いよいよ2月の最終週にはJ1、J2リーグが開幕。それを前に各チームの春季キャンプも佳境を迎え、プレシーズンマッチなども活発に行われる時期に入っている。
1月24日にJ1~J2今季全日程が発表された段階から、各チームのファン・サポーターの方々も2018シーズンの「サポータースケジュール」に思いを巡らせている時期でもあると思うが、私もその例に漏れず、頭の中で様々な旅の工程を作ってみては、限られた予算と睨めっこをする時間が多くなってきた。ただ、この作業をしている時こそが何にも代えられぬ幸せな時間であることは、多くの「同胞」の方であればご理解いただけるであろう。
私の今季のテーマは「挑戦」
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私が立てた2018シーズンのテーマはずばり「挑戦」である。
これまでに行ったことのないスタジアム、観たことのないカテゴリー、そしてそうした現場で新たな興味、関心の対象を作り、新たな人との繋がりを作っていくこと。
もはや、そこに求めるものは、応援するクラブの勝利だけをひたすら目指すものではなく、サッカーというひとつの共通言語が持つ可能性を追求していくことに他ならない。
そうなると、試合の勝敗などはそれほど大きな意味を持たない。戦うチームの背景を知り、スタジアムに集う人々がサッカーをどれほど楽しんでいるのかを肌で感じ、そこにクラブが存在することの意味を問う、こうしたことを繰り返し、それを「文章」によって発信していくことで、日本のサッカー文化をより多くの人たちにとってかけがえのない存在としていく「きっかけ」になりたい。そしてそれを成す為には、私の知らない世界に飛び込んでいく必要性を強く感じている。
こうした「理屈」を以て今季のテーマを「挑戦」としたわけだが、実のところ私はそんなに理路整然とした生き方をしてきた人間ではないし、単に新しいサッカーとの出会いがしたくてたまらないだけなので、そこに小難しい「理屈」をつけることで、自分がこれから先も頻繁にサッカー場へ行く「動機」としているだけに過ぎない。
と、私の「今季のテーマ」という名の「動機のこじつけ」はこれくらいにして、今回は人をスタジアムへ行こうと思わせる「動機づけ」についての話をしてみたい。
初めてJリーグの試合をスタジアムに観に行こうと思ったきっかけは?
Jリーグが開幕して1,2年。異常な「Jリーグブーム」が巻き起こった。テレビではサッカードラマにサッカーバラエティの乱発。商品も「Jリーグカレー」だなんだと、「Jリーグ」と付けておけばOKな風潮。そんな時代のすんげ~アイテムがコレ。 pic.twitter.com/OVl5DcX28b
— 一番星、 (@1banboshi_) December 5, 2017
初めてJリーグの試合をスタジアムに観に行こうと思った時のきっかけを皆さんは覚えているだろうか。
私の場合は、Jリーグがスタートする遥か前からサッカー観戦をしていた世代でもあるので、Jリーグを始めてスタジアムで観戦した時のことは、実はあまりはっきりと覚えていない。
当時は空前のJリーグブームで、全ての試合のチケットは「プラチナ化」していた。その為なかなかチケットの入手が出来なかった私は、日本リーグ時代から使っていた「秘密の潜入ルート」を使って国立競技場開催のJリーグの試合で頻繁に「タダ見」していた。(もう国立競技場も無くなったし時効ですよね)
当時私は社会人になったばかり。会社終わりに同僚を連れ立って「秘密の潜入ルート」からの「タダ見」を敢行していたが、チケット代がいらないという事実があったにせよ、サッカーに関心のない人であっても、ほとんどの人がJリーグの試合であれば喜んでその誘いに乗ってきた。今では考えられないことだが、あの頃は「Jリーグを観に行った」という言葉が一般的にも自慢話として通用した。
もちろん、Jリーグブームなど完全な過去の遺産となった現在においては「Jリーグを観に行った」と言った所でそれ自体は何の自慢にもならない。むしろブームであった時代が異常であったのだと私も今にしてつくづくそう思うが、仮にそこに内実が伴っていなかったとしても、当時のJリーグには「スタジアムへ行くこと」に対しての動機づけが存在していたのも事実だ。
人をスタジアムへ行こうと思わせる「動機づけ」
1人でも多くの観客を集めようと躍起になっている現在のJリーグにも、初めてスタジアムへ行こうとする人や、年に数度、あるいは数年に一度くらいのペースで観戦するライトなファン層を更に取り込んでいく上で、そのきっかけとなるべく「動機づけ」がしっかりとされてさえいれば、何も日本代表がW杯でベスト8に入らなくても、十分にファン拡大を図っていけるはずだと、私は感じている。
