代表戦のスタジアムに「ウルトラスニッポン」はもういらない

サポーター論
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日本代表帰国記者会見 西野監督は語る「Jリーグ春秋制は代表強化の障壁」

ロシア大会で改めて思う「ウルトラスニッポンが果たす役目は終わった」

日本代表の試合が行われるスタジアムに「ウルトラスニッポン」はもう要らないんじゃないか?

私がこう思ったのは、E-1サッカー選手権初戦「日本対北朝鮮」のゲーム中に、ウルトラス・ニッポンが陣取るゴール裏から、北朝鮮チームへのブーイングが聞こえてきた時だった。

 

「勝て!私たちのサッカー選手」と書かれた横断幕 。在日コリアンによる大応援団はこの試合を非常に楽しんでいるように見えた。

 

日本代表の活躍と共に発展した日本サッカー

私は日本代表が来年行われるW杯ロシア大会で何が何でもいい成績をおさめて欲しいとは全く思っていない。

もちろん出るからにはそれなりに応援する気持ちもあるのだが、彼らの戦った結果が日本サッカー界に大きな影響を及ぼす今の在り方には懐疑的であると言っていい。

勿論、今の日本サッカー界の繁栄をもたらせた大きな要素として日本代表による数々の活躍があったのは間違いのないことでもある。

木村和司の伝説のフリーキックを見て、中学3年生の私は熱狂しメキシコへ夢を馳せた。

ドーハの悲劇では日本中がどんよりした空気に満ち溢れているかのような錯覚を覚えた。

そして1988年ジョホールバルでイランを延長Vゴールの末破った日本代表は史上初のW杯出場を決め、2002年には日本と韓国でW杯が共同開催されるという夢のような出来事も起きた。

 

脱「サッカー界の命運は代表が握る」

その間、1993年に開幕したJリーグはスタート当初の爆発的ブームも下火になり、W杯初出場を決めた試合後のインタビューで、中田英寿は「代表は何とか盛り上がったので、Jリーグも盛り上げてください!」という言葉を残した。

Jリーグ人気が下支えとなっていた日本サッカー界は、いつの間にか日本代表人気で何とか体裁を保つ世界へとなっていったのである。

そしていつしか「日本サッカー界の命運は日本代表が握っている」そんな言葉が当たり前に使われるようになってきた。

私はこうした概念から日本サッカー界は早々に脱するべきだと考えている。

W杯にもそれほどの価値はなくなる

「日本代表の命運」を決める大会は4年に一度しか開催されていないW杯。この事実はサッカーファンならずとも認識しているだろう。

その一方で、このW杯で行われる数試合と、W杯を目指すアジア予選にしか「価値」を認められない風潮がどんどん強まってきてもいる。

私はこうした風潮はごく自然な流れだと感じている。

人気選手である「海外組」の招集が出来ず、対戦相手も東アジアの国々、こんな大会で味スタが満員になれば、それこそ日本サッカー界は異常だとも思う。

日本代表が日本中の注目を集められる機会は、もう4年に一度のW杯本大会をおいて他には存在しないし、そのW杯さえも2026年大会以降は出場国が大幅に増え、大会自体の価値は著しく下がっていくであろうことは予見出来ているのだ。

この事実に日本サッカー界はしっかりと向き合うべきだ。

 

「日本代表の試合が行われるスタジアムに「ウルトラスニッポン」はもう要らないんじゃないか?」

 

私は味の素スタジアムで久しぶりに見た代表戦で、日本代表を応援するゴール裏から北朝鮮チームに向けたブーイングが聞こえてきたときに、強い違和感を覚えた。そしてこう思った

『日本代表の試合が行われるスタジアムに「ウルトラスニッポン」はもう要らないんじゃないか?』

ウルトラス・ニッポンは、日本代表、そして日本サッカー界のこれまでの歩みの中に常に存在してきた。彼らが日本サッカーにおける「サポーター文化」に与えた影響は計り知れないとも思っている。

彼らが応援するのは日本代表チーム。対戦相手も必然的にナショナルチーム。いわば「サッカー」というゲームを通して、常に「国際親善」をしている日本代表チームを応援する集団でもあるのだ。

これはその大会がW杯であろうと、その予選であろうと、今回のような大会であっても変わらないだろう。

特に今大会に出場している北朝鮮のように、政治情勢の難しい時期に来日してきたチームに対して、簡単にブーイングを浴びせるという行為自体が非常に「幼稚」に感じられて仕方ないし、ナショナルチームの応援をリードするのであれば、その程度の心遣いは出来る集団であって欲しいと考えるのは私の独りよがりであろうか。

サッカーでは「不甲斐ないプレー」「汚いプレー」に対して容赦なくブーイングするべき。というならば、そもそも「素晴らしいプレーや姿勢」に拍手を送る気持ちの準備は出来ているのかどうかも怪しい。

私が観戦していたバックスタンドでは、中国にも韓国にも、北朝鮮にも、素晴らしいプレーがあればそれを拍手するムードがあった。

いつものようにフェアなプレーをする北朝鮮チームに対しては、それを褒める声すらあったのだ。

ブーイングを浴びせていたのはゴール裏だけ、ウルトラスニッポンと呼ばれる彼らからだけ。

彼らをこうした体質にしてきたのは、他ならぬ日本サッカー界の風土ではなかったのか。

「日本さえ勝てばそれでいい」

「日本代表が勝利することこそ正義」

「相手に敵意を見せて萎縮させろ」

こんな姿勢が代表戦のゴール裏に蔓延しているようでは、日本のサッカー文化はそこでストップしてしまう。

本来「親善」の意義も深い日本代表の試合でこうした姿勢が存在し続ければ、「代表戦」の場が悪意を持って利用される可能性すらあるだろう。

日本サッカーはもっと大らかであるべきだ、そしてもっと多くの人々を幸せな気持ちに出来るはずだ。

 

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2017年9月から、私が開設しているブログがあります。

ブログタイトルは「ラーテル46.net」

こちらのブログでは主に、私が最近妙に熱心に応援し始めた「柏レイソル」についての内容を多く記事にしています。

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