齋藤学「戻る場所をなくした」男の生きる道は永遠の悪役(ヒール)なのか

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齋藤学のフロンターレ「衝撃移籍」が発表されてから約1週間が経過したが、未だ横浜F・マリノスファン・サポーターの間では、今回の移籍をどのように受け止めるべきなのか、戸惑いの様子が強く感じられる。

 

2017シーズンのマリノスにおけるシンボル

https://twitter.com/Suu_fro/status/951807315241349125

今にして思えば、2017シーズンのマリノスにとって、斎藤学こそが「シンボル」でもあり、ファン・サポーターも含めたクラブ全体を結束させる「装置」でもあった。

シーズン序盤からのその覚醒したかのようなプレーぶりには、背番号10を背負うキャプテンとしての責任に強い使命感をもって戦う姿が感じられ、齋藤学の持つサッカー選手としての魅力がいかんなく発揮されていた。ゴール数こそこれまでの実績と比較すると物足りない数字であったかもしれないが、そんなことはどうでもよくなるような決定的な仕事をいくつも見せつけた。

そしてそんなマリノスにおける「シンボル」としての齋藤学は、9月23日に行われた対ヴァンフォーレ甲府戦で負った右膝前十字靭帯断裂という大怪我によってリーグ終盤戦を完全に棒に振ることになりながら、むしろその存在感はクラブをひとつにまとめる「装置」として機能し続けた。これが自然発生的な現象であったのか、何らかの意図をもってクラブ側が「利用」したのかは定かではないが、いつしかマリノスが勝利を目指す上での合言葉として、斎藤学の価値が高まっていったようにも感じる。

そんなクラブにとってのシンボルであり誇りでもあるとファン・サポーターが信じ続けた齊藤学が、契約満了での「0円移籍」を行い、しかもその移籍先が斎藤にとっての夢と皆が信じた欧州クラブではなく、マリノスのライバルチームであったことで、多くのマリノスファン・サポーターはそれを裏切り行為とみなし、批難の声が一気に沸き上がった。

SNSで初のコメント

[blogcard url=”https://www.instagram.com/p/BeIGT08AqIU/”]

こうした一連の状況に対し、1月19日、斎藤学は自身のInstagramで以下のコメントを発信した。

僕はサッカーが好きで、
プロの選手として成長したくて、
純粋にその想いに駆られ
今回、この道を選ぶことにしました。

居心地の良いところにいるよりも
新しいところに行く怖さ。
正直、不安はあるし、緊張するし。
それでも
ここまで叩かれて、戻る場所を無くすことになってまでも、
挑戦すると決めました。

みんなで一丸となって勝利した試合があった。
悔しい思いをした試合もあった。
あらゆることを「マリノス」で得て、学んだ。
だからこそ、自分自身こうして移籍するなんて1つも想ってなかったです。

でも、自分の成長のためにマリノスを離れる決断をしました。
マリノスでも成長出来るだろ?
そう思う方がいるのもわかります。
でも僕の中では、サッカー選手としてこれまで積み上げてきたものやチーム内での立場、ここで一度リセットして、いちから始めることがさらなる成長に繋がると、悩み抜いた上に判断しました。

そして、これだけは言えます。10番もキャプテンも中途半端な気持ちで背負っていません。日々その重みを感じながら、怪我する前はピッチで、怪我してからもピッチ外で、マリノスがどうすれば良いチームになるか自分なりに考え行動してきました。

僕はマリノスが大好きです。
だって、
自分の全てが、詰まった、
8歳から過ごしてきたクラブですよ。 「屑、死ね、裏切り者、怪我治るな」など
何を言われてもしょうがない。
そう思っていましたが、ひとつだけ言わせてもらいたい。
今までマリノスの選手として
闘ってきたこと
これだけは否定されたくない。

たくさんの人を失望させ傷つけてしまって、すみません。
叱咤激励の投稿、コメント、ほぼ読ませていただきました。
こんな中でも応援してくれている人がいること、どんなに嬉しかったか。
ありがとうございました。

最後に、
横浜F・マリノスに関わる全ての皆さん、
今まで本当にありがとうございました。
長い間、お世話になりました。

そして、
川崎フロンターレの皆さん、お世話になります。
誠心誠意 全力を尽くしてプレーします!
よろしくお願いします。

齋藤学Instagramより引用

おそらく本人にとっても、これほどまでに自身の移籍が批難の対象になってしまうとは想定していなかったのだろう。

齋藤のコメントからは、謝罪の言葉とともに悔しさのような感情も垣間見ることが出来る。

プロサッカー選手として、大怪我を抱えた状態での移籍は一種のギャンブルでもあっただろう。本来であれば自分を支えてくれる人たちには、その決断を少しでも応援して欲しいとも思っていたはずだ。

しかし、現実はそうした齋藤の願いとは全く違ってしまった。

 

マリノスの「ヒール」としてあり続ける

「今までマリノスの選手として闘ってきたことこれだけは否定されたくない。」

齋藤学が今、いくらこうしたことを訴えたとしても、多くのマリノスファン・サポーターの反感は増すばかりだ。

私はサッカーにこうした風景が生まれるのは仕方のないことだと思っている。

そして、こうした風景に「正解」を求めることは不可能に近いことかも知れない。

しかしサッカー選手である以上、斎藤学はその「正解」をピッチ上で追及していくしかない。

彼が等々力のピッチに欠かせない存在となり、マリノスの選手としてでは成し遂げられなかった成果を手にしない限り、つまり彼がギャンブルに勝たない限り、騒がしい周囲を沈黙させることは出来ないだろう。

SNSでコメントを発信することが間違っているとは言わない。しかし、斎藤は未だ自分がマリノスの「装置」であった状況を引きづってしまっているように見える。

「戻る場所を無くすことになってまでも、挑戦すると決めました。」

この言葉が本心であれば、マリノスサポーターに対しての「ヒール」であり続けることも、ある意味では必要な要素なのではないだろうか。

 

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