東北リーグ開幕戦「コバルトーレ女川VSいわきFC」を食べ物で表現すると

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東北リーグ開幕戦「女川VSいわき」ピッチ上のこと

2度に渡り、東北リーグ開幕戦「コバルトーレ女川VSいわきFC」に関するコラムを書いてきましたが、その話題の中心はほとんどが「ピッチ外」のことで、サッカーブログでありながら、人がボールを蹴る描写のひとつも書いてこなかったことにふと気づき、今回はあの日のピッチ上の出来事、これについて今更ながら書かせて頂こうと思います。

とは言え、私は“フットボリスタ・ラボ”(海外サッカー専門誌footballistaが主催するオンラインコミュニティ。サッカー戦術マニアの大好物)のようにある程度の客観性を備えた「戦術分析」などはとても出来ませんし、もとからそこを目指してもおりません。

故に限りなく主観的なモノの見方、表現を変えれば、限りなく偏見に満ちた内容になりそうな予感が既にしておりますので、これを読まれた方もどうかそのおつもりで「アホが勝手言ってらぁ(笑)」くらいの軽い気分で受け止めて下されば。。。。いや「分かってねえなぁ(笑)」と一笑に付して下さって結構でございます。

つぶ貝VS大味な巨大ハンバーグ

とまあ、これでもかと「セーフネット」を張りまくっているわけでございますが、、、

そうするのには理由がございまして、これはちょっと受け入れることが出来ないと、そう仰る方が少なからずおられるであろうこと、それを覚悟の上で書かせて頂かなくてはならない内容にいよいよ入っていくわけですが。

今回の東北リーグ開幕戦「コバルトーレ女川VSいわきFC」を食べ物で表現すると致しますと、それはズバリ

「つぶ貝 VS 大味な巨大ハンバーグ」

だったのでございます。

反感覚悟で念を押し書かせて頂きますと、つまりは「コバルトーレ女川=つぶ貝」「いわきFC=大味な巨大ハンバーグ」でございますよ。

ただし、実はこれ、正直に申し上げればコバルトーレ女川については必ずしも「つぶ貝」でなくてもいいんです。ホヤでも牡蠣でも秋刀魚でも。

ただ「いわきFC=大味な巨大ハンバーグ」に関しては譲れん!譲ったとして「大味な巨大ステーキ」「大味な巨大スペアリブ」までなのでございます。

物凄くインスタ栄えする巨大なハンバーグ

実は私、いわきFCが「大味な巨大ハンバーグ」だと感じたの、今回が初めてではありませんで、彼らの試合を初めて生観戦した昨年秋の全社(全国社会人サッカー選手権)1回戦、FC徳島戦から一貫してその印象が拭えないのであります。(あの時、FC徳島=阿波尾鶏だったかな)

はっきり言っていわきFCの選手たちの体つきは凄い。

Jリーグクラブの中にもアンダーアーマーのピチピチユニフォームを採用しているチームがいくつかありますが、グルージャ盛岡と比べても大宮アルディージャと比べても、いわきFCの選手たちがダントツであのピチピチを着こなしているのは明らかです。

発達した三角筋~大胸筋、引き締まった広背筋、腹直筋が鍛え抜かれているのは当然として、腹斜筋がウェストの細さをより強調している。

上半身だけではありません。大臀筋の盛り上がりが身体全体のバランスをより美しいものと昇華させ、足を動かすたびにその大腿四頭筋が。。。。。

いかんいかん!

なんなんだこの文章は、ゴールドジムの会報みたいじゃないか。

まあとどのつまり、いわきFCの選手たちがピッチ上に現れると物凄く見栄えがするのですよ。そう、実にインスタ映えするのですよ!

サッカー界のつぶ貝

一方の「つぶ貝」

じゃなかった、コバルトーレ女川の選手たちも、もちろんその辺を歩いていればカッコいい若者たちなんですよ。

でも、いわきFCと並んでしまうと、その対格差は歴然としているわけです。

しかし、いったん試合が始まると、この圧倒的対格差がその内容にそのまま反映されているかって言えば、今のところ私はそういう試合に遭遇させてもらっていない。

遭遇させてもらっていないどころか、大抵の場合、いわきFCの対戦相手の良さばかりが私のレシーバーに引っ掛かってきてしまうことがほとんどでして、実際この日のコバルトーレ女川についても全く同じことが言えました。

全体感としては、いわきFCが試合の主導権を握っていたように見えた試合であったかも知れません。

しかし、あの一瞬のスキをついた赤星選手の見事なゴールシーン以外に、いわきFCはコバルトーレ女川の守備網を突破するシーンは限りなく少なかった。

90分間ほとんどペースダウンすることなく全ての局面でプレスをかけ続けたことで、コバルトーレ女川にもチャンスをそれほど多くは作らせていませんでしたが、それでもこの試合の見どころとしては、体格的に不利な状況を跳ね除け、ヘディングの競り合いに勝ち続ける女川のCB、宮坂瑠選手(背番号4)170㎝のFW、野口龍也選手(背番号28)であり、中盤に生じた一瞬のスキをかいくぐり、攻守の要として光るセンスを放ち続けた小川和也選手(背番号7)であったわけで、彼らの味わい深いプレーはまさに「サッカー界のつぶ貝」として恥ずかしくないものでした。(サッカー界のつぶ貝がカッコいいのかどうかは置いておいて)

