【ケルガクセイのいま。】CASE1『僕にはモチベーションを上げる場所が2つある』

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【ケルガクセイのいま。】

大学サッカー選手の就活に焦点をあてた、インタビューシリーズです。

※「ケルガクセイ=蹴る学生」です!

 

今回のケルガクセイ

岩壁裕也(いわかべひろや)さん

横浜F・マリノスユース~東海大学サッカー部~YSCC横浜(J3)~現職

父から言われた言葉

現在、東京の大手人材広告会社に勤める岩壁裕也さんは、東海大学卒業後、一旦はJリーガーの道を歩んだ経験も持つ会社員2年生。

そんな岩壁さんが、Jリーガーとしての生活に区切りをつけ就職活動を開始したのは、プロサッカー選手となって初めてのシーズンが終わり、それから少し経った12月頃のこと。

 

『父は「0か100か」という人なんですが、その父にこう言われたんです「サッカー選手を続けるか続けないか、それに迷っている時点でお前はもう上には行けないよ」って。

僕自身その言葉を聞いて本当にその通りだなと、本気で上を目指したければ死に物狂いでプレー出来る場所を探そうと思えるはずだなと、確か12月の最初の頃でしたけど、あの時、父から言われた言葉が、Jリーガーを辞め就職活動をしようと決心出来たきっかけでしたね。』

 

幼い頃からプロサッカー選手になることを現実的な目標として成長してきた岩壁さんにとって、その道に区切りをつけることは大きな決断であったはずですが、アスリートらしい切り替えの早さで、年末には就活相談をするためにDiG※とコンタクトを取ります。

その時点で既に、現在勤務する会社に入社することを1つの目標としてはいたものの、学生時代も含め、それまで一切の就職活動をしてこなかった岩壁さんにとって、その目標に到達するまでの道のりは全てが未知の世界。

 

『就職試験の1次面接は本当に酷かったんです(笑)

「御社」とか「ワタクシ」とか、そういう言葉も使い慣れていないからスムーズに出てこないし、それでも1次面接は何とか通過出来たのですが、面接官の方に「今のままじゃ2次面接は危ないよ」と言われてしまって、そこで一気に自分の中に火がつきました。

面接の練習をしたり、志望動機をまとめたり、年が明けた1月はDiGに通い詰めでしたね(笑)でも、あの時DiGの担当者の方が一生懸命サポートして下さって、自分も必死になって就職対策に取り組んだからこそ、結果的に内定を貰えたんだと思います』

 

プライドを捨てれば

品川CC横浜でプレーする岩壁さん(4番)

DiGの就活サポートを受け、自分の将来と真剣に向き合う濃密な時間を経たのちに、希望した会社に入社するという目標を叶えた岩壁さん。

そして同時に「社会人サッカー選手」として神奈川県社会人リーグの強豪、品川CC横浜でプレーする道も選びます。

しかしながら、入社した当時を振り返ると、辛い日々の連続が待っていました。

 

『僕もそうだったんですけど、サッカーやってた人ってどこか少しカッコつけちゃうって言うか、変なプライドがあるって言うか、そういう人多いと思うんですよ』

 

大学卒業後、1シーズンをJリーガーとして過ごしてきた岩壁さんにとって、同期入社の同僚より自分が年上であることも「変なプライド」を捨てきれなかった理由だったそう。

 

『営業のテレアポにしても、何となくカッコつけてしまう自分がいて、そんな自分を尻目に同期入社の人たちがドンドン受注していたり、本当にあの時期は辛かったです』

 

どうして仕事が上手く出来ないのか、どうしてこんなに辛いのか、その原因は自分でもよく分かっている。

そんな岩壁さんにターニングポイントを与えてくれたのは、入社して以来、約半年に渡りその状況をつぶさに見てきた上司の方でした。

 

