ロシア大会で改めて思う「ウルトラスニッポンが果たす役目は終わった」

コラム
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ウルトラスニッポンが果たす役目は終わった

もう日本代表戦のスタジアムにおいて応援をリードする存在、つまりウルトラスニッポンが果たす役目は終わったと思う。

昨年の暮れに味の素スタジアムで観戦したE-1選手権に際しては、彼らからほとんど対戦相手への敬意や親善の姿勢が感じられなかったことで、私はこのブログの中でも「ウルトラスニッポンはもういらない」といった主旨の記事を書いた。

代表戦のスタジアムに「ウルトラスニッポン」はもういらない

あの時は特に、韓国と北朝鮮による直接対決が行われた後のスタンドで、韓国サポーターと北朝鮮サポーター(正確には在日コリアンで組織された応援団)が声を合わせて「アリラン」を歌っている姿を目撃したこともあって、お約束の様に相手選手に対してブーイングする日本代表ゴール裏が、国際親善のチャンスを自ら放棄しているかのように感じられ、数の原理でそれを強いられているかのような不快感を覚えてしまったことで、勢いに任せて「ウルトラスニッポンはもういらない」と言い切ってしまったように思う。

 

聞こえてこない「バモ ニーッポーン」

私は国外で行われたW杯を現地観戦した経験はないし、もちろんこのロシア大会についても国内から画面を通して観戦しているのみだ。

だから、実際のスタジアムにどんな人たちが集まり、どんなムードで、どんな応援をしているのかについて正確なところは分からない。

それでも、かつては日本サポーターで一杯になっていたスタジアムが、今回の大会ではどうやらそうではなくなってきているということは、いつも聞こえてきた「オー バモ ニーッポーン」というチャントがほとんど音声として聞こえてこなかったことからも、十分に想像は出来た。

「座席奪われ問題」

そこへ来て、ロシアに日本代表を応援しに行った「旅ライター」が、セネガル戦が行われたエカテリンブルグの日本代表ゴール裏で、一部のサポーター集団に自分がチケットを持っていた指定座席を堂々と奪われてしまった体験をブログで記事にして公開し、話題になっている。

ブログ「サオタビ!」リンク 【2018ロシアW杯】現地観戦して疑問に思ったサポーターの行動

これが事実かどうかは、私には判断出来ない。

だから、このブログに書かれている内容が正しいか、正しくないかについては、ひとまず横に置いておく。

ただ、1つだけ言っておきたいのは、こうした「不条理なサポーターの行動」の有無を以て、「ウルトラスニッポンはいらない、役目は終わった」とは思ったわけではないということ。

そもそも、ウルトラスニッポンの面々が他のサポーターの座席を奪うという「不条理な行動」をしたとも限らない。

 

祭りのテンションは「一線を越えさせる」

そう思う一方で、W杯のような世界的な祭りにおいては、その祭りの中心であるスタジアムが非日常的なムードで包まれていることも十分に予想できる。

顔に思いっきりペイントしたり、皆が笑顔になってしまうような扮装をしてみたり、勢いついでに半裸になってしまったり、そういえばあの愛媛の有名なカエルくんの活躍も日本まで伝わってきた。

4年に一度のこの世界的な祭典に「参加」することを人生の生き甲斐にしているサッカーファンも大勢いるだろう。

祭りのテンションは、時として人に間違った判断や行き過ぎた行動をさせるものだし、勢いで「一線を越えて」しまうような心理状態の高まりこそが、祭りが多くの人々の心を惹きつける大要素であるとも言える。

こうしてややもすれば異常なテンションになっていくゴール裏に、わがもの顔で周囲にぞんざいな態度を取るサポーター集団が出てくるのは、おかしな言い方にはなってしまうが「ごく自然な現象」だとも思えてくる。

しかしそうは言っても、それによって何らかの被害や損失を被る人が出てくるようであれば、間違いなく「一線を越えて」しまう人たちは淘汰されていくのも道理。

SNSなどの進化によって、高尚な道徳観念が強いられるかのような、少し息苦しくもある世情が形成されやすくなってきている中で「一線を越える」「はみ出していく」者に対する目は厳しくなる傾向があるし、長く代表戦のゴール裏で応援をリードしてきたウルトラスニッポン。彼らがスタジアムで起こしてきた様々な奇蹟を決して否定するわけではないが、その「一線を越える」「はみ出していく」役目を終え、代表戦のスタジアムから淘汰されていくと私は思っている。

楽しむ術を身につけた日本サポーター

常に代表戦のゴール裏に陣取り、そこからスタジアム全体の応援をリードしてきた「ウルトラスニッポン」

日本代表の試合のBGMはいつも彼らが歌うチャントだった。

チームを鼓舞し、時に叱咤し、勝利を掴んで歓喜する。

彼らの声は彼らの周りの人々を巻き込み、共に応援する喜びを与えてくれてきたのも事実だ。

初めて日本が出場したW杯の初戦、トゥールーズのスタジアムを青く染めた大勢の日本サポーターの姿は、今でもはっきりと記憶に残っている。

そして彼らが歌ったシャンソンの名曲「シェリーに口づけ」を原曲とした軽快なチャントも。

 

しかしあれから20年の時を経て、日本人はそれぞれがサッカーを楽しむ術を身につけてきた。

そして、出場すること6回。日本人はW杯を楽しむ術も身につけるに至ったのではないだろうか。

そこにはもう一試合を通して集団応援する光景は似つかわしくないように思う。

もう日本サポーターは、試合の勘所も十分に理解するようになったのだ。

「ウルトラスニッポンが代表戦のスタジアムで果たす役目は終わった」

ロシアで祭りを楽しむ日本サポーターの姿を見る度に、私の中でどんどんこの思いが強くなっていっている。

 

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2017年9月から、私が開設しているブログがあります。

ブログタイトルは「ラーテル46.net」

こちらのブログでは主に、私が最近妙に熱心に応援し始めた「柏レイソル」についての内容を多く記事にしています。

 

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