首都圏バトル5-新たな希望ー
南関東J2クラブ合同プロモーション企画「首都圏バトル5 -新たな希望-」実施のお知らせhttps://t.co/mwyDoWmWTu#zelvia #machida #ゼルビア #町田 #Jリーグ #首都圏バトル pic.twitter.com/uEQxx3ZzMz
— ゼルビー[FC町田ゼルビア公式] (@FcMachidaZelvia) February 2, 2018
2月2日、南関東をホームタウンとするJ2の5クラブ(ジェフ、大宮、東京ヴェルディ、町田、横浜FC)が合同プロモーション「首都圏バトル5-新たな希望-」の開催を発表した。2015年にはジェフ、大宮、東京ヴェルディ、横浜FCの4クラブで「首都圏バトル4-じゃない4の逆襲-」という企画が開催されたが、2018シーズンからは町田ゼルビアが新たに加わり5クラブでの開催となる。
企画内容は、(1)首都圏最強マスコット対決 (2)アウェイゲーム入場者数競争 という2つの対決・競争が軸となり、5クラブが直接対決する20試合が対象となる。通常、ホームチームが販売しているビジターチケットについても、アウェイチームに販売を委託するスタイルを取るなど、普段アウェイゲームに行くことのないファン層にとっても、チケット入手がしやすい工夫もされる予定となっている。
この企画は5つのクラブが合同で取り組む、比較的規模の大きいプロモーションではあるが、私はJリーグの全てのカードに対し、何らかの意味を最低でも1つは持たせることくらいであれば、すぐにでも出来ることではないかと思う。
全ての対戦カードに「意味づけ」を
来年の多摩川クラシコのPVが今から楽しみでならない( ̄▽ ̄)
嘉人をどんないじりかたするのか・・・
オラ、ワクワクすっぞ!(笑) pic.twitter.com/gaiZAIPw9y
— tsuru@FC東京ストロングマシン2号 (@dazdazy) December 25, 2017
既に「多摩川クラシコ」「静岡ダービー」「大阪ダービー」など、定着している「意味づけ」もあるが、何もそうした企画がJリーグやクラブ発信でなくてはならないとは思わないし、対戦する両チームのファン・サポーター発信の企画した「意味づけ」であった方が、より訴求力のあるプロモーションに繋がっていくのではないかとさえ思っている。
もちろん、そんな「意味づけ」をするまでもなく注目度の高い対戦カードはあるだろうし、それこそがプロサッカーリーグの本質と言われてしまえばそうなのだが、仮にそうであったとしても、その「注目度」が世間一般を対象とした時に通用するものであるのか、それについては一度立ち止まって考えてみてもいいのではなかろうか。
ジェフ対栃木であれば、クラブマスコットから「犬猿対決」でもいいし、ジェフ対甲府であれば「ワンワンダービー」でもいい。(ジェフばかりになってしまったが)
「みんなでスタジアムを満員にしよう!」だけでは満員にならない
とにかく、こうした「動機づけ」をすることで、現在はJリーグに関心を示さない層に対して、常にフックを用意し続けること。これは経営戦略においても新規顧客開拓の常套手段であり、経営責任を負う必要のないファン・サポーターであれば、ほとんどリスクを考えずに出来る立ち位置にいるとも考えることが出来る。
自分たちがこれからもずっとJリーグを楽しんでいきたいと思うのであれば、常に受け身の姿勢でいるのではなく、時には能動的にファン拡大という視野に立って自分の応援するクラブを見てみるのも面白いのではないだろうか。
「みんなでスタジアムを満員にしよう!」
これだけでは、残念ながら新たなファンをスタジアムに呼び込むことは出来ない。
こじつけでも何でも、スタジアムへ行きたいと思わせる動機をどれだけ見いだすことが出来るか。私も私なりに楽しみながら考えていきたい。
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日頃あまり人の目に触れることの多くない下位カテゴリーの試合画像を中心に、私が試合会場などで撮影した画像をまとめたPHOTO GALLERYです。

私が撮影したJ.LEAGUEのフォトギャラリーです。基本的にJ2リーグ、J3リーグのみをまとめてあります。

首都圏、関東圏を中心にJリーグから都県リーグまでの試合日程を記したカレンダーを作成しました。是非とも現地観戦のご参考に!

2017年9月から、私が開設しているブログがあります。
ブログタイトルは「ラーテル46.net」
こちらのブログでは主に、私が最近妙に熱心に応援し始めた「柏レイソル」についての内容を多く記事にしています。