先日、渋谷Loft9で開催された「タグ祭り!J番記者による大忘年会2017」というトークイベントに参加してきた。
【日本サッカー好きは全員集合!!】12/18(月)19:00~タグ祭り!J番記者による大忘年会2017『大変革となった2017シーズンを振り返り、2018年に備える会』出演者多数!!前売は11/11(土)正午より販売予定https://t.co/Zp8jDfzxJU pic.twitter.com/DdMsqc1l8a
— LOFT9 Shibuya (@LOFT9Shibuya) November 8, 2017
Jリーグクラブの「番記者」の方々が、今シーズンを振り返って様々なエピソードやディカッションを面白おかしく話してくれる貴重なイベントで、私も今回は柏レイソルのいちサポーターとして黄色いユニフォームを着て、非常に楽しい時間を過ごさせていただいた。
私のように様々なチームのユニフォームをまとったサポーター達でびっしりと埋まった会場には終始笑い声が絶えず、優勝したチーム、昇格したチーム、健闘したチームのサポーターだけでなく、降格したチームや優勝を逃したチームのサポーター達も、時には愚痴をたらし、時には喝采をあげて、それぞれが今シーズン受けた喜びや悲しみを噛みしめるような、素晴らしいイベントであったと思う。
宇都宮徹壱さん いわきFCについてのプレゼン
【12月23日・24日開催!クリスマス抽選会のお知らせ!】
いわきFC選手全員のサイン入り集合写真(額入)や、寿司 正の10,000円ディナーコースのペアチケットなど豪華賞品をご用意しております♪
参加方法などの詳細はこちらから→https://t.co/pYmlCOnnE0#いわきFCパーク#iwakifcpark#いわきFC pic.twitter.com/soouUkTgHa— いわきFCパーク (@iwakifc_park) December 7, 2017
並みいる「番記者」の出演者に混ざり、このイベントには写真家でノンフィクションライターとしても著名な宇都宮徹壱さんも出演された。
私は宇都宮徹壱さんの著書「J2&J3 フットボール漫遊記」(東邦出版)を読んで、それまでほとんど見ることの無かったJ2、J3といった「下位カテゴリー」にもその関心の幅を広げることが出来た。そういう意味では、宇都宮徹壱さんは恩人でもある。
「いわきFCがやっていることはJリーグとは真逆なんです」
そんな宇都宮さんはこのイベントで「いわきFCの『革命拠点』を探訪する」と題したプレゼンテーションをされた。
いわきFCといえば、今季の天皇杯2回戦でJ1クラブの北海道コンサドーレ札幌を延長戦の末に撃破し、「県1部(J1から数えると7部に相当)が1部(J1)を破った大番狂わせ、ジャイアントキリング」とその知名度を一気に上げた。
私もいわきFCには非常に興味を持っており、公に出ている情報についてはある程度把握しているつもりであったが、宇都宮徹壱さんのプレゼンテーションの中で最も印象的だった言葉は
「いわきFCがやっていることはJリーグとは真逆なんです」
というものだった。
いわきに「夢」を与える「異空間」いわきFCパーク
【いわきFCパーク】
-Facebook-
【いわきFCを支えるパーソナルトレーニングを体験してみよう!】9/16、10/1
約20名 2,700円(税込)詳細→ https://t.co/Uh8EdYy3GG#iwakifcpark #いわきFCパーク pic.twitter.com/5iJ8lbC5DK
— IWAKIFC.JP(Unofficial) (@iwakifc_jp) September 7, 2017
福島県1部リーグに所属しながら、いわきFCにはJ1クラブですら持っていないような大きなクラブハウス(いわきFCパーク)があり、クラブハウスの中には高級レストランや外車ディーラーも入居している。
イタリアンレストランのテラスからは、併設するピッチで行われている試合も楽しむことが出来、会員制のトレーニングジムでは最新鋭のマシーンを使い、株式会社ドームから派遣される一流のトレーナーからの指導も受けることが出来る。
