ラファエル・シルバに移籍報道!浦和レッズが異例の「ファンサービス」

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浦和レッズのACL優勝に大きく貢献したラファエル・シルバの中国移籍話は、J1リーグ開幕を控え、その初動となる合宿トレーニングを各チームも各チームが開始する中、未だJの移籍市場が活発に動いていたことを強く印象づけた。

衝撃を以て受け取られたラファエル・シルバ移籍報道

https://twitter.com/GoalJP_Official/status/953559632252817408

2017シーズンから浦和でプレーする事になったラファエル・シルバは、チームにおける「絶対的な選手」といえるほどの活躍を出来たわけではなかったが、10年ぶりにその栄冠を勝ち取ったACLにおいては、準決勝の上海上港戦、決勝のアル・ヒラル戦と、出色の活躍を見せ浦和にとって今季も大いに期待されるストライカーであったと言えよう。

今回、その移籍先が中国サッカー・甲級リーグ(2部相当)武漢卓爾であったことも、ある種の衝撃をもって受け取られることになったが、裏を返せばJ1リーグでさえもなかなか手が出ない「高額」な選手であっても中国2部のクラブが獲得できるという資金力の違いも如実に表している。

この移籍で武漢卓爾が浦和に支払う移籍金(契約解除金)は10億円にも上ると言われ、ラファエル・シルバの新天地での年俸も約2億円。環境が変わることに対する不安も当然あるだろうが、プロサッカー選手として所属するクラブにも資金を残し、自らの収入も大幅に増える移籍話であれば、本人もその決断にはそれほど時間もかからなかっただろう。

 

異例のクラブ声明

そして今回の移籍報道については、その経緯も含めた詳細な情報を浦和レッズ側が公開したことも、注目されている。

ラファエル シルバ選手のチーム離脱を受けて(山道強化本部長) 

18日、午前のトレーニング後、ラファエル シルバ選手のチーム離脱を受けて、山道守彦強化本部長がメディアからの取材に応じた。

(今回の経緯については?)
「新潟から彼を完全移籍で加入してもらったときに、移籍補償金の設定がされていて我々がその額を支払った中で、それが基準になって我々のときにも移籍補償金というものを設定している選手でした。それは当然億単位の大きさですけど、ACLであれだけ活躍していた選手だったので、中国であればこちらの移籍補償金も出せるという中で、こういうことがあるとは考えていました。ただ、その中での外国籍選手の陣容を敷いていたつもりです。もちろん、このタイミングというのは急でしたし、驚きもありました」

(いつ来たのでしょうか)
「月曜日の15日に一報を受けました。その後、移籍補償金のレターを受けた中で、満額の支払いということだったので、本人が行きたいということであればいたしかたない、というものでした。我々よりも全然よい条件だったようですし、彼自身がやはり家族、親戚一同を養っていかなくてはいけない、という言葉もあったので、そういう運びになったということです」

(現状の補強についてはどう考えているか?)
「やれることはやります。当然、移籍補償金があるわけですから、それに対して最大限の努力はしますし、選手、チームにも勝つために最大限の努力はすると伝えています。もちろん成就できるかはわかりませんが、ベストを尽くすし、努力をし続けます」

(ご苦労されていると思うが?)
「サッカーの世界やプロの世界、大リーグでもそうですけど、突然ロッカーからいなくなるということもある世界です。もちろん、タイミング的にどうかという部分で苦しいところはありますけど、では原口がいなくなったとき、関根がいなくなったときに結果がまったく出なかったかというとそんなことはないですし、みんながんばってくれたと思います。ですから抽象的な話になりますが、それぞれががんばるということだと思います」

(日本人、外国籍問わず?)
「そうですね。外国籍選手かもしれないし、アジア枠の選手なのかもしれないし、提携国枠の選手なのかもしれないし、日本人で海外にいる選手なのかもしれないし、チームに乗り切れていない選手というのもあるでしょうし、いろいろな選択肢を考えてやっていきます。

やはり2月24日が開幕になるので、そこからの逆算で合流は早いほうがいいですし、かといって、このレベルに満たない選手を数あわせでとっても意味がないです。急いては事をし損じることになるので、慌てずにやらなければいけないと思っています」

浦和レッズオフィシャルサイト(2018.1.18)より引用

浦和レッズが先手を打ち、こうした情報発信をしたことで、ラファエル・シルバ移籍ニュースがファン・サポーターに概ね冷静に受け取られているように感じる。

移籍によって空いた「穴」をどのように埋めていくかということについてまで言及していることも大きかったのかも知れない。

 

こうした情報発信も「ファンサービス」といえる

欧州のサッカーシーンにおいては、こうした「内情」が表に出てくるケースは珍しいことではないし、我々もそうした情報をインターネットを通じてリアルタイムに受け取ることが出来る。

しかしながら日本サッカー界においては、選手の移籍に関する情報が詳細に伝えられることはほとんどなく、クラブ強化部の意向などもおおよそ推測でしか話題になることはない。

浦和レッズが今回どういう意図をもって、ラファエル・シルバ移籍に関しての詳細情報を敢えて公開したのかは伺いしれないが、今後Jリーグがファン・サポーターに対して提供出来る「ファンサービス」の一環として、こうした情報発信が活発に行われる環境となっていく事自体は大いに歓迎したい。

 

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