水戸まで茨城ロボッツ(B2リーグ)を観戦しに行った私が見たかったもの

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水戸までB2を観戦しに行って何を見たかったのか

以前このブログで『JリーグファンがB.LEAGUEを見に船橋アリーナへ行くとショックを受けるかも』という記事を書いた時、その反響を思いのほか頂いてしまったことがありました。

サッカーブログでありながら、PV数の最も多い記事がB.LEAGUEの記事になっちゃったり、日本バスケ界の底知れぬポテンシャルを感じる非常にいい機会になったのですが、沢山のB.LEAGUEファンの方々からメッセージも頂き、その際に「このチームの試合も是非観に行って欲しい」とご指南下さる方々もいらっしゃいました。

そんな方々が「是非観に行って欲しい」として最も多く挙げておられたのが栃木ブレックス。

これは宇都宮へ行かなくちゃとばかりに昨年の5月にブレックスアリーナへ、その時もブログに記事を書きました。(『【B.LEAGUE】ブレックスアリーナで感じた地方都市クラブの在り方を餃子を通して語ってみる』

そして今回「是非観に行って欲しいチーム」としてブレックスに次いで数多くご意見を頂いていた茨城ロボッツの試合を観に行くに至ったわけですが、まさかサッカーが主戦場の私がバスケットボールの2部リーグを観るために、常磐道を飛ばして水戸まで行ってしまうとは、、、、1年前には全く想像すら出来なかったことです。

ただ、今回の茨城ロボッツのホームゲーム観戦については、1年前の私では考えも及ばなかった「見たいもの」が一応あるにはありました。

船橋アリーナでは感じられないようなB.LEAGUEの光景が、多分水戸で見ることが出来るんだろうなと。

今回はその「見たいもの」が何だったのか、実際に水戸まで行ってそれを見ることが出来たのか、それらをまとめて書いてみたいと思います。

スモールB.LEAGUE

私が茨城ロボッツのホームゲームで「見たかったもの」

それはズバリ「スモールB.LEAGUE」です。

何が「ズバリ」だよ、何が「です。」だよって思っちゃいますよね。

「小さいB.LEAGUE」ってあんたが見たかったのは具体的に何なのよ?ってなっちゃいますよね。

はい!説明させて頂きます。

私が見たいと思っていた「スモールB.LEAGUE」とは、地方都市をホームとするトップリーグじゃないチームの試合でして、

じゃあ何故「スモールB.LEAGUE」を見たいと思っていたかと言えば、JリーグやB.LEAGUEが打ち出している「地域密着」は地方都市により適した理念だと最近思うようになってきたからなんです。

大都市と比べてヒトもカネも絶対的に足りない地方都市であるからこそ目指せるもの。

それを何となく茨城ロボッツから感じておりまして、何というか「身の丈にあったプロスポーツ」の姿とでも言いましょうか、それを見てみたいと思っていたのであります。

で実際に水戸まで行って参りまして、その見てみたかった「スモールB.LEAGUE」の姿をですね、何となぁ~くではありましたが、感じることは出来ました。

 

以下にその何となぁ~く感じることが出来たことをいくつか挙げてみたいと思います。

青柳公園市民体育館の丁度いい感じの大きさ

ロボッツがホームゲームの多くを行っている青柳公園市民体育館のキャパシティは2700人となっていますが、今回私が観戦したVS熊本ヴォルターズ戦に集まった観客数(約1500人くらい)でも十分にその熱気が感じられました。

チームの堀義人オーナーは平均して2000人規模の観客を集めたいとしておられますが、多分それが意図するところは、無尽蔵に観客を増やせば良いと言った安易なものではなく、あの青柳公園市民体育館だからこその2000人なんじゃないかと、私は勝手に推察しております。

間違いないのは、もし今回の試合にあと500人観客が多く来場していたら、あの大逆転劇は伝説にまで昇華していたんじゃないか、そう思ってしまうほどに最高のムードでしたし、選手たちのテンションも含め、あそこより小さすぎてもダメだし、大きすぎたらもっとダメだし、あの大きさだからこその世界であったように思います。

(4月からは収容人員5000人のアダストリア水戸アリーナがロボッツの本拠地になるそうですね!)

