北信越の強豪が経営難!日本サッカー界は「サウルコス福井だらけ」

コミュサカ
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地域リーグ界の強豪が経営難

世間の予想を大きく覆す日本代表の快進撃も含め、ロシアから毎日のように熱戦の様子が伝わってくる中、国内サッカーにおいて、看過できないようなニュースが飛び込んできた。

北信越サッカーリーグの強豪サウルコス福井が資金不足で運営難に陥っているというのだ。

「サウルコス福井」と言っても、日頃から地域リーグなどにも関心があるサッカーファンでない限り、その存在すらもほとんど知られていないチームであろうが、この「地域リーグ界の強豪」が存続の危機に陥っているという事実には、日本サッカー界に深く根付いている大きな課題が内包されているように思う。

 

サウルコス福井 その戦いの歴史

 

サウルコス福井は「福井にJリーグチームをつくる会」の呼びかけで2006年に創設させたクラブで、正真正銘Jリーグ入りを大目標としているクラブ。

2017年からは株式会社サウルコス福井にトップチームの運営が移管された(NPO法人は育成・普及部門を継続して担っている)

2009年には松本山雅とツエーゲン金沢、2010年にはAC長野パルセイロと、北信越リーグから続けざまにJFL昇格チームが誕生する中、その後塵を拝し続けていたこのクラブは、JFL昇格組の抜けた北信越リーグで飛びぬけた成績を残し続け、JFL昇格を賭けた地域決勝大会(現地域チャンピオンズリーグ)に出場すること5回。そのうち2回は決勝ラウンドにまで進出し、JFL昇格をあと一歩のところで逃している。(ちなみに2018シーズンにおいても目下のところ北信越リーグの首位をひた走り、11月に開催される地域チャンピオンズリーグ出場の大本命と目されていた)

そんなサウルコス福井が、活動資金の不足から選手の給与や遠征費などにも窮する状況に陥っており、福井県サッカー協会が支援要請を受け、チーム存続のためにスポンサー獲得への協力など資金確保に動くこととなったと、福井新聞が6月27日付で伝えている。

年間で7000万円余りの資金投入をクラブ代表がポケットマネーで賄ってきたことなど、その財政面における厳しさもこれを機に表に出てきているが、いかに県のサッカー協会が支援に動いたとて、今後このクラブが存続し続けられるかについては、全く楽観視することは出来ないだろう。

 

サウルコスの存在意義はJに昇格しない限りゼロ?

私はむしろ創設から10年以上の時間をこのクラブが存続し得たことこそが奇蹟的ですらあると思う。

それはひとえに、福井県にJリーグクラブが存在していないことにその大きな要因があるとも感じている。

つまりサウルコス福井にとって、クラブの存在意義はJリーグに昇格しない限りは無いものに等しいとも思われ続けてきたのではないか。

同じ北信越リーグで戦っていたクラブが次々とJFLへ昇格し、それぞれが今では立派なJクラブとして日本サッカー界で認知されるに至っていく中で、サウルコス福井に関わる人々も「彼らに追いつけ追い越せ」の精神でたゆまぬ努力を続けてきたはずだ。

チームはその期待に応えるべく、北信越リーグでは毎シーズンのように優勝し、JFL昇格を賭けた大会でもすっかり常連となった。

SC相模原、福島ユナイテッド、グルージャ盛岡といった現在J3に所属するクラブともJFL昇格の座を争ってきた。

しかしながら、2014年のグルージャ盛岡、2016年の鹿児島ユナイテッド以来「J3への昇格機関」としてのJFLに沈滞ムードが漂う中、「Jリーグチームを目指す」サウルコス福井の体力もいよいよ尽きてしまったというのが件の実態であるように思う。

いつまで経っても、その「存在意義」を発揮してくれないサウルコス。その資金繰りに明るい未来が待っているはずもない。

「我が町にJリーグを!」は絶対正義か?

 

「我が街にJリーグを!」

確かにこうした文言はほとんど全てのJクラブがその創設時に掲げたスローガンであるだろう。

そしてこうしたスローガンが地方であればあるほどに力を持つ傾向にあることも理解できる。Jクラブの存在しない地域であれば尚更であろう。

華やかなプロサッカーチームが地域に誕生し、その対戦相手として眩いばかりのスター選手もやってくるかも知れない。街は多くの人々から注目され、新しい街の顔として日本中に誇れるものが出来るという期待感も生まれる。

しかし敢えて言いたい。

Jリーグクラブになるという目標が絶対正義であるかのような日本サッカー界の在り方は、この先も未来永劫続いていくものなのだろうか。

そもそもJクラブが美味しいビジネスにはなり得ていないのは、現在のJ2やJ3クラブの現状を見れば明らかだ。

言ってみれば善意ある人々(場合によってはそこに選手を含んでもいい)による「やりがい」を搾取することで成立している世界を日本中に拡大していくことにどういう価値があると言うのか。

ただでさえ厳しい地方財政に大きな負担となるようなJリーグクラブを生み出すことが、果たして日本社会全体の為になっていくのか。

私は今回のサウルコス福井も「我が街にJリーグを!」というスローガンがいかに大きな矛盾をはらんでいるのか、それが如実に現れているような気がしてならないのだ。

今回のニュースを受けて「サウルコス福井を支えよう」という声も上がっているが、私は素直にそう思うことが出来ない。

何故ならその支えによってもたらされるものが、結局のところ同じスタンスを温存することにしか繋がらないように思えるからだ。

必要なのは「地域密着」などと言うつもりはない。

クラブの存在価値は、そこにどれだけ多くの人が関わっているか、関わってくれるかに掛かっていると言っていい。

「北信越リーグで戦っているサウルコス福井」を どれだけ多くの人にとって価値あるものとして昇華させられるか。

クラブが存在することが、どれだけ多くの人々の生活に欠かせないものとなり得るのか。

それでも「目指せ!Jリーグ昇格」だけが声高にうたわれるようであれば、同じことが繰り返されるだけだ。

 

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