「天皇杯へ続く道」だけではない「東京カップ」の醍醐味とは?

コミュサカ

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それは「くい気味」に始まる

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今年に関してはアジアカップイヤーであることから天皇杯決勝が元日には開催されなかったものの、この日本一のチームを決める大会に出場するチームを決めるトーナメントが既に始まっている地域も多い。

東京の場合は12月の初めからその戦いはスタートしているので「既に始まっている」どころか、実際のところは「くい気味」に来年度の天皇杯が始まってしまっているとも言えるのです。

とは言え、この12月~2月といった時期が、多くの社会人チームにとって、リーグ戦真っ只中のような「エンジン全開!!」を出来るような時期では必ずしもないわけで、リーグ戦終了とともにチームを去った選手もいる一方で、新しいシーズンに向けて入ってくる選手も選手登録上の問題で起用出来なかったり、コンディション云々の前に「試合が出来るだけのメンバーを集める」ことにすら苦慮しているチームもありまして、それは昨年東京都1部リーグで優勝したあの南葛SCにしても変わらぬ事情を抱えているのです。

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ただここで私が言いたいのは

「チームマネージメントすら難しいこんな時期に天皇杯に向けたトーナメントを開催するなんて頭おかしいわ!」

といった、大会運営側、つまり日本サッカー協会や都道府県サッカー協会、あるいは社会人サッカー連盟に対しての批判的意見などであるはずもなく

むしろ「チームマネージメントの難しい時期」であるからこそ堪能できる「アンダーカテゴリーサッカーの醍醐味」があるんですよ!と、今回はそんなお話をしようと思っているのです。

「東京カップ」とは何か?

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天皇杯の本大会自体が「ジャイアントキリング」を思いっきり前面に出してプロモーションされてもいるわけですが、天皇杯東京都代表を決める大会へと続く社会人トーナメント「東京カップ」でも、ちょっと気を許すとあちこちで「ジャイアントキリング」が起きたり「ジャイアントキリング未遂」が起きたりしてまして

「本当にこのトーナメントだけは【チームの格】だけを見て試合結果を予測していてはいけないのだ」と

「なんてスリリングなトーナメントなんだ」と

「1日で最大7試合観戦可能とか弁当2食分必要だわ」と

その醍醐味を私噛みしめております。

と、このままだと少し突っ走ってしまいそうなので「東京カップ」「天皇杯東京都予選」との絡みについて、簡単にご説明しておきます。

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「東京カップ」とは東京都の天皇杯出場チーム決定戦である「東京サッカートーナメント」に出場するたった1つの社会人チームを決めるトーナメントです。

先ずは東京都リーグやその他の社会人チーム(先日記事で取り上げたirrumattioがそうです)で「1次戦」を行い、そこから勝ち上がった3チームに関東リーグ所属チームを加えた8チームで「2次戦」が行われ、優勝チームが「東京都サッカートーナメント」出場権を獲得するというシステムになっています。

ふぅ。

東京カップが「天皇杯へ続く道」であるのは紛れもない事実ですが、12月から始まっている「1次戦」に参戦している東京都リーグや他の社会人サッカーチームからすれば、その道が途方もなく長く感じられるでしょうね、何しろ「1次戦」を勝ち抜けするのにも最大で5回勝つ必要があるんですから、でその先の「2次戦」では関東リーグのチームに3回も勝たなくちゃいけない、でもってこれでやっと「東京サッカートーナメント」に出場出来るってだけで、そこからは更なる強敵に打ち勝っていかなくてはならない。

だからって言うこともないですが、私はこの「東京カップ」を堪能するコツは、その1戦1戦の意味を「天皇杯へ続く道」以外にどれくらい見つけることが出来るか、そこに懸かっているんじゃないかと思うのです。

「思い入れ」のある対戦

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いきなりですが…「あしたのジョー」もそうじゃないですか。

ストーリー的にはジョーが最後に対戦したWBC世界王者ホセ・メンドーサとのタイトルマッチがハイライトなのかも知れませんが、「あしたのジョー」ファンの方々にも、それぞれ思い入れの強い対戦がありますよね?