福島いわきの山の中に忽然として「異空間」が提供されているのだ。
所属するリーグこそ「県1部」ではあるが、そこへ集まる人々はいわきFCパークで「夢」のような時間を過ごすことが出来る。2017年6月のオープンから半年も経過していないにもかかわらず、高額な外車も数台販売されたそうだ。
多くのJクラブは
多くのJクラブ、Jリーグを目指すクラブは、そのカテゴリーを上げていく道中で、こうした「ハード面」における障壁を越えて行く。
Jリーグクラブライセンス制度の導入でも運営上必要と判断されている施設についての規定が存在し、これがライセンス取得の大きなカギにもなっている。
そしてそれぞれのクラブは、チームを強化し、クラブハウスを確保し、観客を増やし、新スタジアム建設の目途をつけ、と「最終形態」であるJ1クラブになるまでに「積み木」のような発想でクラブを成長させていこうとするのが正攻法とする風潮が強いものの、明確なロールモデルの踏襲がしにくい世界でもあり、苦戦を強いられているケースも非常に多い。
先に「舞台」を作ったいわきFC
いわき市にオープンした「いわきFCパーク」飲食などいろんなショップが入った複合施設…写真は、3階のカフェからの眺め…サッカー興味なくても、
食事だけで、楽しめる…もちろん、サッカー好きなら最高な施設!
是非、お試しあれ!笑笑笑笑笑笑 pic.twitter.com/73rJIbjOcq— MITSURU (@tamamushikirei) August 23, 2017
しかし、いわきFCはまず初めに「舞台」を作った。しかも中途半端なものではなく「最先端・最新鋭」の魅力ある「舞台」だ。
いわきに暮らす人々にとって最高に魅力ある舞台で、そこで過ごすことに「夢」を感じてもらえば、クラブがその地域に対して既に大きな存在意義を果たしているといえる。チームが「県2部」所属だとしても、そこにはコミュニティが創成され、極論でいえばチームがどんなカテゴリーで戦っていようと、「舞台」が魅力あるものである限り、コミュニティは継続していけるのだ。
いわきFCの「最終形態」はJ1ではない
https://twitter.com/saruri7053/status/937098698403725312
もちろん、これが企業による全面支援があってこそなせる業という見方も出来るが、いわきFCが「スポーツを通じて社会を豊かにする」というクラブ理念を本気になって取り組んでいるからこそ、あらゆる人たちに「新しいサッカークラブの形」を強く訴求する存在になり得ているのではないだろうか。
私は、こうした哲学をもったクラブが日本サッカー界に誕生し、一定の評価を得ている現状について、非常に前向きに捉えている。
いわきFCは公式戦こそ福島県2部リーグで戦っているが、Jリーグクラブとの練習試合も日常的に行っている。選手たちも「日本のフィジカルスタンダードを変える」という命題のもと鍛え上げられ、しばらくの間は年を追うごとにそのカテゴリーを上げていくだろう。
しかしながら、彼らの「最終形態」は決してJ1ではない。
いわきFCがJリーグクラブになった頃には、宇都宮さんのつけたタイトルのように日本サッカー界に革命が起きているのかもしれない。
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日頃あまり人の目に触れることの多くない下位カテゴリーの試合画像を中心に、私が試合会場などで撮影した画像をまとめたPHOTO GALLERYです。

私が撮影したJ.LEAGUEのフォトギャラリーです。基本的にJ2リーグ、J3リーグのみをまとめてあります。

首都圏、関東圏を中心にJリーグから都県リーグまでの試合日程を記したカレンダーを作成しました。是非とも現地観戦のご参考に!

2017年9月から、私が開設しているブログがあります。
ブログタイトルは「ラーテル46.net」
こちらのブログでは主に、私が最近妙に熱心に応援し始めた「柏レイソル」についての内容を多く記事にしています。