あの「南葛SC」がバリバリのJリーガーを補強!世界に注目される日も近い?

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2018シーズンの関東リーグ1部が、そのあまりにも「強烈」な顔ぶれから「地獄のリーグ」と称され、昨シーズンが終了したと同時におどろおどろしいほどの蠢きを見せ続けている。中でも昨シーズンJFLで最下位となり関東リーグに降格した栃木ウーヴァは、現時点で13名の元Jリーガーを新たな戦力として補強し、もはやその経営状況を心配する声すら上がってしまっている始末だ。

他チームの状況を見ても、東京23FC、東京ユナイテッドFCといった「東京の中心」をホームタウンとしJを目指すチームも、J1リーグでの実績もある有名選手たちの加入を続々と発表している。

いまやプロサッカー選手が必要とされる舞台が、Jリーグだけに留まらずアマチュア最高峰のJFLは勿論、「セミプロ」主体の地域リーグにまで広がっている。長い目で見た時にこれが果たして歓迎すべきことなのか、正直私には未だ判断がつかない部分もあるが、こうしたコミュサカに関するトピックスが僅かであっても話題になる状況は、確実にリーグへの注目度にも反映されるはずで、当面はスタジアムへサッカーを観に行こうと、「コミュサカ無関心層」の足が地域リーグの現場へ向くきっかけにさえなれば、それはそれで良いことだと思いたい。

 

あの安田晃大が東京都リーグへ!

2018年3月25日 東京都1部リーグ開幕戦に出場した安田晃大選手

こうして毎日のように流れてくる「大物選手のコミュサカ移籍」ニュース。

その激しい潮流は、いよいよ関東リーグの下のカテゴリー都道府県リーグにまで及んできている。

2017シーズンのJ2愛媛FCで10番をつけていた安田晃大が今季から東京都社会人リーグ1部に昇格する南葛SCに移籍することが発表されたのだ。

安田晃大は現在26歳。

ガンバ大阪の育成出身で、これまでにギラヴァンツ北九州、東京ヴェルディなどでプレーし、J2通算135試合出場という実績を持つバリバリのJリーガーだ。

トップ昇格したガンバ大阪での3シーズンはリーグ戦出場機会を得られなかったためJ1での出場経験は無いながらも、年代別日本代表にも選ばれ続けていた才能あふれる選手。実兄の安田理大の陰に隠れてしまっていた感は否めないものの、年齢的にもまだまだJのトップレベルで戦える可能性もある選手だとも言える。

そんな安田晃大が今シーズン戦う舞台が7部に相当する東京都社会人リーグなのだ。

 

安田晃大の移籍先はあの南葛SC!

 

そしてこの安田晃大移籍のニュースは、その移籍先が「南葛SC」であったことも話題性を一層強いものにした。

世界的な人気を誇る日本のサッカー漫画「キャプテン翼」

その作者高橋陽一さんの出身地である「南葛飾地域」が由来となってつけられた「南葛SC」は漫画「キャプテン翼」の主人公、大空翼の所属する少年サッカーチームの名前。

東京都葛飾区からJクラブを誕生させようとするプロジェクト「葛飾Jリーグプロジェクト」が2008年に発足し、その傘下にあった常磐クラブ(当時東京都3部)が2012年に葛飾ヴィアードと名前を変え、その翌年には「キャプテン翼」の作者高橋陽一さんを後援会長に据え、チーム名も「南葛SC」と改められた。

東京都リーグのチームとは思えない充実したコンテンツ

 

南葛SCの運営はNPO法人が行い、現在では東京都1部に所属するトップチームを頂点に、ジュニアユースまでの育成組織、女子チーム、男子フットサルチームが活動している。

日本のみならず、世界中のサッカー少年たちを虜にしてきたあの「南葛SC」が現実の世界に誕生した「事件」は、当時もかなり大きな話題となったが、チームはなかなか東京都社会人リーグの壁を超えることが出来ておらず、NPO法人が発足してから10年、やっと東京都1部にまでカテゴリーを上げることが出来た。

しかしながら、南葛SCのオフィシャルサイトを覗いてみると、それが長く都道府県リーグで戦ってきたクラブのモノとは思えないような充実ぶりだ。「南葛SCサポーターズクラブ」という後援会には誰であっても入会することが出来、かつて指宿洋史もプレーしたスペインのCEサバデルFCとはフレンドリーシップパートナー契約を結んでいる。監督は高校サッカー界の名将向笠実。

そして何よりも目を引くのは、そのユニフォームだ。

漫画の中で翼が着ていたあの白いユニフォームを南葛SCはそっくりそのまま再現している。(GKのユニフォームについても森崎君が着ていたユニフォームに酷似している)

もはやちょっとした「コスプレ」だ。

 

「南葛SC」が見たければ葛飾スポーツセンター陸上競技場へ

 

今回の移籍にあたって安田晃大はこうコメントしている。

『キャプテン翼』を読んで育った僕にとって、南葛SCでプレーできることを、とても誇らしく思っています。早くユニホームを着てプレーしたくてうずうずしています!

南葛SCがその目標どおり、順調にカテゴリーを上げていくことが出来れば、今後もこうした選手が出てきてもおかしくはないかも知れない。それくらいサッカー少年にとって「南葛SC」というチームは特別な存在だ。

残念ながら南葛SCは背番号10を永久欠番としているため、安田晃大も翼のように10番をつけてプレーすることは叶わないが、J2から都道府県リーグへとプレー環境も選手待遇も比較するのがナンセンスであるとも言える世界でプレーすることになりながらも、高いモチベーションでリーグ戦に臨んでくれることだろう。

ちなみに、南葛SCは現在行われている天皇杯の都道府県予選を兼ねた東京カップを制覇する可能性も残している(2月8日現在)はれて天皇杯の東京都代表となれば、Jクラブとの対戦を出来るかも知れない。そんな展開にでもなれば、日本中、いや世界中の「キャプテン翼」ファンが「南葛SC」を心の底から応援するだろう。

それが待ちきれない方は、是非とも今季の東京都社会人サッカーリーグで戦う「南葛SC」と安田晃大の姿を彼らのホームスタジアム「葛飾区スポーツセンター陸上競技場」まで観に行ってみてはいかがであろうか。

スタンドでロベルト本郷がゲームを眺めているという噂もある。

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首都圏、関東圏を中心にJリーグから都県リーグまでの試合日程を記したカレンダーを作成しました。是非とも現地観戦のご参考に!

2017年9月から、私が開設しているブログがあります。

ブログタイトルは「ラーテル46.net」

こちらのブログでは主に、私が最近妙に熱心に応援し始めた「柏レイソル」についての内容を多く記事にしています。

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