2018シーズン「とにかく1試合でも多く現場でサッカーを見てみよう」

「とにかく1試合でも多く現場でサッカーを見てみよう」
そう決めた最初の年となった2018シーズン。
12月23日に清瀬内山サッカー場で行われた東京カップ2回戦を見たところまでで、何と159試合もの試合を現場観戦したことになっていました。
数値情報なので他との比較をしたくなっちゃって「やっぱり年間2000試合視聴の小柳ルミ子姐さんは超絶だなぁ」なんて思ったりもするのですが、それでも私にとってこの「159試合」という試合数は少々どころか明らかな異常値で、同会場における連戦だけではなく、日に3回場所を変えての「ハシゴ観戦」も珍しくなかったわけで、自分のことながら
「狂ってたな」
と感じていたりもするのです。

ただ、多分というか間違いなく、この「159試合」という自分史上最多記録となった2018シーズンの数字を「2019シーズンは簡単に超えていくんじゃないか」という確信もある。
と言うのも、確かに「狂って」はいたものの、全然「苦」ではなかったし、むしろ行く先々で必ず何かしらの発見や気づきを貰えて、楽しくて仕方なかったくらいだったからなのです。
Jリーグを見ていても、地域リーグでも、学生や高校サッカー、もちろん全社や地域CLといったジリジリする大会であっても、春よりも夏、夏よりも秋の方が沢山の事象に関心を持つことが出来たし、その分発見も多かった。
つまり、これは年を重ねていけばいくほど「味わいを増していく」のが目に見えているとも言えるわけで、まあ折角こうしてサッカーの現場で感じたことを発信させてもらえる環境にあるのですから、そこは自分の身体が動く限りは追及していきたい。今はそんな風に思ってもいます。
159試合の中から発見した天才選手

と、こんなことを書くつもりは無かったのに、何となくツラツラと書きだしてしまったので、そろそろ本題へ入っていきたいと思います。
「159試合」と一言で言っても、そこから感じるものについては様々で、ピッチで繰り広げられる試合そのものもそうですし、戦うチームについてもそうですし、クラブ運営についても、ゴール裏サポーターやスタジアムに集まってくる観客についても、まさに現場にいるからこそ感じられることはいくらでもあるんですが、こと選手に関して、それもその選手の技量についてなんかですと、やっぱりJリーグから受ける衝撃は大きいわけです。
「早い」「美味い」「安い」じゃなかった
「速い」「巧い」「強い」他にもありますね、「高い」「エグい」最近では「エロい」なんていう風にサッカーのプレーが表現される場合もあるようですが、私はこの2018シーズンに現地観戦した159試合の中で「天才」と呼ぶべき選手を1人発見することが出来たのがもの凄い収穫だったと実は思ったりしておりまして、今回はその「天才」と私が認定した1人のJリーガーについてご紹介したいと、そう思っております。

と申しましても、Jリーガーですから、しかも元日本代表選手ですから、私が改めてどうこうと「ご紹介」するまでもない選手ではあるんですが、少なくとも私はその選手のことを以前から知っていましたけど「天才」だと思ったことはなかった。
だから私のようにこれから挙げる選手を「天才」だとは思っていない方も多いだろうと、そういう方に向けてのプレゼンテーションとしてご紹介させていただくと、これでよろしいでしょうか。
はい、そろそろ固有名詞を出すべきですね、大丈夫ですよ、CMマタギは致しません!
大黒将志がいかに天才か

じゃあ挙げちゃいます。
その選手とは、大黒将志選手(栃木SC)です。
いやぁ、大黒選手が天才的サッカープレイヤーだと2018年になって初めて感じることが出来ました。
とは言うものの、今シーズン私が大黒選手のプレーを観戦出来たのは、アルウィンで行われた「松本山雅VS栃木SC」と、グリスタで行われた「栃木SC VS 水戸ホーリーホック」の2試合だけで、それを以て「天才的サッカープレイヤー発見!」とか、ホントどうかしてるぜって感じなんですが。
しかも、この2つの試合は栃木SCの負けゲームで、大黒選手は1ゴールも挙げていないんですよ。

それでも、大黒選手はピッチ上にいるどの選手よりも輝いていた。。。?ちょっと違うな、そういう爽やかな感じじゃないんだよな。
ピッチ上にいるどの選手よりもガツガツしていた。。。?これもちょっと違うな。。
よし、思い浮かんだぞ、コレだ。
ピッチ上にいる選手の中で1人だけ「異質」で、1人だけ「異なる時空でプレーしている」かのようだった。
そうだ、こんな感じが近い!
「異なる時空」と言っても、大黒選手が特別スピードに溢れているとか、そういうのではなくて、「異なる哲学」「異なる価値観」でプレーしているとでも言いましょうか。

身体の動かし方から走る方向、角度、スピード、ボールを受けた時の反応、判断、そこからのパスコース、ドリブル、シュートのタイミング、そうしたあらゆる要素に全く無駄がないと言うか、正直なところ、グリスタでの水戸戦などは、90分間のうち60分間くらいは大黒将志を見ていたと言っても過言じゃないくらいに魅せられてしまっていました、私。
世間的なイメージだと「もう終わった選手」みたいに扱われている向きもありますし、実際にもう5年以上J1でもプレー出来ていない選手で、年齢的にも38歳といつ引退したっておかしくない選手ではあるんですが、そんな情報がどうでも良くなるくらいに「天才」だと本気で私はそう感じました。
天才が不足してきたら宇都宮へ行くべし

どうやらですね、毎日3食牛肉食ってるらしいんすわ、大黒さん。
それも特上の山形牛。
やっぱり肉食うと38歳でも「40試合出場12ゴール」とかって、数字的にも凄いの叩き出せちゃうんですかね?
それでもって「天才」でもあるんですよ?
ま、「天才」の方は私が勝手に言っているだけですけど。
で、晴れて期限付きだった栃木SCに完全移籍を勝ち取っちゃって、恐るべし「38歳の天才(金髪)」なんですよ。
いや、本当にですね、大黒将志を見るためだけにでも宇都宮まで行く価値は十分あると私は思いますし、2019シーズンも「なぁ~んか、最近天才が不足気味だなぁ」って思ったら私はグリスタに行っちゃうと思います。
というわけで、2018シーズンに159試合現地観戦した私が認める日本サッカー界きっての天才選手、大黒将志選手のご紹介でございました!
あそうだ、ちなみに「天才」の次点もいるんです。
それはベガルタ仙台の石原直樹選手。
石原選手については、天才だと感じたのが天皇杯決勝と日が浅く、まだ確信が持てるまでは至っていないので今回は触れません。
それから「天才風」もいます。
大宮アルディージャの大前元気選手。
これについては皆さんもご賛同頂けるかと。
「風」です「風」
大前元気は「天才」ではない。
異論反論は。。。。。。。。受け付け。。。。。ます!