新生ザスパクサツ群馬 育成年代の名将たちが進もうとしている道は?

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2017シーズンはザスパクサツ群馬にとって、長年に渡って内包されていた問題が一気に噴出する年となった。

県サッカー協会の有力者であり、前橋を本拠とする関東リーグ所属クラブの代表がGMを務め、ザスパクサツ群馬というJリーグクラブが、それらアセットの一部であるかのような扱いをされ、多くのサポーターがクラブを信じることが出来なくなっていたのは悲劇的ですらあった。

チームの戦績もどん底で、ついにはゴール裏に「SOS」という悲痛なメッセージが書かれた横断幕が出現する状況にまで事態は深刻化し、もはやザスパに関わる全ての人々がサッカーを楽しむことの出来ていない、そんな重苦しいイメージがサッカー界に拡散されていった。

育成年代の名将たちがクラブ首脳に

シーズンが終わると、社長に元前橋商業監督の奈良知彦を迎え、強化本部長に柏レイソルでもチーム統括をした実績にある飯田正吾、強化育成アドバイザーとして前橋育英監督(同校校長)山田耕介、トップチーム監督に元市立船橋監督、布啓一郎と、育成年代における名将が並び揃う陣容で再スタートを切った。

年末に行われた新体制発表の場で奈良社長は「団結の力」「信頼の笑顔」「J2復活」という3つのチーム方針を掲げ、乾坤一擲(けんこんいってき)の気迫をもって再生に向かって全力で取り組むことを宣言した。【乾坤一擲(けんこんいってき)運を天にまかせて、のるかそるかの大勝負をすること】

確かに2018シーズンがザスパにとって苦難のシーズンとなるのは間違いないだろう。

昨シーズンのJ3は、J2クラブライセンスを交付されていないチームが優勝と3位でフィニッシュし、戦績に基づいた適切な「新陳代謝」がされなかった。辛うじて2位に入った栃木SCがJ2昇格を決めたものの、J3へ降格し力のある選手たちが抜けて行ったザスパにとって、ブラウリッツ秋田、アスルクラロ沼津を力でねじ伏せられるだけの戦力があるとは思えない。

ザスパへの愛を感じられるか

こうしたチームの戦力的課題以上にファン・サポーターが憂慮しているのは、ザスパというクラブがどういう方向へ歩んでいくかであろう。

菅原宏前GMの行動に「ザスパへの愛」を感じることの出来なかったサポーターは、クラブの在り方、アイデンテティすら変貌させられてしまうのではないかという危機感を抱いていた。

草津温泉から生まれたクラブが、前橋、そして群馬県全域をホームタウン化していく中で、そこに「ザスパ」である意味をクラブ首脳がしっかりと見出だしているのか「ネイビーとイエロー」のチームカラーが、いつのまにか「ゼブラカラー」へと姿を変えられてしまうのではないか、こうした不安を抱かざる得なかったファン・サポーターにとって、社長、強化部、監督の名前が変わったところで、それが簡単に一層されるほど簡単な話ではないのであろう。

奈良社長のメッセージ

そうしたファン・サポーターの不安を少しでも和らげようと、奈良知彦社長は就任以来SNSを多用し、非常に細やかなメッセージを送り続けている。

自身の行動予定からチームの活動状況、群馬県サッカー界における話題についてまで、あれほどまでにファン・サポーターと積極的に接点を持とうと努力するクラブ社長はなかなかいない。J3へ降格し財政的にも厳しい状況に置かれる中で、決して華々しい話題が発信されている訳ではないが、それでも昨シーズン1試合たりともホームゲームへ足を運ばす、サポーターの前に姿を現すことを避け続けた前GMを知る人々にとっては、奈良社長のツイートを歓迎していることは間違いない。

200名ものサポーターを集め2月1日に行われた「サポーターカンファレンス」議事録も公式サイト上で公開されているが、サポーターからの質疑に対しクラブが真摯に応えている様子がうかがえる。

クラブが「1年でのJ2復帰」を大目標として掲げられるのは当然であろうが、私はこの議事録の中で、クラブが選手育成、下部組織の充実に対し非常に強い意志を持っている印象を受けた。日本一になった高校の監督が強化部門にいてくれる強みは十分に活かすべきだ。

クラブが長く地域で存続していく上で最も重要で最も時間のかかる「人づくり」

この価値観に対して、理解を広めていくことも奈良社長にとっては重要な仕事となっていくのかも知れない。

「ザスパの育成出身」がブランド化されること、これも激しい競争に打ち勝つことの出来る武器となり得るだろう。

こちらのブログもやってます!

2017年9月から、私が開設しているブログがあります。

ブログタイトルは「ラーテル46.net」

こちらのブログでは主に、私が最近妙に熱心に応援し始めた「柏レイソル」についての内容を多く記事にしています。

よろしければ、「ラーテル46.net」も併せてお楽しみください。

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