世界に続いていない2019シーズン「ロストフの14秒」よりも「アジアの日常」を

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新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

サッカーブログ「11人の群れ」も無事2回目のお正月を迎えることが出来ました。

こうしてサッカーの話ばかりで綴った記事を継続して書くことが出来ているのも、ひとえにこれを読んで下さって頂いている皆様のお陰だと本気で思っております。

時には「死ね!」などの罵声を浴びてしまうこともありますが、やはり自分が書いた文章に対して何らかのリアクションがあるのは嬉しいことです。

そして、この新しい年2019年も、より沢山の方に読んで頂けるような記事を書いていきたいと思っておりますので、何卒変わらぬご愛顧をよろしくお願い申し上げます。

と、まずは新年のご挨拶をさせて頂きましたところで、今回は2019シーズンの日本サッカーについて「こうなればいいな」と思っていることを1つだけ書いてみたいと思います。

世界に続いていないシーズン

年明け早々、UAEで4年に1度のアジアカップが開催されることから、選ばれた日本代表選手たちは暮れも正月もほとんどない状態で合宿に入っているようですが、今回のアジアカップがこれまでの大会と大きく違っていることにお気づきの方も多いのではないでしょうか。

そう、それはW杯ロシア大会まではその開催の前年にW杯開催地で行われていたプレW杯大会「コンフェデレーションズ杯」が、2022年カタール大会からは開催されないことが決定しているため、アジアカップ王者を目指す上で結構なウエイトを占めていたモチベーションである「アジア王者になってコンフェデに出る」がなくなってしまっているのです。

コンフェデと言えば、これまでに日本代表も数々の名勝負を繰り広げてきましたし、各大陸王者が集まる大会ですので出場するチームはどこも実力者揃い。

極東の島国である我が日本にとっては、W杯の本大会以外で欧州や南米の強国と「割と真剣」な勝負を出来るチャンスはほとんどないわけでありまして、選手たちはもちろん日本中のサッカーファンも「コンフェデ」に期待するものは大きかったと思います。

でもそれがなくなってしまったことで、「コンフェデ出場権獲得大会」でもあったアジアカップに向けた思いも相当に変わってしまうだろうなと思ったりもするのですが、実はこれJリーグクラブが出場するAFCアジアチャンピオンズリーグ(以下ACL)にしても同じような状況がありまして

昨年の12月にアントラーズがレアルマドリーやリーベルと対戦したクラブW杯(以下CWC)が「発展的解消」とでも言いましょうか、FIFAがその大会規模も含めて大変換を決定したため、これまで毎年開催されていたのが「W杯開催の前年」つまり4年に1度の開催になりまして、そんなこんなで2019年と2020年についてはCWCナシのシーズンとなっているのです。

日本サッカーにとって「世界へと続く道」であったコンフェデ杯とCWC。

この2つの大会へ出場する為の大会でもあったアジアカップとACL。

その両方ともが「世界へは続いていません」になった初めてのシーズン、これが2019シーズンなのです。

Discovery Asia(アジアを発見しよう)

しかし!私はこれを最高に実りのある転換と考えていきたい、そう思っているのであります。

キーワードとしては「Discovery Asia(アジアを発見しよう)」です。

正直言って、これまでのアジアカップやACLってその先にある「世界」をあまりに意識し過ぎてたんじゃないかと、ちゃんと目の前にいる対戦相手のこと、その対戦によって生み出されるリレーションシップみたいなものを少し軽視してきたんじゃないかと、私はそんな風にも思ったりするのです。

そりゃ流石に広州恒大とか、全北現代とか、毎年のように日本のサッカーシーンに登場してくる「アジアキャラ」については、多少なりともその特性や文化背景などを理解していたとしてもですよ、私なんかはこれが中東になると一気に怪しくなってきます。

例えば2017シーズンに浦和レッズとACL決勝を戦ったチームと、2018シーズンにアントラーズと決勝を戦ったチーム。

多分違う国のチームだったと思いますが、もうひとくくりで「中東のクラブ」としてしか認識してませんからね。

その上、その大会レギュレーションですらちゃんとは理解出来ていないのです。

アジアカップ2019にしても、ちゃんと調べないことには何か国出場するのかも知りませんし、ACLにしても、何で北朝鮮のチームが全然出てこないのか、それを正確に説明する自信ありません。

W杯であればこんなことはないですよ。何なら次の次の大会に何か国出場することになるのかだって知っていますから。

でもきっと、アジアカップにしても、ACLの細かなレギュレーションにしても、興味が持てれば絶対に面白い世界であるはずなんじゃないかなと、そう思うわけです。

「ロストフの14秒」もいいけれど

「ロストフの14秒」もいいでしょう。

語感自体が洋風で、いかにも「世界で戦う日本サッカー」の風情が良く表現されているタイトルだと私も思います。

でも「ロストフの14秒」で向こう3年引っ張るだけではなく「アジアの日常」を楽しんで行くのもいいんじゃないでしょうか。

アジアカップはUAEで開催されますので、おいそれと現場に行くことは叶わないかもしれませんが、ACLは結構手軽にアジアと触れ合うチャンスでもある。

何もフロンターレについて行って中国や韓国に行かなくても、等々力や埼スタにタイや豪州の強豪チームがやってきて、彼らを応援しようと在日外国人だけでなく相当数のサポーターが海を越えてやってきてくれる。

もうそのシチュエーションだけで、他のスポーツではなかなか味わえないスポーツ文化醸成のチャンスが揃っているとも言える。

「コンフェデ出るぞ!」とか「CWC出るぞ!」みたいな大目標がないだけに、ファン・サポーターはもちろん、チームや選手たちも「Discovery Asia(アジアを発見しよう)」にシフトしてもいいんじゃないかと、これが2019年の日本サッカーに対して私が「こうなればいいな」と思っていることの1つです。

そうだ、そう言えば私、大晦日に年越しそばとして「盛岡冷麺」を今年も食べました。

これは盛岡に住んでいる叔母が毎年「ぴょんぴょん舎」の冷麺を送ってきてくれているからなのですが、ぴょんぴょん舎の辺社長は在日コリアン。

そういう意味ではこれも「Discovery Asia(アジアを発見しよう)」だと言えるかな?

三が日のうちに今度は近所の楊州商人で担々麺でも食べてこようかな。

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