ベガルタ仙台新体制発表会にて
「ホーム開幕戦、浦和サポーターが少ししか入れないよう席割りをお願いした。ベガルタサポーターはお知り合いを沢山お誘い下さい」
ベガルタ仙台の渡邉晋監督がキャンプ出発壮行式で発したこの「プロレス煽り」とも取れるメッセージ。
ベガルタの監督マジで言ってる pic.twitter.com/0iHOHaibTr
— TRK (@trkreds) January 14, 2019
最初これを読んだときは
「どうせ大袈裟に書いているだけなんでしょ?」
なんて思っておりましたが、すぐにこのメッセージを発している渡邉監督の動画が出回り
「おぉ~凄いねぇ渡邉監督、イケメンなのにこんな煽りかましてくるなんて、なかなか肝が据わっておるの~」
と妙に渡邉監督のことを見直しちゃったりしたくらいでいたんです。
ところが、なんとまあベガルタ仙台の運営もこの監督のメッセージに見事に応えてしまったではないですか!?
これガチなら
埼スタの仙台戦はA指定席の横の通路で立ち見が応援席でお願いします pic.twitter.com/qPoTue437g— 世界の浦和レッズ (@j47757897) January 24, 2019
2019シーズンのベガルタ仙台ホーム開幕戦、対浦和レッズ戦の席割図を見た瞬間、思わず笑ってしまいました。
「なにこの狭さ!待機列短そう!公園の池があるところまで到達しないんじゃ・・・・」
昨シーズン、柏レイソルの「J1リーグ」開幕をユアスタで迎えた私。
だからこそ分かりますよ。
雪が残っている状態だと、あの池の周囲は余計に寒くなっちゃうんだぜ!!!
ビジター待機列に並びながらどうもトイレが近くなってしまって、何度も行くことになっちゃうんだぜ!!!
もうこの席割図を見ているだけで、少人数のレッズサポーターがあそこの芝生の丘みたいなところで弾幕の準備とかしている姿が思い浮かんじゃうんですよ。
いつもよりもの凄く人が少ないから、1人当たりの担当業務も増えちゃってね、ゆっくり春の息吹を仙台の地で感じている場合じゃなくなっちゃうでしょうよ。
プロレス煽りに対してマジで返しちゃダメ
ただですね、レッズサポーターの中にはこの席割に対して相当憤慨している方々もおられるようで
「レッズは復興支援の募金協力だってしている、なのになんだこの仕打ちは、もうベガルタ仙台は生理的に無理だ」
なんていうコメントも目にしました。
何故ここで唐突に「復興支援の募金協力」が出てくるのか、それについては「いわく」もいくつかあるようで
昨年の10月に行われたJ1リーグの同カードで、試合前の時間を使って催された「復興ライブ」中に、被災地塩釜の中学生による演奏にかぶせる形で、レッズサポーターが大迫力のチャントを叫び続け、それをベガルタの運営サイドが浦和レッズ側に抗議したという、そういう伏線もありまして(詳しくはこのブログでも記事を書いたのでそちらをご参照下さい)
だからこその「復興支援の募金協力だってしている」なわけですが、なんかねー違うんだよなぁ~。
そもそも「募金協力しているのに!」とか、おかしいでしょ?
募金してる!ってさ、そんなに威張るもんじゃないでしょう?
「実に恩着せがましいし、募金したことに対しての見返り(席割)なんて求めんなよ!クラウドファンディングじゃねーんだよ!」と少々真っ当なキレかたを一回しておいてですね
渡邉監督が仕掛けてきた「プロレス煽り」に何で「プロレス」で返さないんだと、内藤哲也がどんなに挑発したところでオカダカズチカが
「内藤さん、何なんすかトランキーロって?生理的に無理だわ~」
って返してたら成立しないじゃないですか。(アレ?これはこれでちょっと面白いかな)
やっぱり「レェーベルが違うんだよぉ~!!」って感じでオカダが返してくれるからプロレスとして面白く成立していくわけですよ。
だからですね、「ベガルタはアウェイサポーターが地元にお金を落とすのを求めていないようですな」みたいなのも全然ダメです。
そりゃあさ、レッズサポーターは長崎みたいな遠方アウェイであっても5000人はくだらない人数規模で参戦するし、そこで前乗りしての軍艦島上陸とか、ホントそういう所はさすがだし、素晴らしいと思いますよ。
でもね、そこで「行ってやってるのに」みたいな態度出した時点でアウトですし、プロレス煽りへの返しとしても0点です。
レッズサポーターによる見事なプロレス返しを
ベガルタ仙台が渡邉監督だけではなくクラブ運営サイドも含めて
「地元のファン・サポーターに1人でも多くホーム開幕戦に集まって欲しい、浦和レッズを応援でも打ち負かせるようなムードを作り出したい」
という意図がそこにはあって、これはクラブのマーケティングの一環なわけですから、もうどんな席割であっても、先ずはそれを受け止める度量が必要なんですよ。
大体、埼玉スタジアムで神戸戦が行われた時、バルセロナのユニフォーム着た人をゴール裏から「クラブ運営が決めた規則があるから」という理由で排除したことに疑問を抱いただけで、私なんかもの凄いバッシングを受けたんですから、あの時攻撃して来た人の武器は概ね「クラブ運営がそう決めたから」でしたからね、ベガルタの運営が決めたことに文句言ってる姿を見ていると「本当に二枚舌だわ」って思っちゃってます。
まあ「二枚舌」かどうかは置いておいたとして、先ずはホームチームのクラブ運営サイドが決めたこと、方針を一旦受け止めてですね、本来はそこからの見事な「プロレス返し」が求められるわけです。
「足りない人数を体重で補うべく、体重100㎏以上のサポーター限定で仙台行ったるわ!」とかね
「ユアスタに入れない分だけ仙台の駅前で1万人規模の決起集会開いて牛タンを食い尽くしてやる!」とかね
「イヤだと言ってもお前らの自慢のチャント ツイステッドにダサめの合いの手入れてやる!」とかね
あれ・・・?意外と面白くないですか?!
レッズにもベガルタにもそれほど思いれがない私であっても、3分間で3つ考えることが出来たんですから、いつも浦和レッズのことを思っているレッズサポーターの方であれば、その3倍くらい面白い「プロレス返し」思い浮かぶんじゃないですか?
もうね「生理的なダメ」とか言ってる場合じゃないですよ、ちゃんとやってあげなきゃダメ、プロレスを。
で、レッズサポーターの見事なプロレス返しが生まれてこそ、今度はベガルタサポーターがそれを華麗に返すことが出来るんじゃないでしょうか。
ね?ベガルタサポーターのみなさん、待っているんですよね?
「さすが天下のレッズサポーター」とも言うべき、最高の返しを今か今かと待っているんですよね??