スタジアムのゴール裏でスマホ撮影するサポーターってどうなの?論争

コラム
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「ゴール裏でスマホ撮影することは正しいのか正しくないのか」

ゼロックススーパーカップが行われた埼玉スタジアムのゴール裏でスマホを構えるサポーターの姿(恐らくテレビ放送画面をキャプチャーしたもの)がTwitterのタイムライン上に出現したことをきっかけに、これについての異論反論が飛び交っている。

 

ゴール裏 スマホ撮影反対派の主張

 

そもそも、ああした「個人が完全に特定出来る」レベルの画像を何の配慮も無く無差別に発信してしまう感覚に、私自身は非常に不快な感情を抱いてしまうのだが、それは今回書きたいテーマと少し論点が違う話なのでひとまず横に置いておくとして、この「ゴール裏でスマホ撮影することは正しいのか正しくないのか」という論争の着地点を見いだすことは難しいだろうなと感じている。

ゴール裏でスマホ撮影するの反対派の主張をまとめると、以下のようなものになる。

  • ゴール裏は最も熱心に応援するエリアであって、選手の写真を撮る場所ではない
  • 写真を撮りたいのであれば、ゴール裏に来るべきではない
  • ゴール裏のムードをぶち壊すような行為は断じて認められない

言葉の表現に違いはあれど、概ねこんなところだろう。

ゴール裏こそがスタジアム全体のムードを司どり、チームを勝利へ導くために、最大限のエネルギーを応援(チャントを叫んだり、飛び跳ねたり)に込めていななくてはいけない。

分かる。この心理は非常に分かる。

選手達も勝利インタビューでは必ず「サポーターの方々のお陰で…」というコメントをするし、試合終了後にはゴール裏にきちんと挨拶に来てくれる。

 

ゴール裏 スマホ撮影したっていいじゃないか派の主張はシンプル

 

試合という戦いの場において、サポーターは選手と「一心同体」となって勝利を目指す。そして、勝利すれば共に喜び、負ければ共に悔しがる。これこそが「サポーター(支える人)」と名乗る者たちの使命。

そう思うからこそ、一瞬でも応援以外の行為をする人間に対して「自分たちの必死な行動を邪魔する者」という反応を示してしまうのだろう。

これに対して、ゴール裏でスマホ撮影したっていいじゃないか派の主張は至ってシンプルだ。

「そこがゴール裏であろうとスタジアムで他人に強制されることは何もないはず」

 

 

スマホ撮影反対派だって分かっているはず

 

 

「そこがゴール裏であろうとスタジアムで他人に強制されることは何もないはず」

この主張を本当は「スマホ撮影反対派」の人たちも、頭では理解出来ているはずだ。

ゴール裏サポーターたちは、チャントで声を合わせ、拳を振り上げ、共に飛び跳ねていたとしても、それらの行動を全て自由意志で行っているはず。

北朝鮮の美女応援団のように、決して誰かに言われ強制的に応援席へ連れてこられたわけではない。

中にはコアなサポーターグループに「属し」ゴール裏へ通っている人たちもいるだろう、そしてそうしたグループでサポーター活動を行っていく上では、様々な「決まりごと」を真面目に守っていくことも求められているのかも知れない。

待機列に集合する時間、弾幕を貼る段取り、アウェイ参戦ともなれば経済的な負担だって決して小さくはないだろうし、少し恥ずかしくても人より大きな声を張り上げることも求められるのであろう。

こうしたある意味「制約」を受けた中でのサポーター行動を続けていると、周囲で声を出さないサポーターや、飛び跳ねないサポーター、スマホで選手を撮影しているサポーターがいるのが「許せない」という心理になっていくのも、理解出来なくはない。

かくいう私も、そうした心理に陥っていることがあるからだ。

 

「俺たちは我慢しているのに許せねぇ」になっていないか

 

柏レイソルのホーム「日立台」は、その真っ黄色に染まったスタンドが大きな特徴のひとつになっているが、そんな中で黄色ではない服装を身につけてスタンドへ入ってくる人に対して「何でわざわざ黄色くない服を着てくるんだろう?」と半ば批難めいた感情を覚えることもあるからだ。

しかし、こうした発想を持ってしまうのは「本当は黄色いユニフォームを着ないで日立台に来たい」という気持ちの裏返しなのかな、と最近思うことがある。

サポーターグループの人たちや、「スマホ撮影反対」を声高に主張する人たちも、そうなのではないだろうか。

自覚できているかどうかは別として、少なからず自分たちのサポータースタイルに窮屈さを感じているのではないか。もっと言えば、本当は自分達もゴール裏で少しくらいはスマホを構えたいという気持ちがあるのではないか。

きっと「スマホ撮影反対」と言っている人たちは、もっともらしい理由をつけていながらも、その本意は「俺たちは我慢しているのに、許せねぇ」なのだ。

そして、こうした議論が起きると、必ずと言っていいほど湧いて出てくるのが「規則を作ればいい」という論調だ。

「ゴール裏ではスマホ撮影禁止です」

「ゴール裏には黄色いシャツを着ていないと入場できません」

「ゴール裏でチャントを歌わない人は退場になります」

明文化すれば、それがどれだけ馬鹿馬鹿しいことなのかが良く分かる。こんな規則が蔓延するスタジアムになど、誰がすき好んで集まると言うのだろう。

 

「強制されない人は強制しない」

私たちは自分の自由意志で応援するチームを決めた、そして自分の意志でスタジアムへ行き、自分の意志でゴール裏に行くことを決めた。

これらは誰かに強制されて決めたことでは決してない。

だからこそ、他人に対して何らかの強制を強いることなんて出来ないし、それをした時点で自分のサポーターとしての行動も何らかの強制によって行っているのかも知れないと、自覚した方がいい。

「強制されない人は強制しない」

これこそが、ゴール裏に本来あるべき姿なのではないだろうか。

 

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2017年9月から、私が開設しているブログがあります。

ブログタイトルは「ラーテル46.net」

こちらのブログでは主に、私が最近妙に熱心に応援し始めた「柏レイソル」についての内容を多く記事にしています。

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