【鈴鹿アンリミテッド所属選手の不貞行為】「一般人」と「有名人」両方の要素をもつ選手たちをどう守るか

コミュサカ
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鈴鹿アンリミテッドが所属選手の不貞行為を公表

もしかしたら日本全国の地域リーグに所属するクラブの経営陣は内心ヒヤヒヤしているかも知れない。

東海サッカーリーグ 鈴鹿アンリミテッドが公表した「所属選手の不貞行為」に端を発した一連のニュースにである。

日頃サッカーのニュース媒体であってもその名前が取り上げられることも少ないアンダーカテゴリーのチーム名が、この一件によって一気に、一般ニュース媒体のヘッドラインにまで登場することになってしまった。

9月末に激戦の東海サッカーリーグを制したばかりで、10月の全社、JFL昇格のかかった11月の地域CLと、来季の命運を握る大事な大会を直前に控えたこの時期に、チームの主力選手がまさかこのような状況に陥るとは、クラブ側も思っていなかっただろう。

クラブ山岡代表のメッセージ

10月12日、クラブの山岡竜二代表は公式サイト上で『ファンの皆様へ 弊クラブより重大なお知らせ』と題して、以下のメッセージを公開した。

鈴鹿アンリミテッドFC代表の山岡でございます。

この度、誠に遺憾ながら、弊クラブトップチーム所属である藤井竜選手が三重県内に住む女性(既婚者)と不貞行為を行い、その事実が配偶者の方に知れることとなり、慰謝料請求を受けると共に、鈴鹿アンリミテッドFCの即時退団の強要、またそれが出来ない場合は「サッカーを出来ない体にしようか」という脅迫と受け取らざるを得ない行為を受けている事実が発覚致しましたので、この場でご報告させていただきます。

まずこの事件のきっかけとなる藤井選手の不貞行為につきましては、深くお詫び申し上げます。
この度のことは本人のプライベートな部分とはいえ、弊クラブとしましても選手への管理不行き届きを痛感しております。
またファンの皆様へは、リーグ優勝を成し遂げ、JFL昇格を賭けた大事な時期に、多大なるご迷惑、ご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。

ただ通常、クラブは個人のプライベートに関する内容を公表することは基本的にはありません。
また今回のような不貞行為につきましても、チーム活動時間外ということもあり、必要以上に関与しないのが通例であると認識しています。

ただ今回に関しては、下記事由により公表をしなければいけないとの判断に至りました。
まず最大の事由としましては、上記にも書かせていただきました鈴鹿アンリミテッドFCの即時退団の強要、またそれが出来ない場合は「サッカーを出来ない体にしようか」という脅迫と受け取らざるを得ない行為を受けている事実でございます。
この事実に関しては、既に鈴鹿警察署にも相談させていただきました。
配偶者の方の言動の内容を加味しますと、日々の練習や試合に警護を付ける必要性や、ファン・サポーターの方へ思わぬ形で被害が及ばぬよう選手達と一定以上の距離を取る隔離対策の必要性なども議論に出ました。
一連の色々な可能性を考慮しますと、この事実を公表しないことの危険性を認識することとなりました。
また一方で、今回の出来事が弊クラブの施設でもある選手寮において行われたことがあげられます。
配偶者の方は、藤井選手の部屋に無断で入室し、部屋で暴れる、水を撒き散らす、物を壊すなどの行為を行っております。
もちろん、お怒りの気持ちは重々理解は致しております。
ただこの施設には藤井選手の他5名の選手、コーチが入居しております。
これらの選手の安全も考慮に入れ公表という判断をさせていただきました。

そして、このような内容を明らかにすることは、藤井選手自身の尊厳を傷つける事になることも理解しています。
しかし、結果として藤井選手の軽はずみな行為は配偶者の方を始めとした関係各位、またチーム関係者、スポンサー様やファン・サポーターの皆様に多大なる迷惑をかける結果になったことを真摯に受け止め、深く反省し、自らを省みて改める事が今一番藤井選手に必要な事であると彼自身も理解し、覚悟を決め公表に至りました。

以下、いらぬ誤解や嘘、デマといった風評被害が起こらぬよう今回の不祥事の経緯を記載させていただきます。
(内容に関しましては、藤井選手本人より弊社吉田常務取締役が聞き取りを行い、藤井本人・選手会承諾の上、公表いたします)

【経緯】
9月中旬に、相手女性から藤井選手へ最初のコンタクト
9月下旬に、相手女性が藤井選手の部屋を3回訪問(うち2回不貞行為)
9月末に、相手女性と配偶者の方が藤井選手の部屋に無断入室し、配偶者の方がチームの退団と慰謝料を要求。

