「長友佑都モデル」を再び!中島翔哉ケースに見るFC東京前GM立石敬之の狙い

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ポルトガルリーグ、ポルティモネンセに移籍した中島翔哉の周囲が騒がしくなってきているようだ。

2017年8月にFC東京からレンタル移籍でポルティモネンセへ活躍の場を移した中島翔哉は、シーズン開幕時からコンスタンスな活躍を見せ、その小さな身体を躍動させている。現時点(2018年1月8日)で出場試合は12で6ゴールを挙げている。その活躍から地元ジャーナリストは中島を「アルガルベの王冠の宝石」と呼び、移籍して半年足らずのうちに早くも次の移籍先が現実味をもって噂されている。

中島翔哉と長友佑都

ポルティモネンセは中島翔哉を受け入れる際に、保有権の20%を所持しFC東京とは「買取オプション」付きの契約を結んでいる。しかしながら、決してビッグクラブとはいえないポルトガルのこのクラブが中島翔哉を自前で買取ることはおそらくないだろう。彼らが狙っているのは中島翔哉を欲しがるクラブの出現であり、そのクラブが自分たちよりもずっと財政的に豊かなクラブであって欲しいはずだ。

実際現在までにフランス、リーグアンの数チーム、ブンデスリーガなどから熱い視線を浴びていると報じるメディアもある。

中島翔哉の現在の状況を見ると、同じFC東京から欧州へ活躍の場を移した長友佑都を彷彿とさせる。

長友は2010年、W杯南アフリカ大会終了後に2年半所属したFC東京からセリエAに昇格したばかりの地方クラブ、チェゼーナへレンタル移籍をした。

この時の長友もポルトガルへ渡った中島同様、買取オプション付きのレンタル移籍をしている。

長友のインテル移籍でFC東京には2億数千万の収入が

当時のチェゼーナは、のちにFC東京を指揮し現在はサガン鳥栖を率いるマッシモ・フィッカデンティが監督を務め、当時のFC東京強化部長立石敬之とは旧知の仲であった。

そして、この長友移籍はある意図を持った移籍だったとも言われている。

レンタル移籍先のチェゼーナで、長友佑都は開幕から出色の活躍を見せた。そして半年後、冬の移籍マーケット最終日に同じセリエAのビッグクラブ、インテルへ電撃移籍することになるのだが、この移籍に際してチェゼーナは長友の買取オプションをインテルに肩代わりさせている。「レンタル→レンタル」がルール上禁止されているためにこうした変則的なカネの流れが発生したわけだが、この移籍によってインテルが支払った費用(チェゼーナでの買取オプション料+チェゼーナへの移籍金)によって、FC東京にも2億数千万の収入があった。

立石敬之もまさかインテルが獲得に乗り出すとは思っていなかったかも知れないが、若く有望な所属選手を「レンタル移籍」という形で欧州サッカー市場の商品棚に陳列させ、そこで改めて正当な価値をもって選手が取引されるという一連のシナリオが最もうまくいったケースと言えるだろう。

FC東京の「海外移籍」手法はもっと評価されるべき

2017年の夏に中島翔哉をポルティモネンセへ買取オプション付きのレンタル移籍をさせた時も、2017シーズン終了時に退任した立石敬之GMの意向が色濃く反映されていたのは間違いないだろう。

大久保嘉人、高萩洋二郎、永井謙佑といったビッグネームを次々に補強しながら、シーズン終了まで迷走した2017シーズンのFC東京を顧みると、チーム強化の責任者であった立石敬之GMが批難の目にさらされるのは致し方なかったとしても、過去を振り返った時に、殊Jリーガーの海外移籍という面においては、有望な選手達の価値を欧州クラブに認めさせた上で移籍させた手腕についてもっと評価されて然るべきだ。(2015年には太田宏介移籍に際する移籍金を満額でフィテッセから取っている。2013年にパナシナイコスへ移籍した梶山陽平はレンタル移籍)

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こちらのブログでは主に、私が最近妙に熱心に応援し始めた「柏レイソル」についての内容を多く記事にしています。

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