天皇杯決勝に思う一年の計「サッカーファンの足をスタジアムへ!」

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天皇杯の決勝がこんなにもガラガラなスタジアムで行われているとは。

元日に行われた天皇杯決勝は、リーグ戦での勢いそのままにセレッソ大阪が見事な逆転勝利でそのタイトルを獲得した。

寒風吹きすさぶ中、両者の激闘は延長戦にまでもつれ込み「マリノスのDNA」を持った水沼宏太による決勝点で勝負がついた。

互いがこの意義深いタイトルをかけて、そして2018シーズンのACL出場権をも巡って強くぶつかり合う様は、2017シーズンの日本サッカー界を締めくくる試合として、相応しい試合内容だったと言えるだろう。

5年ぶりの天皇杯決勝スタジアム観戦

私がスタジアムで天皇杯決勝を観戦したのは、最後の国立開催となった2013年の元日以来5年ぶりのこと。

しかし、私がこの日埼玉スタジアムで感じたムードは、以前「聖地国立」で感じていたものとは随分変わっていた。

その理由ははっきりしている。あまりにも少ない観客のせいである。

試合の後半に発表された有効入場者数は42,000人台であった。60,000人以上が収容できる埼玉スタジアムにおおよそ7割弱程度の観衆しか集まっていない。

決して減少傾向にはない観客数

しかし少し調べてみると、天皇杯決勝の観衆が必ずしも減少傾向にはないことも分かった。

2013年1月1日 第93回大会 横浜Fマリノス対サンフレッチェ広島 国立競技場 46,599人(収容人数に対して97%)

2014年12月13日 第94回大会 ガンバ大阪対モンテディオ山形 日産スタジアム 47,829人(収容人数に対して66%)

2016年1月1日 第95回大会 浦和レッズ対ガンバ大阪 味の素スタジアム 43,809人(収容人数に対して87%)

2017年1月1日 第96回大会 鹿島アントラーズ対川崎フロンターレ 吹田スタジアム 34,166人(収容人数に対して86%)

2018年1月1日 第97回大会 セレッソ大阪対横浜Fマリノス 埼玉スタジアム 42,029人(収容人数に対して66%)

上記が国立最終開催となった第93回大会以降の天皇杯決勝での観客数だ。

もともとの収容人数が40,000人を切っている吹田スタジアムで開催された第96回大会を除いては、おおよそ40,000人以上の観客が入っていることが分かる。

そしてこの40,000人という観衆の数は、国立競技場が満員となった時の観客数47,000人に近いと見ることも出来る。

「正月の風景」であった天皇杯

元日に行われる天皇杯決勝が、東京のど真ん中、明治神宮とも目と鼻の先にある国立競技場で長きに渡って開催されてきたことに非常に大きな意味があったのは確かであろう。

試合が始まる頃までには初詣を済ませ、その足で千駄ヶ谷の駅から国立競技場へ向かう。そんなスケジュールが元日の定番となっていたファンも多かったに違いない。国立での決勝には少なからず晴れ着姿の観客もいたように記憶している。当時の国立は東京における正月の風景の中に溶け込んでいたように私には思える。

こうした背景を考えると、国立で開催出来なくなった天皇杯決勝は「正月の風景」とは切り離されていると言ってもいい。それであっても40,000人以上の観客を集めることが出来る天皇杯決勝にはイベントとしての底知れぬポテンシャルの高さを感じるとともに、再び「正月の風景」に戻るべく、新しいオリンピックスタジアムでの開催が出来る日が来て欲しいと私は思ってる。

サッカーファンの足がスタジアムへと向かう仕掛け

Jリーグが発足してから各チームには熱狂的なサポーターが誕生した。彼らが陣取るゴール裏には美しいコレオグラフィーが躍り、天皇杯決勝の光景にも時代の流れを感じるが、この元日決戦には「サポーターではない」多くのサッカーファン達を惹きつけるだけの魅力も存在する。

しかし現状は45,000人程度が上限であるのも事実だ。

7万とも8万ともいわれる新しい国立競技場で天皇杯決勝が行われる時に、そのスタンドを満員に出来るのは、こうした潜在的な「サッカーファン」たちである。

彼らの足があらゆる「サッカースタジアム」へ向かうような「仕掛け」づくりが、日本サッカー界にとっての最大の課題であることを年の初めに再確認したい。

「仕掛け」がワールドカップでの活躍だけではないはずだ。

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ブログタイトルは「ラーテル46.net」

こちらのブログでは主に、私が最近妙に熱心に応援し始めた「柏レイソル」についての内容を多く記事にしています。

まだ始めたばかりのブログではありますが、毎日更新していますので、よろしければ、「ラーテル46.net」も併せてお楽しみください。

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