「むしろ地上波テレビでJリーグが中継されない方がいい」私がそう思う理由

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1993年にスタートした日本初のプロサッカーリーグ、Jリーグ。

野球と大相撲という日本プロスポーツのキラーコンテンツの牙城を崩していくかのように、その創設当初こそ試合の生中継放送が東京をキー局とする地上波でも頻繁に行われていた。

テレビを点ければJリーガー達があらゆるテレビ番組やテレビCMに登場し、満員のスタジアムで行われる試合の模様は週末のゴールデンタイムであっても多くの人々の関心を集める対象として存在していた。

あれから四半世紀の時が経過し、既存メディアの中においても特に地上波テレビによるJリーグの生中継放送がかなり限定されたものとなっている。

地上波でJリーグを見られる機会はほとんどない

シーズンを通してコンスタンスに試合の中継を放送しているのはNHKだけ。しかもそのNHKであってもそのほとんどはBS放送であり、地上波放送をしているのはNHKでも地方局のみ。

民放についても同様で、キー局の場合はBSチャンネルがメインで、地上波放送をしているのは地方の民放テレビがほとんどだ。

それでも試合結果などを放送するダイジェスト番組については「スーパーサッカー」や「やべっちFC」など息の長い番組が地上波でも放送され続けているが、それであっても徐々に他の一般スポーツニュースと番組自体が合併されるなど、地上波テレビでサッカーがニュースとして取り扱われる機会は減少傾向にあると言ってもいいだろう。

こうした現状に対して大きな不満を抱くサッカーファンも多い。

自分たちが最大の関心事としているJリーグが、まるでその存在が無きものであるかのような扱いを受けている。

こんな思いに駆られた人たちは、ことあるごとに「Jリーグがいかに地上波で扱われていないか」について、その事実をあげつらっている。

しかしながら、こうして既存メディアのJリーグに対する姿勢に不満を抱き、それを声高に訴えること。そうした一部のサッカーファン達の心情に対して私はどうしてもそこに思いを共にする気が起きない。

DAZNでの視聴環境

もちろん、その理由のひとつとして昨年から開始されたDAZNによってJリーグの視聴環境が整ったことは挙げておかなくてはならない。

Jリーグが英国・パフォーム社との間に巨額の放映権契約を結び、Jリーグの試合放送がDAZNによるネット配信番組されることになった際は、少なからずそれに対する批判や不安の声も聞かれたはずだが、今ではそうした声を打ち消すかのように、スポーツのネット配信の領域はどんどん広がっている。

インターネットを使った配信であることからSNSとの親和性が高く、両者が相乗効果を発揮して、より広くの人々の目にJリーグが触れる機会は増えているはずだ。

しかし、私がここで言いたいのは、そうした「DAZNの結果論」を受けての話ではない。

極端な話、私はJリーグが地上波テレビで放送されない方がいいとさえ思っているのだ。

「Jリーグが地上波で放送されない方がいい」そう思う理由

https://twitter.com/BurasagariP/status/954377636918083584

そう考える最も大きな理由は、日本の既存メディア、その中でも特に地上波テレビ放送局からは「スポーツを育てる」ということへの哲学が微塵も感じられないからだ。

これはスポーツ中継番組のみに言えることではなく、バラエティ番組、教育番組、ドラマ、ひいてはニュース番組に至るまで、彼らの生命線である「視聴率」に魂を完全に売ってしまっている現状を考えれば、そこに高い志を求めること自体がナンセンスなのかも知れないが、とにかく、彼らの節操の無さにJリーグが付き合う必要なないし、迎合する必要はもっとないと思っている。

彼らにとってスポーツは「視聴率獲得」の為の材料でしかない。

オリンピックが開催されれば、食傷気味になるほどマイナー競技の選手たちを画面に露出させ、骨の髄まで食い尽くしたら「ポイ」と捨ててしまう。

Jリーグだってそうだ。

「Jリーグブーム」という言葉が使われていたあの創設当初に、Jリーグは一旦「骨の髄まで食い尽くされた」からこそ、その後に凋落が訪れたかのような印象を与えてしまったのではないか。

幸い現在にあっては、彼らがJリーグに「肉付きのよい豚」とは見えていないようなので「骨の髄まで食い尽くされる」危険性を感じることはないが、それでも「日本代表」だけは4年サイクルで彼らに「骨をしゃぶられて」しまっている。

Jリーグに求める最も大切な要素は「持続性」

私はJリーグにとって最も大切な要素は「持続性」であると考えている。

親から子へ、子から孫へ、そしてその先の子孫たちへ、Jリーグが未来永劫、人々の生活の中に活力を与える存在として生きながらえていくこと。これこそがJリーグを語る上で唯一にして最上の概念であると信じているし、それに同意して下さる方もおられるだろう。

であれば、時代が進んでいくにつれ、より節操を失い、食い尽くすことしか出来ない地上波テレビというメディア媒体がその哲学を全うしていく為に適切な媒体であるとは全く思えない。

彼らには、100年構想を掲げるJリーグの視野など理解するつもりすらなく、たった10年先、いや5年先のサッカー界についてですら、語ることも夢見ることも出来ないだろう。

本来、スポーツ中継というものは徐々に進化し、徐々に育て上げられていくものであるはずだし、DAZNによるJリーグ中継を視聴されていて、明らかに昨シーズンよりも「進化」していることを実感されている方も多いはず。

これがキー局絡みの試合放送となると、相もかわらずスター選手だけを極端にフューチャーしたり「絶対に負けられない戦いがそこに・・・」のような言葉を連呼するだけ。

25年前から何一つ進化した姿を見せていないサッカー中継がそこに存在しているのだ。

これは何もサッカーに限った話ではなく、日本のスポーツメディアの中でも地上波テレビ放送については、最低のランクにあると言っていい。そんなメディアにJリーグが登場しないからといって、腹を立てるのは虚しいことだ。

Jリーグを伝えるメディア媒体はテレビだろうが、ネットであろうが、そこに「愛」が感じられなければ、私は彼らによってJリーグの世界が破壊されてしまう危険性があると思っていた方がいいだろう。

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