「サッカーツーリズム」の潜在需要を掘り起こせ!「サッカー観戦三昧の週末」の提案

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「サッカー取材」が本業となっているようなプロの人気スポーツジャーナリストでもない限り、その取材対象=試合がいつどこで行われるのか、これは非常に大きな問題でもある。

どんなにその試合を現地で見たいと願っても、仮に東京で暮らしているとすれば札幌や福岡に行く為には日程とお金の「調整」が当然ながら必要になってくる。

飛行機を使えばいくら、新幹線を使えばいくら、、はたまた現地に宿泊することにもなれば、ネットカフェにでも入らない限りはそれなりの出費は覚悟しなくてはならない。当然ながら一杯も飲まずに眠ることはないだろうから、飲み代だって必要になる。

それでも海外遠征にでもならない限りは旅行費用などたかが知れたもの。お金がいくら掛かるかよりも問題は日程調整だという方も多いかも知れない。一般的な感覚からすれば、たかだか90分の試合の為に週末を全て潰すような旅行をすることに理解を得るのは難しい。しかし世間様からどう思われようとも、せめて家族からだけは僅かであっても一応の理解くらいは得たいそんな風に思われている方も多いだろう。

長崎に5,000人 浦和サポーターの「スポーツツーリズム」

「スポーツツーリズム」という言葉が最近話題になることが多くなっている。

Jクラブのサポーターなどは、まさにこの「スポーツツーリズム」をシーズン中は月に2度も3度も行っている人たちだとも言えるし、この言葉を象徴する存在として彼らJサポーターを挙げている例も非常に多い。

先日長崎で行われたJ1「長崎対浦和戦」の時には約5,000人もの浦和サポーターが長崎のホーム「トラスタ」に現れた。彼らの中には「弾丸遠征」を敢行した人たちもいたのだろうが、「初めての長崎遠征」を満喫するべく、試合前日に軍艦島への上陸を試みた浦和サポーターもいたそうだ。

浦和サポーターのみならず、Jクラブのサポーターは非常に行動的だ。彼らの話だけを聞いていると「アウェイ戦も皆勤」であることが常識なのかと錯覚してしまうほどで、ACLにでも出場するようになれば、その行先はアジアにまで広がっていく。

「同じチームを応援する者同士、遠い遠征先に行くことでより一層強い絆で結ばれているような気持ちになる」こんな話も熱心なJクラブサポーター界隈では非常に良く聞く話だ。確かに私にもそういう感情が芽生えてくるのを実感したことがあるし、それこそが多少の無理を通して「アウェイ参戦」を繰り返すサポーターが一定数存在する一要因でもあるのだろう。

サッカーの「スポーツツーリズム」をより深める

こうしてスポーツをきっかけにした旅行をする人たちは今後も増えていくはずだし、彼らを受け入れる側の態勢作りも徐々に進化してきている。Jリーグのスタジアムにおけるアウェイサポーターに対するホスピタリティの素晴らしさは、それが地方に行けば行くほど顕著になっていく印象があるし、これこそがJリーグが世界に誇るサッカー文化のひとつだとも言える。

そんなJサポーターによる「スポーツツーリズム」が注目されるのと同時に、私は日本サッカー界にこれを更に深める取り組みを求めていきたい。

「サッカー観戦三昧の週末」

私がサッカー界に求める「スポーツツーリズム」をより深める取り組み。それを端的にいえば「サッカー観戦三昧の週末」を各地に意図的に作って欲しいということだ。

例えば土曜日に鳥栖でJ1の試合が組まれている翌日の日曜日には福岡や北九州でJ2やJ3の試合が組まれている。あるいは、土曜日に広島でJ1の試合が組まれていれば、日曜日には鳥取や山口、あるいは愛媛でもJリーグが組まれていてそれを見ることが出来る。

Jリーグだけではそのパターンにも当然限りはあるので、JFLや地域リーグとの組合せであってもいいだろう。FC今治の試合を見るためだけに瀬戸内海を越えて行くのは難しくても、もしそこに愛媛FCやサンフレッチェ広島の試合が「瀬戸内海サッカー観戦セット」としてついていれば、瀬戸内海を越えるハードルはかなり低くなるのではないだろうか。

もちろん、そうした「サッカー観戦三昧旅行」を既に行っている「サッカー猛者」もいらっしゃるだろう。こうした方々はJリーグやJFLなどのリーグ日程が発表されるとその年の「サッカー旅行」の計画を立てはじめるそうだ。しかし、私のように最近「サッカー旅行」をしようとし始めた者にとっては案外大変で、各リーグの日程表と睨めっこをしていることもしばしば。

これがせめてそれぞれのリーグ日程を地理的な側面も考慮して立ててくれていれば、かなり私自身の足もずいぶん軽くなるのにという思いも強い。

「サッカーツーリズム」の潜在需要を掘り起こせ

「遠距離のサッカー観戦」をする人を「Jクラブの熱心なサポーター」だけと考えてしまうのは非常に勿体ない話で、特別に応援するチームがなくても「サッカー観戦」自体が好きな人は大勢いるはずだし、特定のチームのサポーターであっても他のチームや他のリーグの試合を見ることが好きな人たちもいるはず。こうしたサッカーを幅広く愛してくれるファン層の拡大をスタジアムで図っていければ、それぞれのサッカー場での観客動員数を底上げしていくことにも繋がっていくだろう。

「スポーツツーリズム」の潜在的な需要の高まりを望むのであれば、そこに集まってくる人達を「迎える」ことだけでなく、それが顕在化しやすいような「仕掛け」づくりこそが重要だ。

各リーグ戦の日程に地理的要素を加えたからといって、そこにかかる経費が大きく変わってくるわけではなかろう。ならば是非とも各サッカー協会、連盟が連携してスタジアムへ多くの人々が集まってしまうような「仕掛け」を試して行って欲しい。

それまで

「うちの人はどこに行っちゃったんだろうね」

と言われていたのが

「そうか今週末は北陸の『サッカー観戦三昧』旅行に行くって言ってたっけ」

くらいまでには、家庭での認知度もあげられるかも知れない。

こちらのブログもやってます!

2017年9月から、私が開設しているブログがあります。

ブログタイトルは「ラーテル46.net」

こちらのブログでは主に、私が最近妙に熱心に応援し始めた「柏レイソル」についての内容を多く記事にしています。

まだ始めたばかりのブログではありますが、よろしければ、「ラーテル46.net」も併せてお楽しみください。

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