【今そこにあるサッカーを愛せるか】⑤帰って来たサッカーファン

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未来の日本サッカー界が、より多くの人々にとって幸せなものとして存在していくために。

錦糸町フットボール義勇軍ロック総統が叫ぶ

「今そこにあるサッカーを愛せ」

この哲学がより多くの人たちの心を揺さぶる時は果たして訪れるのだろうか。

これまで4度に渡り記事を書いてきた【今そこにあるサッカーを愛せるか】シリーズも今回の記事を以て一旦終了とさせていただこうと思っている。

 

「帰って来たサッカーファン」

これまでに書いた記事の中で私は「自分自身がサッカーを愛せるようになったルーツ」について触れ、そこから思う「サッカー界に存在する競技者至上主義」への批判、「競技者至上主義からこぼれ落ちた人たちに対する受け皿の重要性」について述べてきた。

今回はこれまでの趣向とは少し角度を変えて、今後私がサッカーとどのように向き合って行きたいと思っているのか、私にとって大きなターニングポイントとなったこの1年弱の期間を振り返りながら「帰って来たサッカーファン」と題して書いていきたい。

Jリーグの世界に惹きこまれた日立台

 

私は今から1年前の時点では、会社勤めのサラリーマンだった。大学を卒業して以来25年という長い期間を過ごした会社には愛着もあったし、仕事にも誇りをもって取り組めていた。今にして思えば非常に熱心な仕事ぶりであったとも思っている。

しかし体調面での問題をきっかけに、期せずしてそんな生活を少し振り返る時間が出来た。

そんな時間の中で、何の気なしに訪れた柏レイソルのホームスタジアム「日立台」において目にした「Jリーグの世界」に私は一気に惹きこまれていってしまった。

ここまでのエピソードは私が開設しているブログ「ラーテル.net」に比較的詳細に記事を書いているので、よろしければ目を通していただけるとありがたい。

 

Jリーグが俺のサッカーを冒涜している!

 

リーグがスタートした1993年という年は、私が大学を卒業しサラリーマンとしての生活を始めた年でもある。

小学生時代からプレーするだけではなく、サッカー観戦をするのも好きだった私は、もちろん日本にプロサッカーリーグが誕生したことを喜んでいたし、年に数回程度はスタジアムへ行ってJリーグの試合を観ていた。

しかしいつからか、Jリーグの試合をスタジアムへ行ってまではほとんど観なくなっていた。

私にとってJリーグは、自分自身が大人になった後に誕生した世界で、スタート当初の猛烈なJリーグブームの雰囲気にもついていけない部分があったし、正直に言えば「海外サッカーのモノマネ」にしか見えなかったJリーグのサポーター文化に対しても、非常に穿った見方をしていた。

言って見れば、Jリーグというもの自体が自分自身の成長の過程で触れてきた「ささやかなサッカー文化」を冒涜しているようにすら見えていたのだ。

いつしか私は日本代表戦しかスタジアムで観戦しないようになっていく。

長く東京のど真ん中に暮らしていた私にとって、自身のアイデンティティを感じることが出来るチームは日本代表をおいて他にはないと思っていた。そして、1年の中でも数えられる程度しか行われない代表戦のペースも、こうした「ゆるやかなアイデンンティティ欲」を満たすのには都合の良いリズムであったのかも知れない。

 

サッカー界の為に生きていきたい

 

幼い頃からボールを蹴ることこそが一番の喜びで、西が丘や駒沢で行われる日本リーグや毎年12月に行われるトヨタカップに熱狂し、高校サッカーや大学サッカーに憧れ続け、本場欧州でのサッカー観戦が年に一度の定番旅行となっていた私が、「好きなものは?」と聞かれても「サッカー」と即座には答えられない。1年前に日立台へ行くまではそんな実情だったのだ。

しかし、私は1年前の日立台で自分自身が戻るべき場所があったように感じることが出来た。

現在の住まいが柏に隣接していることだけがそう思わせたのではなく、そこにある「Jリーグスタジアムの世界」こそが自分の本当に居場所ではないかと思えたのだ。

その後は、それを確認するかのように日立台へ通い、遠くまでアウェイ戦も観にいくようになった。ついぞ「サッカー界の為に生きていきたい」と思い立ち、あらゆるサッカーにまつわる書籍を読み漁り、多くの発言者の意見にも耳を傾けた。

そうしていく中で、Jリーグだけにとどまらず、地域リーグ、高校、大学サッカー、女子サッカーと関心の対象はどんどん広がっていき、こうして毎日ブログに記事を書くことで、自分自身のサッカーとの向き合い方についても、思いを巡らすようになっていった。

 

サッカーでもっと多くの人々の生活に彩りを

 

私のサッカーへの願いはシンプルなものだ。

「サッカーでもっと多くの人々の生活に彩りを」

このブログ「11人の群れ」のサブテーマでもある「サッカーは人生を変える。サッカーは世界を変える。」これは私自身のこの1年を表現した言葉と言ってもいい。

こうしてブログを続けていたことによって、少しづつではありながらこれまで出会うことのなかったような方々とも交流を深めることも出来てきている。

Jリーグスタジアムへほとんど行くことのなかった約15年ほどの空白期間があったからこそ、今の私にとって日本のサッカー世界は実に新鮮で、驚きと喜びに溢れている。

眠っている間に降り積もった一面の雪を一歩一歩噛みしめるように進んでいるような心境だ。

そして、こうした素晴らしい世界をどうしたら1人でも多くの人たちに体感してもらえるのか。その為に必要なのは何であるのか。その答えを少しづつ導き出しながら、自分の出来ることを今は「書くこと」で表現している。

私は「帰って来たサッカーファン」

この事実はいつになっても大切にしていきたい。

 

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2017年9月から、私が開設しているブログがあります。

ブログタイトルは「ラーテル46.net」

こちらのブログでは主に、私が最近妙に熱心に応援し始めた「柏レイソル」についての内容を多く記事にしています。

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