で、、結局どういうことなの?!

妻は話の結末を結構長く引っ張ることも多く、先日もある話をしはじめたはいいが、なかなかその結論、結局のところ何を言いたいか、それに行き着かない。
そしてその時については、私が猛烈にトイレへ行きたかったこともあって、ついこの言葉が口をついて出てしまったのです。
「で、、結局どういうことなの?!」
実はこの言葉が、夫婦という関係性におけるコミュニケーションで禁句に近い言葉であることは、多くの「旦那」たちにご理解頂けるのではないでしょうか。
例えその時に漏れそうであったとしても、いや、場合によってはほんの少し漏れてしまっていたとしても「で、、結局どういうことなの?!」を口に出したことで被る後処理を考えれば、その判断はあまりにリスキーであって、漏れないように身体を不自然によじらせたり悶絶したりさせながらも、妻に「結論」を急がせてしまうのは、出来るだけ避けるべきことなのです。
まあ今回に関してその後どうなったかを書かせて頂くと
「私は話の伏線とか、そういうのが好きなの!!!(むしろ結論なんかよりそっちを話したいの!)」
という愛すべきカウンターに私が思わず笑ってしまい、何となくほのぼのしたムードを創り出すことは出来ましたが、それも夫婦であったからこそ成立する話。
トイレに行きたくて仕方のない私に対して話の着地点を引っ張り続ける妻の姿勢も、トイレに行きたいからと言って妻の話を簡単に終わらせようとした私も、そこに無償の愛があればこそ「ほのぼの」にまで昇華させることが出来たに過ぎないと言うことだって出来るでしょう。
というわけで、今回はこの記事で何を言いたいのか、それを後半部分まで引っ張るのではなく、あっさりと冒頭に書いた上で、その後にその解説をしていくという「猛烈にトイレに行きたい」状態の方や「今にも漏れてしまいそう」な状態の方に対しても、読むのに優しい記事にしていこうと思います。
あっさり結論から
で早速その結論、何を今回言いたいか、それを書きますと
「サッカーの力を見くびるなよ!」
ということなのでありまして、これをここから先に解説していきたいと、そう思っているのでありまして
これをもう少しかみ砕いて書きますと
「Jリーグのスタジアムを満員にしたからと言ってそこが終わりじゃないからね!」
となるのであります。
「スタジアムを満員に」は最終目的地ではない

正直申しまして、Jリーグのスタジアムがどこも盛況と言える状態にないのは、サッカーファンにあらずともご理解されているところだと思います。
もちろん中には川崎フロンターレやヴィッセル神戸のように、リーグ戦チケットが入手しにくくなっているところもありますが、あの浦和レッズですら2018シーズンに関しては埼スタを満員に出来た試合は僅か1試合、それも「イニエスタが出るかも」となっていたヴィッセル神戸戦のみであったわけでありまして、これがJ2リーグともなればさらに状況は厳しくなり、J3リーグに至ってはそれほどキャパシティの大きなスタジアムでなくてもスタンドの1部を閉鎖している現実も珍しくないのです。
そういう意味で「Jリーグのスタジアムを満員にしたい」という願い自体が、かなり具体的なイメージのしやすい願い、目標でもあるわけですし、少なくともスタジアムから盛況なムードが伝わってこないことには、スポンサードしようと思う企業だって現れにくいのです。
言ってみれば「満員のスタジアム」或いは「入手困難なチケット」といった要素は、Jリーグを、さらに言えば日本サッカー界を発展させていく上で、その最初の一歩としての意味合いが深いものであって、本来そこが最終目的地であってはいけない。

だから「サッカースタジアムが満員になった時に考えられる弊害や危険性」についても、当然そこは乗り越えていかなくてはならない課題ではありますが、だからと言って「最初の一歩」を望まない、または放棄すると言うことであっては何も前に進んでいかないと私は思うわけです。
いや「進んでいかない」どころか、「現状維持」させること自体が難しい経営状態にあるクラブはJ3やJ2には沢山ありますし、そんなリーグに降格する可能性もあるJ1クラブだって全く対岸の火事とは言えないでしょう。
こう書くと「現状維持させること自体難しい経営状態にあるクラブ」ってどこだよ!とお思いになられる方もいらっしゃるかも知れませんが、選手のほとんどが「プロとは名ばかりの契約条件」でプレーしていて、本来報酬を支払うべき業務領域までボランティアを募っているJクラブの実情がその全てを語っていると言ってもいいですよね。
月に5万でプレーしてくれる選手や、クラブの為にプライベートを捧げて下さっているボランティアの方がいなくなったら、Jリーグって存続できないんですから、それじゃあ本当にマズいわけですよ。
「スタジアムを満員に」は最初の一歩

だからこそ、先ずはスタジアムにより多くの人を集めていく必要性があるわけで、その最終目的地は「満員にすること」ではなく「J3の選手に月20万支払う」ことであり「公式記録をつけてくださってるボランティアにちゃんと謝礼が出せるようになる」ことであり、そこからさらに進化していけば「トップチームがJリーグで稼いだおカネを育成部門にどんどん還元する」ことであり「試合の日にゴミ収集をしてくださっているボランティアの方も正式にクラブスタッフとして雇用」することだと私は思っているのです。
そしてその先にあるものは
「月20万」が保証されれば、有能でありながら金銭的条件でサッカーを諦めてしまった選手がそれをせずに済む世界であって、Jリーグクラブに関わることで生計を成り立たせる人を増やし、クラブのそしてJリーグの、もっと言えば日本サッカー界の体力が盤石のモノとなっている世界なのであります。
繰り返し書きますが「スタジアムを満員に」は最終目的地ではない。
これはあくまで日本サッカーが今以上に発展、逆に言えば「廃れて行かない」為に必要な「最初の一歩」であると、そこは強調させて頂きたい。
そしてサッカーと言う魅力に溢れたスポーツには、それを成せるだけの力、ポテンシャルを秘めているよと、そういう意味で
「サッカーの力を見くびるなよ!」
なのであります。
さあトイレに行きたくて仕方のなかった皆さん、もう何の遠慮もせずトイレへ走って頂いて大丈夫ですよ。
え?もうその人はトイレに行ってしまった?
では今回結論のあとに続けた解説部分、トイレからお戻りになられたら是非ともお伝えしておいて下さい!