『酒の席だったんですけど、そこでみんながワァーワァーやってる横で、ある上司の方が「お前はプライドを捨てたら売れる」と言って下さったんです。

僕もそれは気づいていた事でしたし、そう言われて「やっぱりそうなんだな」と思えたんです。それからは電話する時も声のトーンを少し上げてみたり、上手な人の真似をしてみたり出来るようにもなりました。今振り返ってもあの時に僕は変わったんだと思います』

 

入社して約半年、辛いサラリーマン生活を送っていた岩壁さんが、今では「凄く居心地がいい」と感じるようにまでなっているそうです。

 

僕にはモチベーションを上げる場所が2つある

品川CC横浜でプレーする岩壁さん(4番)

『それまではコンディションを保ちたいこともあって、酒の席に誘われてもほとんど行くことはありませんでしたが、お酒を飲みながら仕事の話を真剣にするような席には積極的に行くようになって、そこで職場の同僚や上司がどんな人なのか知ることも出来たし、僕がどんな人間なのか知ってもらうことも出来ました。

職場に「居場所」が出来たって言うんでしょうか、入社当時はあんなに辛かったのに今は本当に居心地よくさせてもらっています』

 

岩壁さんにとって職場が「居心地がいい場所」となっていった理由。これについては「社会人サッカー選手」ならではのエピソードもあるようです。

 

『仕事とサッカーって本当に繋がっているんです。サッカーの調子が悪ければ仕事もイマイチだし、仕事の調子が良くなるとサッカーの方も良くなっていくのを実感します。

だから僕にはモチベーションを上げていく場所が2つあるんです。

今思えば、あの入社当時の辛かった時期は、サッカーでも全然いいプレーが出来てなくて、だからあの時本当に一生懸命サッカーに向き合ったんですよ、当時はまだ仕事を一生懸命やる気持ちにはなれなくて(笑)

それで、サッカーの方が徐々に良くなってきたら、仕事でもだんだん評価されるようになって、成果も出せるようになっていきました』

 

サッカーを続けてきたからこそ気づけること

会社員としての生活も2年目を迎え、長くサッカーを続けてきて良かったと思えることも増えてきているそうです。

 

『仕事をしていてもサッカーに置き換えて「あ、そういうことか」と気づくことも多いんです。

同じチームで仕事している人たちに、それぞれ得意不得意があって、新規案件を獲るのが上手い人とか、それを拡大させていくのが得意な人とか、上長の方でも部下に教えるのが上手な方とか、とにかく営業に強い方とか、また反対に苦手なことがあったり、そしてそれを互いが補い合いながらチームとして仕事に取り組んでいくものだと、あらゆることをサッカーに置き換えて考えることが出来るので、本当にサッカーやっていて良かったなと思えるところなんです』

 

岩壁さんが、就活に費やした時間は一般的な学生の就活期間と比較して決して長いとは言えないのかも知れません。しかしながら、入社してすぐに立ちはだかった壁、それを乗り越えることが出来た時こそが、岩壁さんにとっての就活が結実した瞬間だったのでは無いでしょうか。

そしてその礎となったのは、DiGのサポートを受けながら必死に就活と向き合った経験に拠るものだったはずです。

 

『あの時DiGのサポートを受けていなかったら、僕が今この会社で働いていなかったことだけは確かです。

DiGはサッカーをやってきた就活生に対するサポートのノウハウも持っていて、僕の置かれている状況も分かってくれていたので、安心して相談することも出来ました』

 

今は仕事とサッカーの両方が充実していると話す岩壁さん。

きっとこの先も、それらを両輪にして、人間としてより大きな存在となっていくのでしょう。

 

DiG(ディグ)株式会社

人材紹介・就活支援サービス、人材採用コンサルティング・社員研修、メディアサービス・マーケティングなど『新しい価値基準を創造し、すべての人の適材適所を実現させる。』をミッションに掲げる人材業界におけるスタートアップ企業。2016年2月創設。

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