演出の見せかたが上手い

青柳公園市民体育館の照明は水銀灯なので、どうしても点けたり消したりが自在には出来ないのですが、それでも演出の中ではそのハンデをほとんど感じさせないくらいに暗転を効果的に使っていました。

試合開始前の選手入場もそうですし、チアチームの出番でも暗転とスポットライトが巧みに使われていて「ここさっきまで普通の体育館だったよね?」と思ってしまうほど。

あとアレは名称なんて言うんですかね、ハンドルのないセグウェイみたいな二輪の乗り物。チアチームやモップ隊がアレに乗って登場すると、もうそれだけでちょっとワクワクしちゃいましたし、自由自在に乗りこなしている姿が最高にカッコよかった。

本当にちょっとしたことなんですが、あの箱の弱点をちゃんと分かった上で「異世界」を創り出す工夫があらゆる演出から感じられました。

チームグッズにオリジナリティを感じる

私はB.LEAGUEのチームグッズについてそんなに詳しいわけではないので、B.LEAGUE側がどの程度チームの販売グッズに介入しているのか分かっていません。

ただ他のB.LEAGUEチームの試合会場で見たチームグッズと比較して茨城ロボッツが扱っているアイテムの数はかなり多いように思えました。

中でも印象的だったのが、選手の顔が大きく描かれたTシャツで、そのTシャツには明らかに何らかの意味がありそうでしたが、結局私はその意図が理解出来なかった。

でも、私はその「独り善がり感」がちょっといいなと思ってしまったんです。

何でその選手の顔がちょっとファンキーな感じで描かれているのか、もう1人描かれているこの選手は彼にとってどういう存在なのか、Tシャツの背中にデカデカ書かれている数字の意味は?

もう本当に何もかもが謎なTシャツなのに、白バージョンと黒バージョンがあって、マネキンにまで着せている。

でもいいんです。日本中でロボッツのブースターだけが分かる意味と価値。

完全な思い込みかも知れませんが、素敵なマーケティングだと私は思います。

キッチンカーが全部試合終了後まで営業していた

私これまでにかなり沢山のスポーツの現場へ行ってきましたが、試合が終わっているのに飲食ブースがガンガン営業している試合会場に遭遇したのは今回が初めてだったかも知れません。

この日についてはロボッツが大逆転勝利をしたこともあって、ブースターの方々も体育館周りでその余韻に浸っているわけですよ、ケバブとかソーセージとかラーメンとか食べながら。

でそんな方々が立ち話しながら「B1に昇格しちゃうと選手の年俸が上がっちゃってむしろ大変になっちゃうんだよ」なんて言ってるわけです。

「試合が終わってすぐに観客を帰してしまうのではなく、出来る限りその空間で過ごしてもらおう」

もしかしたらチームはそんな風に考えているのかも知れません。

持続可能なビジネスモデル

以上、茨城ロボッツのホームゲームを水戸まで観に行って私が何となぁ~く感じることの出来た「スモールB.LEAGUE」の姿でした。

JリーグにしてもB.LEAGUEにしても、そのトップディビジョンにのぼり詰め、リーグ最強チームとなって、日本代表選手を大勢輩出して、みたいな目標設定や価値基準を否定する気はさらさらありませんが、それを成し遂げようとして「持続可能なビジネスモデル」から逸脱してしまうケースも少なくありません。

であれば「身の丈に合った」チーム、その地域のポテンシャルに適した、その地域でしか成立しないチームのスタイル。そこを追求していくことも評価されていいんじゃないかと。

そこに価値を感じられるスポーツ文化が育まれていけば、日本のサッカー界もバスケットボール界も、これまでとは比べものにならないくらいに芳醇なもの、深化した姿を創っていけるのではないかと最近本当に強く感じているのです。

で、これってあらゆるモノが揃ってしまっている東京や大阪なんかより、地方都市の方がより創り出しやすいんじゃないか。

どこの町に行ってもイオンがあって、K’sデンキがあって、ユニクロがあって、みたいな時代に、スポーツがその町の象徴、顔として存在するなんて、もう「地域密着理念」どころか、その10歩くらい先に行かないと見られない光景ですよ。

茨城ロボッツが今後どんな歩みを見せてくれるのか、楽しみがひとつ増えました。

Go! Go! ロボッツ!

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