なお配偶者の方は下記内容を紙に書き、署名、捺印するよう命令され、その通りに従いました。
①不貞行為を行った旨
②チームを退団する旨
③慰謝料500万払う旨

現在、弁護士と配偶者の方で、本件の終結に向けて話し合いを始めております。

鈴鹿アンリミテッドFC公式サイトより引用

Jリーガーであったらこうなっていただろうか

私は当該選手の不貞行為を倫理上の理由で批判しようとは思っていない。(念のために言っておくが決して肯定するつもりもない)

また、本人がそれを不貞行為だと認識していたのかどうかといった部分についても、それは民事裁判所が判断する領域の話であるので、ここでどうこう言うつもりもない。

さらに言えば、彼が起こしたこの一連の騒動が、ファン・サポーターに対する裏切り行為であったのかどうかについても、簡単に断罪出来る種類の話ではないと思っている。

ただ、ひとつだけ思ったのは「彼がもしJリーガーであったとしたら、こんな事態になっていただろうか」ということで、これについては悔しいような思いを抱かざる得ない。

Jリーガーはクラブにとって資産

ここからは私の勝手な推測なので、読んで不快になる方もおられるかも知れない。故に予め謝罪をさせていただくが、こうした女性関係のトラブルは、表に出てきていないだけで、Jリーガーも少なからず起こしているだろうと私はこのニュースを知ってすぐに思った。

エネルギー溢れる若いアスリートが、チームという縛り以外を全て自分の判断で生きていく環境に置かれているのだから、中にはその判断を誤ってしまったり、社会通念上許されないような行為に出てしまうケースもあるだろう。

しかしながら、Jリーガーの場合は(副業を持つ選手も多いJ3だと少し事情は違ってくるかも知れないが)彼自身が「個人事業主」であると同時に、クラブの「資産」という性質も持っている。

だから、クラブはその「資産価値」を上げることに必死になるし、何か問題を起こして「資産価値」が劇的に下がってしまうのを避ける為に、ある程度のリスクヘッジ策は取っているはずだ。(勿論、高額年俸のスター選手ともなれば、選手自らがそうしたリスクヘッジ策を取っている場合がほとんどだろう)

それでも、刑事事件などを犯してしまえば、守る術はほとんどないわけだが、今回のような民事事案の場合は、言い方は悪いが「カネで解決」してしまうことも出来てしまう。

アマチュアクラブの体力の限界点

今回、鈴鹿アンリミテッド側は、当該選手を即座に退団させることはせず、彼の思いやクラブ側の考えをつまびらかに公開するという手法を取ることで、この問題の早期解決を願いつつも、彼をチームに受け入れるという判断をしている。

ある意味でこうしたクラブの対応は非常に誠実だと言うことも出来るが、完全には当該選手を守ることが出来なかったと取ることも出来る。(決して問題を闇へと葬れば良かったと言いたいのではない)

そして、将来のJリーグ参入を明確な目標として打ち出しているアマチュアクラブの「体力」では、今回鈴鹿アンリミテッドが取った対応が、恐らくは限界点なのであろう。

「一般人」と「有名人」両方の要素をもつ選手たちをどう守るか

アンダーカテゴリーサッカーの大きな魅力の一つとして「ファンと選手の距離の近さ」が挙げられることも多い。

Jリーガーが「スター」であり「雲の上の存在」であるとしたら、地域リーグやJFLの選手たちは「同じ町で生活するサッカーが上手なお兄ちゃん」であったりもする。

試合会場となるスタジアムや、日々のトレーニングが行われている練習場でだけ会える存在ではなく、場合によっては同じ職場の同僚であったりもする、言って見れば「一般人」なのだ。

しかし、そんな「一般人」であるサッカーの上手なお兄ちゃんが、Jリーガーになることを本気で目標にしていたり、アンダーカテゴリーに精通したコアなサッカーファンに取っては「有名人」であったりもする。

今回の一件がそうだとは言わないが、「一般人」と「有名人」この両方の要素を持っている人だからこそ、悪意を持って近づいてくる人だっていてもおかしくはない。

冒頭の一節に戻るが、今回の件で地域リーグやJFL、場合によっては都道府県リーグの上位チーム、はたまたFリーグクラブといった「一般人」と「有名人」の両方の要素を持った選手を大勢抱えているクラブの経営陣は、かなりヒヤヒヤしているかも知れない。

そして、こうした事態を未然に防ぐような具体的対策をリーグ全体、協会全体で取って行こうとする動きも出てくるかも知れないが、それによって現在のアンダーカテゴリーにある牧歌的で親しみやすい風土が失われてしまわないことを切に願うばかりだ。

 

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首都圏、関東圏を中心にJリーグから都県リーグまでの試合日程を記したカレンダーを作成しました。是非とも現地観戦のご参考に!

2017年9月から、私が開設しているブログがあります。

ブログタイトルは「ラーテル46.net」

こちらのブログでは主に、私が最近妙に熱心に応援し始めた「柏レイソル」についての内容を多く記事にしています。

 

 

 

 

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