを着てきた青年】というタイトルをつけたブログ記事ですが、これに対するTwitter上の反応は様々で、私としてはその賛否を問題提議するというより、ほとんど確信をもって書いていますので、反論されたところで、その思いを変節させることなど微塵も考えておりません。

この【J2の試合会場にマリノスのユニフォームを着てきた青年】の中で私は、「Jリーグ道徳自警団」と言う言葉を使って、Jリーグの試合会場で目撃した気に食わない人をネット上で「私刑執行」するJリーグサポーターの愚行を批難するとともに、そもそも着ているユニフォームによってそれが「私刑執行」の対象とされてしまうJリーグのサポーター文化に異を唱えています。

ただ、言ってみればこの「私刑執行人」のマインドはかつての私の中にも確実にあったもので、深い谷底に堕ち行く前にKFGから「わきまえろ」という言葉を授けられたから、そのマインドが世間的に考えれば全く普遍性がないと気がつくことが出来ただけで、きっとKFGと出会っていなければ私もこの「私刑執行人」に賛同し、地獄の果てまでマリノスユニの青年を追いかけていたかも知れないのです。

そこで今回改めて確認出来たことがあって、それは今回に限らず、私に反論してくる方々の大まかな属性についてなのです。

例えば今回の【J2の試合会場にマリノスのユニフォームを着てきた青年】に対する反論として多かったのは

「トラブルの元になるんだから着てくるべきではない」

「マナーの問題」

というものでしたが、これらについては私も記事中で

必ずその反論として「ドレスコード」だの「トラブル回避」だのと言ってくる方々がおられるわけですが、先にも述べたように「受け取る側の感性」さえ穏やかであれば「トラブル」など起きようもありません。もしご自身の身の回りで「着用している服の種類でトラブル」が発生しそうになっていたら、是非ともそれを諫めてお止めになって下さいと私は申し上げたいし、「ドレスコード」についてはそれが必要と思われるのであれば、是非ともそれを観客の間で徹底出来るように、そのガイドラインを先頭きって明確に定めて下さいと申し上げたい。

私からすれば「ドレスコード」も「トラブル回避」も質の悪い難癖でしかありませんし、青いマリノスユニフォームの青年を長良川から排除する正当な理由になりようもない。

と見解を書いているので、それでもこう反論してくるという時点で、記事を読んで頂けていないか、或いはバイアスが何重にも掛かってしまって、もはや平常の判断力を失ってしまうくらいどっぷりとJリーグサポーターの谷底に落ちてしまっておられるんだろうと感じていますが、こうして反論してくる方々が例外なくいずれかのJクラブを応援している旨をプロフィールに記載しており、そうでない方からの反論はひとつとして確認出来ておりません。

つまり、一部の熱心と思われるJリーグサポーターに対しては、「わきまえる」視点では比較的正論なことをこうして記事に書いても、それがほとんどと言うか、全く響かないという実態を今回もまた確認することが出来たのです。

 

終章

革命のターゲットはJリーグの外に

と、ここから終章に入っていきますよ!

先にも書きましたが、私が「わきまえる」視点でモノを書いても、それが一部のJリーグサポーターには全く響かないという実態。

これをKFGの今後の革命方針に是非とも取り入れて欲しい、或いは私もそのつもりで意見発信をしていきたいと、そう思うのでありまして。

つまり「KFG革命のターゲットはJリーグの外側にいる!」ということなのです。

そもそも既存のJリーグファン・サポーターの義勇兵化が完璧な形で謀れたとしても、その絶対数があまりにも少なく、未来永劫Jリーグを支えていくファン層とするのにはあまりにも脆弱。

であれば、義勇兵化の難しい、Jリーグの世界においては「わきまえる」必要性など無いと信じ切ってしまっている一部の既存Jリーグファン・サポーターに向けた革命活動だけを優先するのではなく、むしろその外側にいる人々の義勇兵化を革命活動によって推し進めた方が、その効果も圧倒的で、場合によっては既存Jリーグファン・サポーターの絶対数を遥かに凌駕する勢いで、新たなJリーグファンをサッカー界に送り込むことが出来てしまうかも知れません。

KFG的思想はJリーグの世界に長くいればいるほど、理解が難しい可能性がある。

2年前の私がそうであったように、Jリーグに触れたとしても僅か、或いは全く触れていない人たちに対してであれば、案外スムーズに「今そこにあるサッカーを愛せ」も浸透していくかも知れない。

いかがでしょうか。

「KFG革命のターゲットはJリーグの外側にいる!」

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