2018シーズンの関東サッカーリーグ1部は「地獄のリーグ」になる!
日頃、Jリーグや欧州リーグなどがその関心の中心となっているサッカーファンにとっては、ほとんどピンと来ない話ではあるだろうが、アマチュア最高峰の全国リーグ「JFL」の下位リーグとして位置づけられている全国の8つの地域リーグ(北海道・東北・関東・東海・北信越・関西・四国・中国・九州)の中で、今季の関東リーグ1部に対しての注目度が俄然高くなっている。
その理由ははっきりしている。
JFLチームと戦力的にも遜色のないチームが、何の因果か群雄割拠する形で顔を揃えてしまったのだ。
個性豊かな10チーム
動画で振り返る東京23FCの2017年シーズン
[no.100]2017.4.29 東京ユナイテッド 2-1 東京23FC@大井第2(関東1部リーグ前期2節)https://t.co/2tST6NwZ0O新東京ダービーに期待する満員の大井第二。破格の元日本代表を擁する相手は、組織的で強固な防備と賢鋭な攻撃を武器にする新興勢力。#東京23FC
— 東京23勝手に実況隊 (@tokyo23tv) January 1, 2018
2018シーズンの関東サッカーリーグ1部で戦う10チームはその実力もさることながら、それぞれのチームが実に個性豊かな顔ぶれとなっている。
JFLからの降格チーム栃木ウーヴァは1年でのJFL復帰を確かなものとする為に、10人以上の元Jリーガーの補強を敢行、その一方で横浜猛蹴(ヨコハマタケル)はチーム運営費を選手の部費によって賄う純然たるアマチュアチーム。
東京で3つ目のJリーグクラブになるだろうと目されていたJFL「佐川急便東京SC」の解散(2006年)の受け皿として「佐川東京23SC」というチーム名からその歴史が始まった東京23フットボールクラブには「東京23勝手に実況隊」という試合実況動画を配信するグループがスタジアムを盛り上げ、オリエンタルランドのお膝元、浦安を本拠地とするブリオベッカ浦安のクラブマスコット「舞田べか彦(通称:べか彦)」はあのネズミよりも可愛いと評判も高い。
東京ユナイテッドFC「選ばれし者のクラブ」?
【本日の試合結果】
市原カップ予選Eブロック第2戦
東京ユナイテッドFC 1-1 日本工学院Fマリノス前半に野村のゴールで先制するも、試合終了間際にPKを与えてしまい、1-1の引き分けとなりました。
本日も応援ありがとうございました。明日も応援よろしくお願いします! pic.twitter.com/5NqU6GJlYk— TOKYO UNITED FC (@TOKYOUNITED_FC) November 18, 2017
そんな個性溢れるチームの中で、ひときわ異彩を放つチームがある。
それが東京ユナイテッドFCだ。
東京都文京区という、まさに東京のど真ん中を本拠地としている東京ユナイテッドFCは、創設から僅かしか経っていないにも関わらず、その計り知れない将来性に対して既に多くの関東サッカーリーグファン・サポーターを畏怖の念を抱かせている。
戦前から戦後にかけて、天皇杯を6度も制した名門「慶應BRB」(慶應義塾大学ソッカー部OBによるクラブ)を母体に、我が国の最高学府、東京大学運動会ア式蹴球部OBと共に「ユナイテッド」したこのチームのユニフォームには、慶大ソッカー部と東大ア式蹴球部のそれがそのまま採用されている。
慶應大学の「財力」に東京大学の「頭脳」がプラスされ「選ばれし者のクラブ」であるかの印象すら与える東京ユナイテッドFCだが、未だホームゲームの多くを東京のサッカーマンにはお馴染みの「小石川運動場」で開催している段階であるにも関わらず、藤原弘治みずほ銀行頭取、福田孝太郎フクダ電子会長といった大物も「スペシャルサポーター」として名を連ねている。
(慶應+東大)×電通=都市伝説
これからの大学スポーツのために 「第1回 KEIO Future Sports Conference」https://t.co/E7Nmh773cZ
ソッカー部・須田芳正監督と東京ユナイテッドFC共同代表・人見秀司さん、サッカー元日本代表DF岩政大樹さんが意見を交わしました。 pic.twitter.com/A4DVFN9r7S— 慶應スポーツ新聞会 (@keispo2018) October 2, 2017
そして、このチームを運営している首脳陣の顔触れがもはや地域リーグの域を完全に超えている。
共同代表:福田雅(東大経済学部卒)
公認会計士
みずほ証券投資銀行本部コーポレートファイナンスアドバイザリー部マネージングディレクター
東大サッカー部助監督
日本サッカー協会理事共同代表:人見秀司(慶応大学卒)
電通ビジネス推進室専門領域プロデュース1部
慶応サッカー部アドバイザー理事:利重孝夫(東大教養学部卒)
元楽天執行役員
出版会社ソル・メディア代表取締役
シティフットボールグループ(マリノスの株主)日本代表
東大サッカー部監督ヘッドコーチ:林健太郎(駒沢大学卒)
元日本代表選手
元東大サッカー部ヘッドコーチエグゼティブ・アドバイザー:鈴木寛(東大法学部卒)
元参議院議員
文部科学大臣補佐官
東大教授/慶大教授
日本サッカー協会理事
その学歴は当たり前としても、電通、みずほ証券、シティフットボールグループの人材が代表、理事といった要職につき、そのうえ日本サッカー協会理事が2人もいるのだ。
ここまで見てみると、東京ユナイテッドFCがスタンドもなく、人工芝の小石川運動場でホームゲームを開催していることが、むしろ不思議にすら感じられる。
「君はKSLの都市伝説、東京ユナイテッドFCを見たか?」
元日本代表の岩政大樹が移籍したことで、にわかに注目を浴びることもあった東京ユナイテッドFCであるが、クラブ自体の持つこの計り知れないポテンシャルは、元日本代表が1人加入していることなどどうでも良くなるほど強いインパクトを私たちに与える。
慶應に東大の頭脳、電通の破壊力あるマーケティングが与えられれば、あの文京区のどこかに5万人収容の最先端サッカー専用スタジアムなど簡単に造れてしまうのではないか。
いや、彼らのゴール地点はそんなものではない。ゆくゆくは東京ユナイテッドFCを切り口にFIFA本部に食い込み、世界中のサッカービジネスを牛耳り、20年後の世界サッカーの中心をTOKYOにする為のその最初の一歩が「関東サッカーリーグ1部」なのではないか。
こんな冗談のような話も、何だか本当のことのように聞こえてしまう「都市伝説」のような存在。それが東京ユナイテッドFCであると私は思っている。
いずれにしても、2018シーズン関東サッカーリーグ1部の大きな見どころであることは間違いないだろう。
「君はKSLの都市伝説、東京ユナイテッドFCを見たか?」
今年は10年ぶりに小石川運動場へ行くこととなりそうだ。
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