ゴール裏サポーターに告ぐ! 実は「勝敗だけ」を楽しみとしていないことを白状せよ!

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過密日程で行われている今季のJ1リーグも、そのおよそ4分の1の日程を消化しつつある中で「上手くいっているチーム」と「上手くいっていないチーム」という区分けが徐々に表れだしている。

大方の予想に反してと言ったら失礼にあたるかも知れないが、昨季残留争いをしていたサンフレッチェが頭一つ抜け出して首位を走り、それに続くのも昨季苦難のシーズンを過ごしたFC東京(4月22日第9節終了時点)一方で鹿島アントラーズや柏レイソルといった優勝争いを予想されていたチームにとっては厳しいシーズン序盤となっているようだ。

繰り返される殺伐としたゴール裏の光景

こうした「予想以上に上手くいっていない」チームのサポーターたちの中には、シーズン序盤といえども、スタジアムに居残ってクラブフロントや首脳に批難の声を浴びせているグループもあるようだが、結局のところクラブが出来る具体的対処法は、いずれにしても資金の追加投入を意味する新たな選手の補強か指揮官のクビをすげ替えるくらいなので、何とも虚しい「やりとり」であるなといつも思う。

Jリーグのスタジアムではお決まりのようになってもいるが、チームの負けが込んでくるとスタジアムのゴール裏はどんどん殺伐としていく。

激しい罵声やヤジが常態化し、ひとつひとつのプレーに対しても口汚い言葉が飛び交う。中には特定の選手に対して人間としての尊厳を傷つけるような言葉も投げかけられ、チームの状況を叱責するような横断幕も掲げられるようになっていく。

選手の失敗を責め、監督の采配を責め、クラブの姿勢を責め、二言目には「監督交代」や「フロントの謝罪」を求めるような言葉がサポーターの口をついて噴出する。

サポーターの心情は恋愛中の恋人たちにも似ている

彼らサポーターの意識としては、チームの勝利のために自分たちはこれほどまで必死になって応援しているのに、どうしてその思いに応えてくれないのか。そこにはそんな恋愛中の恋人同士のような心情があるのかも知れない。

しかしそんな「自分の情熱にきちんと応えてくれない(ように感じる)相手」に対して、自分たちが取っているあらゆる行動、罵声、ヤジ、横断幕、スタジアム居残りなど、これが周囲から見た時に最高に「痛い」風景として受け取られている可能性については、常に心のどこかに置いておくべきだろう。(恋愛に置き換えて見ると分かり易いかも)

ゴール裏の燃料は「勝敗」だけ?

私は彼らのそうした熱い思いそれ自体に対しては批判したり批難したりするつもりはさらさらない。むしろそうしてJリーグに対して熱い気持ちを持っているという部分については、共感すら出来る。

しかしながら、ゴール裏で「情熱」の炎を燃やす為の燃料が、チームの「勝敗」だけであるかのような価値観の在り方にはどうしても違和感を覚えてしまう。

ゴール裏サポーターはJを楽しむ達人たれ

私はゴール裏に集まるサポーターこそが、Jリーグを楽しむ達人であって欲しいと思っている。

Jリーグに限らずそれがスポーツであれば、その「勝敗」が大きな関心事となっていくのは必然でもあるが、果たして本当に「勝敗」だけがJリーグクラブの存在価値なのであろうか。

もちろん、チームは「勝敗」以外の価値基準を持っていないだろう。面前の戦いに勝利すること、それだけを目指して日々の生活を過ごしているはずだ。

しかしサポーターについては、必ずしもそれに完全に付き合う必要はないのではないか。

応援するチームの試合を見る時に、それが例えDAZNでの配信映像を通してであっても、その「勝敗」以外にも「試合を見よう」と思わせている理由はあるはずだ。(もしそれが全く無いのであれば結果だけをニュースで拾っていけば済む話)スタジアムまで行って応援しよう、試合を見ようとと思っている人たちであれば尚更のこと、その空間で過ごす週末が自分の中で大切な時間となっているだろうし、それを成立させる要素がチームの「勝敗」だけでは決してなかろう。

かくいう私も「ゴール裏の住人」でもある。そしてレイソルの試合を日立台に応援しに行く時、実はあの柏熱地帯の裏でブラブラ過ごしている段階で、大方の欲求は既に満たされていると実感していることに最近になって気がついた。レイソルが勝とうが負けようが、黄色いシャツを着た人たちが沢山集まっているあの「お祭り」の中に身を委ねている時間こそが至福な時でもあるのだ。

ゴール裏サポーターはスタジアムで過ごす「価値」を大声で叫ぶべき

https://twitter.com/kei_chan0803/status/987901314213363712

私はこうした「勝敗」以外のチームの、スタジアムで過ごす時間の「価値」をゴール裏サポーターはもっと大きな声で表明すべきだと思っている。

その日初めてスタジアムに来た人や、年に数回程度しかスタジアム観戦が叶わない人たちの中には、Jリーグをどうやって楽しめばいいのか、模索すれど答えが出ない。もしかしたらそんな人たちの方が多いかも知れない。

彼らはそこで一応の答えを導き出す為に、いつもゴール裏で応援しているサポーターたちの姿勢を少なからず参考にしているだろう。

「ここはブーイングするべき場面なのか」「ここは拍手するべき場面なのか」

しかし、もしも彼ら「ライトなJリーグファン」にまで「勝敗だけ」にこだわる応援姿勢が伝播していってしまったら・・・・

ゴール裏サポーターは実は「勝敗だけ」を求めてそこに通い詰めている訳ではないので、チームの負けが込んできたとしても、スタジアムを離れることは少ないだろう。

しかしたまにしかスタジアムに来ない「ライトなJリーグファン」ならどうだろう。

チームが勝利することでしか楽しみを見いだす術を持っていないのだから、1試合負ければ次の試合に来る人は半分に減り、連敗すれば3分の1に、3連敗でもしようものなら…

「勝敗」以外の価値をライトなファンにも伝播しよう

「ムサリク」ゴール裏で花見をしながら獺祭を嗜む痩せたおじさん

ゴール裏サポーターがチームや選手のことを愛し、自らの情熱を彼らに向けることで「チームが戦いに敗れること=不義」と感じ、怒りの感情をチームに対して向けること、これは今後も決してなくなっていかないだろう。

しかしそこでその状況を一歩引いて俯瞰で見て欲しい。

その行為が悪く作用すれば、次の試合の観客数が減少してしまうかも知れないと。

自分たちが実は「勝敗だけ」を楽しんでいるわけではないのに、それを具体的な言葉で表現出来ないことで「ライトなJリーグファン」に「Jリーグの楽しみ方」が伝えられないのでは、スタジアムの観客数を増やすことは出来ない。それくらいの意識をゴール裏サポーターは持つべきかも知れない。

スタジアムに観客が沢山集まること、これ以外にJリーグの、さらに言えば応援するチームの価値を高めていく術はないと私は思っている。

どんな試合であってもスタジアムを満員の観客で埋める為に、既にJリーグが大好きでゴール裏を「定位置」としているサポーターにも出来ることはある。

その一歩目の行動原理は「勝敗」以外に自分たちが感じているJの面白さを世間に対して広く発信していくことではないだろうか。

2017年9月から、私が開設しているブログがあります。

ブログタイトルは「ラーテル46.net」

こちらのブログでは主に、私が最近妙に熱心に応援し始めた「柏レイソル」についての内容を多く記事にしています。

まだ始めたばかりのブログではありますが、よろしければ、「ラーテル46.net」も併せてお楽しみください。

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