力石徹なんて漫画の登場人物なのに、葬式が営まれるほどにファンの心を掴んでしまいましたし、他にもウルフ金串とかカーロス・リベラとか金竜飛とかね、東光特等少年院時代の青びょうたん青山との対戦でさえ、私は夢中になって見ていましたから。

青びょうたん 青山

「拳キチのおっつぁん、どうしてジョーにボクシング教えないで青びょうたんの面倒ばかり見るんだよぉ!!」

って、いや、今となっては分かりますよ、おっつぁんがジョーを思ってそうしたってことくらいは、あの時の「こんにゃく戦法」が結果として世界タイトル戦で活きてきた…

すみません。

少し熱くなってしまいました。

「東京カップ」だからこそ堪能出来る「アンダーカテゴリーサッカーの醍醐味」についての話をまとめていかなくてはいけませんでした。

東京カップの醍醐味を箇条書き

と言っても、私自身この「東京カップ」を見るのは今シーズンが二度目でしかありませんので、大して深い見方を出来ているわけでもないのですが、逆に言えばだからこそ「まだ見たことがない」方や「これから見ようと思っている」方の参考にはなり得るかも知れませんので、「醍醐味」と感じるポイントについて、いくつか箇条書きしてみます。

  • 東京都4部や都リーグ外チームでも東京都1部の強豪と対戦する可能性がある
  • 東京都1部の強豪であってもこの時期は選手の人数、コンディションともに難しい時期
  • リーグ戦で優勝するようなチームは下位カテゴリーであっても勢いがある
  • 下位カテゴリーチームのモチベーションが総じてもの凄く高い
  • カテゴリーが1つ違うくらいであれば格上喰いがいくらでも起こる
  • とはいえ東京都1部の強豪などにとっても、1つでも多く勝ち、より強いチームと真剣勝負出来る機会を得ようと必死
  • つまり東京カップとは格上と対戦できる段階まで勝ち進むことが大事なトーナメントなのかも

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1月20日に清瀬内山サッカー場で行われた東京カップ3回戦「南葛SC対FCエコ・プラン戦」などは、ほとんどここに挙げた要素が全て当てはまるような試合でした。

11月の関東社会人サッカー大会で勝ち抜くことが出来ず、惜しくも関東リーグ昇格はならなかったものの、南葛SCは昨シーズンの東京都1部リーグ王者。

一方のFCエコ・プランが昨年戦っていたのは東京都4部リーグ。ただし10勝0敗 総得点82 失点1という圧倒的な戦績で優勝し3部昇格を果たしたばかり。

南葛SCは、福西崇史新監督をはじめ、元日本代表の青木剛選手や元Jリーガー選手の加入が発表されているものの、東京カップ1次戦では新加入選手の登録は出来ず、継続してプレーすることが決まっているブラジル人選手たちも母国へ帰ってしまっている状況で、昨シーズン終了後に退団した選手もいるこの時期は満足な人数で練習が出来ていないほど。

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そんな南葛SCを向こうに回して、FCエコ・プランは強豪を倒す千載一隅のチャンスとばかりに、半ば「ケンカ腰」とも思えるほどの圧でぶつかって行くわけです。

結局はそんなFCエコ・プランの勢いを上手くいなした南葛SCが2-1と逆転勝利をして見せたのですが、非常に見ごたえのある面白い試合であったのは間違いのないことで、この両者の戦いでそれほど面白い試合が見られたのは、それが「東京カップ」での対戦であったからだと私は思うのです。

こんな風に考えることも出来るでしょう。

南葛SCにとって、この東京カップというトーナメントが、最低でも「格上と対戦出来る2次戦」まで勝ち進む必要のあるもので、FCエコ・プランはそれを今大会で1,2回戦も合わせ3度も体験することが出来た。

そしてきっと、この時期にしか堪能することの出来ない「アンダーカテゴリーサッカーの醍醐味」に溢れたトーナメントは、東京に限らず日本のあらゆる都道府県で目下開催中であるはず。

いっちょ全ての都道府県分調べてみようかな?

早速少し調べてみました!→各都道府県天皇杯代表チーム決定大会はいつどんな風に行われているか(関東編)

参考資料

この東京カップ3回戦で監督を退任しクラブの育成ダイレクターに就任される南葛SC向笠実監督に試合後お話を伺いました。

 

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