J3のスタジアムに熱気を!日本サッカーを救えるのはサッカーファンだ

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確かにフットボールは「スポーツ」という枠組みを超越し、世界中のあらゆる社会において深く人々の生活に浸透し、歓喜や失望そして幸福をもたらせる絶対的なカルチャーとして君臨しているのかも知れない。

ボールひとつあれば成立してしまうフットボールの特性が、あらゆる環境で生活する人々にとって人生における彩のひとつとして受け入れられ、それが広く共有されるに至ったのは必然であり、現在のような喜びと哀しみに溢れた巨大なるフットボールビジネスが醸成されたのも必然であったのだろうし、フットボールがビジネスとして成立するようになったからこそ、フットボールを生活の一部として生きていく人生の在り方にも「担保」が与えらることになったと言うことも出来るだろう。

フットボールが人を集め商売として成立する世界

こうした世界のフットボールビジネスの影響力の大きさは、そのスタジアムでの様子を見ると顕著に現れている。

フットボールの母国イングランド、王国ブラジル、王者ドイツ、こうした国においては、それが決して世間の注目を一心に集めるようなことのない下位カテゴリーのゲームであっても、フットボールを楽しむ人たちが我々の想像をはるかに超える規模でかかわっているであろうことが容易に理解出来る。

そこでプレーする選手たちがW杯に出場できるような能力を持っていなくても、スタジアムが最新鋭のテクノロジーを駆使した最高級の「劇場」ではなくても、スタンドには人々がひしめき合い、我が人生におけるフットボールを謳歌する姿がある。

スタジアムにこれだけの人々を集めることが出来れば、スタジアムを中心とした物理的、概念的なエリアにおける「商売」が誕生し、そこには当然ながら激しい競争原理も生まれ出る、こうした連鎖が更なる進化をフットボールカルチャーに与え、その世界を存続させる上での大きな原動力となっていく。

こうしたことを考えていくと、日本におけるサッカー文化の醸成に何が欠かせないものであるのか、それがはっきりと見えてくる。

日本においてサッカーはマイナーな存在

サッカーは日本社会においてマイナーな存在だ。

これに異論のある方もおられるかも知れないが、少なくとも日本のあらゆるプロスポーツの中におけるJリーグの立ち位置は「最も成功しているマイナースポーツの頂点」と言えるだろう。

1993年に創設されてから25年がやっと経過した「新参者」のプロスポーツが、日本社会のメインストリームを歩むには明らかに年月も人もカネも不足していると言えるだろう。

J3の惨状

2013年に新設されたJ3リーグにはその現状が如実に現れてしまっている。

わずか5,000人程度しか収容できないスタジアムには閑古鳥が鳴き、選手たちの多くはサッカー選手としてだけでは生活していくことが出来ない。クラブの職員も適正に雇用することが叶わず、本来報酬を払う必要のある業務もボランティアという「好意」に頼っている。

その風景を以て「熱気」を世間に訴求することは困難で、もはやJ3リーグを「プロリーグ」として扱うことは不自然であるとも言える。

「チームが戦うカテゴリーを上げていけばこの問題は解消する」

こうした主張をクラブ側が抱くことに対しては一定の理解が出来なくもないが、仮に彼らがJ2、J1に見事昇格出来たとしても、それと入れ替わるようにしてJ3を戦うクラブが新たに誕生するだけの話であって、構造的な課題は全く解決されない。

日本代表至上主義

私には日本サッカー界が「100年構想」をうたいながらも、常に目先の利害だけに囚われた判断を続けてきているように見えてしまう。

1998年の初出場以来、W杯での日本代表の戦いぶりについてはオリンピックと並ぶ「国民的関心事」となってきた。日頃サッカーとは縁の無い生活を送っている人たち対しても、4年に1度のW杯についてだけは大きな訴求力を持っている。

「日本代表」という冠さえあればスポンサーが付き、メディアの扱いも大きく変わる。実力のある選手たちは「日本代表」という肩書を求め、日本を離れ活躍の場を海外に移してしまう。

Jリーグの誕生が「日本代表強化」という目的が大前提にあったのは事実。しかしながら、その目的はW杯に初出場した1998年の段階で一定の成果を見ることは出来たのではないだろうか。

いわば、これまでの日本サッカーにおける「代表強化策」「代表至上主義」は、新しい世界を作り出す上での「必要悪」だったとも言える。それまで存在していなかったサッカーのプロリーグ、日本社会にとって新しいスポーツ概念であった地域密着、これらを短期間で普及させるために、そのアイコンとして日本代表の存在がどうしても必要だった。

しかしそれによってもたらせられたものは何であったのか。

J3リーグや、JFLにおける現状、どのクラブもがいつギブアップしてもおかしくない状況でありながら、グラグラ揺れる貧弱な台の上で背伸びしているような状況を生み出しているのだ。

サッカーファンがサッカー界を進化させる

サッカーファンは自らがマイノリティであることを自覚していかなくてはいけない。

自分たちの常識や価値観が実はそれほど一般的ではないことを分かっておく必要がある。

日本サッカー協会やJリーグだけに現在の散々たる日本サッカー界の状況を変える力があるわけではない。

「受益者負担」

Jリーグに、サッカーに楽しみを貰えているという自信があるのであれば、負担すべきはチケット代やグッズ、スタグル代だけではないと私は思う。

日本サッカーを長く楽しむために、サッカーファンが「知恵」を負担することも必要だろう。

そしてこれまでサッカーに縁の無かった多くの人々をサッカーの世界に誘うような行動、彼らを受け入れる覚悟、こうした姿勢こそが現在の日本サッカー界において非常に重要な行動原理ではないだろうか。

そして、サッカーファンのこうした行動原理が発揮されれば、J3のスタジアムもJFLや地域リーグのスタジアムが熱気に包まれる空間に変えることが出来るかも知れないし、サッカーファンが日本サッカーを救い進化させることが出来ると私は信じている。

サッカーファンがサッカー界を救う

サッカーファンがサッカー界を進化させる

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