全社の時よりも

ではいわきFCに「つぶ貝」な感じはあったのか。

何度でも味わいたいと思うような、決してその晩の宴で主役にはなれないけれど「あのつぶ貝、サイコーだったよね」と仲間が集まる度に話題にするような、そういう味わい深さがいわきFCにあったのだろうか。

私は残念ながらそれをこの試合からもあまり感じることは出来ませんでした。

これはゴール裏でファインダーを覗いていて実感することでもあるのですが、いわきFCの試合は空中戦のシーンが非常に多い。

長いボール、或いは高いボールが蹴りこまれ、そこに発生するヘディングの競り合い。

それを捉えたシーンばかりを山のように撮影してしまうのです。

もちろん、それだからダメっていうことは断じてありませんよ、ただ、あんまりソレばかりだと、試合内容はどうしても「大味」になってしまう。

そしてこの「大味」加減は、私が初めて彼らの試合を生で目にした昨年の全社時よりも、より強くなってきているようにすら思えたのです。

いわきFCの選手をなかなか覚えられない症候群

結果的に0-1と難しいアウェイ開幕戦に勝利したのですから、それ以上の何かをそこに求める方が野暮であるのかも知れません。

主力選手も何人か使えない状況であったとも聞いています。(青森山田から加入したバスケスバイロン選手も欧州遠征中でいませんでしたし)

ただ、これはある女川の選手が試合後に話してくれたことで、その内容をはっきり書いてしまうと色々な人を傷つけますし、はっきり書かなくともその主旨はご理解頂けると思うので、敢えて書かせて頂きますと

「彼は昔もっといい選手だった。いわきFCに入って何があったんでしょう。」

実はこの言葉を聞いて私は妙に腑に落ちたと言いますか、なるほどそうかと思うことがあったのです。

恥ずかしながら私自身が「いわきFCの選手をなかなか覚えられない症候群」にずっと罹患しておりまして、赤星選手(背番号9)とか、小枇ランディ選手(背番号17)とか、昨シーズンまで東京ユナイテッドにいた附木雄也選手(背番号3)とか、マッチョ集団の中でもさらに身体的特徴が強い選手は別として、他の選手たちを本当に覚えることが出来なくて、それは恐らく「プレーのクセ」がいわきFCの選手たちからはあまり感じられないからなのではないかと、そう推測しているのですが、例えば吉田知樹選手(背番号23)なんて、間違いなく昨秋10月の全社の時の方がいい意味で「クセ」があったように記憶しているんですよ。

「分かってねえなぁ(笑)」でお願いします

とですね、“フットボリスタ・ラボ”を目指していない私のようなモノが「いわきFC=大味な巨大ハンバーグ」とか書いたところで、「じゃあ何なんだと、殺すぞ」と、そう言われてしまっても、仕方のないことではありますし、それが真を突いていようがなかろうが、チームを美味しく調理するのはその指導者の仕事でもございますので、そこに対してどうこう申し上げるつもりも毛頭ないのですが、サッカーの見方としてチームがどんな料理となって我々の前に現れるのか、それに関心を持つことは決して悪いことだとは思わないわけです。

何だかんだ言いましても、より魅力的な料理(必ずしも高級食材である必要はないし、万人受けするメニューである必要もなし)が、ひとの心(胃袋?)を掴むのは間違いないでしょうし

逆に言えば、出てきた料理の魅力をどれくらい他人に伝えられるかが、その店(クラブ)の人気をさらに盤石なモノとしていくようにも思いますし

どうせならその店(クラブ)で出される料理(チーム)を死ぬまでずっと食べ続けたいと思うのが人情だと思いますし

大味な巨大ハンバーグは40代にもなると、どうしたって胃もたれしがちなのです。

とここまで書いてきまして、試合の話をロクに書いていないどころか、サッカーの話なのか食い物の話なのか、「マジ死んでくれ」って言うくらいに混沌とさせてしまいましたが、私自身、いわきFCが本当はどんな「料理」なのか、それをもっとしっかりと見極める必要があるなと、「大味な巨大ハンバーグ」で思考停止していてはいけないなと、今シーズンに向けた新しい課題として捉えていきたいとも思っているわけです。

だから皆さん今のところは

「アホが勝手言ってらぁ(笑)」「分かってねえなぁ(笑)」

でお願い致します。

東北リーグ1部 「女川町がいわきFCと創り出したフットボールの祝祭」

女川‟ガル屋”でコバルトーレ女川と東北リーグの未来を想う

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