決戦「沼津VS栃木」祝祭の広場「愛鷹」に集まった8600人の人々

Jリーグ
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沼津のホームスタジアム「愛鷹」は栃木SCの黄色いユニフォームを着たサポーターにジャックされたかのように見えた。

これまで2,000人~3,000人規模の観客動員だった山の裾野に位置するこの決して立派とは言えないこのスタジアムに、8,600人もの観客が集まったのだ。

 

祝祭の広場「愛鷹」

2015シーズン以来のJ2復帰を目指すこのクラブの長い歴史の中にあっても、チームを支えてきたサポーターにとって250㎞もの道のりを越え、彼らにとって初めての遠征先である沼津まで馳せ参じることがどれほど重要なことであったのか、アウェイゴール裏をびっしりと埋めた黄色い波からそれを強く感じることが出来た。

スタンド外の広場に設けられたスタジアムグルメのテントには、キックオフ1時間前の段階で既に信じられないほどの行列ができ、愛鷹の名物サポーター「アスルドダック」の太鼓が子どもたちに叩かれる音も途切れることなくスタジアムに鳴り響いていた。

その人数だけで言えば沼津のゴール裏は相手ゴール裏に圧倒的に負けてはいたものの、試合開始が近づくにつれて徐々に空いていた芝生席にも観客が入り、私が観戦していたメインスタンドも「世紀の一戦」を思わせるような独特の緊張感と、今季初めてJ3に挑戦してきた「我がチーム」に誘われた祝祭の場に立ち会う幸福感とに包まれていた。

 

スタジアムに身を置き、心を預ける術を知る者

https://twitter.com/jsgoal/status/937167625548738560

試合が始まると、沼津は長くJリーグで戦ってきたチームであるかのような堂々たる戦いぶりを見せた。

前半7分にエース薗田卓馬が先制ゴールを挙げると、栃木SCの黄色いサポーターの数などものともせず、メインスタンドからも絶叫に近い大声がそこかしこで響くようになる。

沼津に向かう車中で会話を交わした栃木サポーターのグループの方がこんなことを言っていたのを思い出す。

「栃木の試合応援する時にガッカリしちゃうんで、最近はJ2もJ1も見ないんですよ。」

私が柏レイソルのサポーターで、日頃J1の試合を見ていることを知り謙遜されての言葉だったに違いない。何故なら、どちらのチームのサポーターでもない私が心からこの試合を楽しむことが出来たのだから。

沼津の選手たちのボールに対する高い執着心。西谷和希のキレのあるドリブルや、ペチュニクの微笑ましくさえ思えてしまうあの大人気(おとなげ)の無さ。

何よりも、更に高いステージを目指す両チームの選手たちが見せる激しくも必死なプレー。

サッカーを楽しむということはきっと、どれだけその空間に入り込めるかなのではないだろうか。ファン・サポーターがどんな試合であっても応援の声を止めない理由は、彼らはスタジアムという空間に身を置き、そこに自分の心を預ける術を知っているからだ。

私も日頃、柏レイソルの試合を応援しにいくようになって、彼らのようにスタジアムに心を預けることが出来るようになってきているのかも知れない。

 

沼津にはまだまだ出来ることがある

試合は1-1の引き分けに終わり、栃木SCの悲願J2昇格が決定し、沼津の最初の夢は叶えることが出来なかった。

試合終了を見届けたあと、私は沼津の街を少し歩いてみた。

駅の南側、沼津港までまっすぐ伸びる大通りと並行するショッピングアーケードは日曜日の夕方ということもあってか、人もまばらで営業していない店舗の方が多く、のんびりとした時間が流れていた。

この街を舞台にした人気アニメのポスターやキャラクターグッズを、街のそこかしこで見ることが出来る一方で、アスルクラロ沼津の存在感はまだまだ希薄だ。

ただ、だからこそ彼らにはまだまだ出来ることがあるとも言える。

あれだけ魅力的なサッカーをするチームがあるのだ。

沼津が日本サッカー界に欠かせない街となっていく可能性を疑ってはいけない。

 

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私が撮影したJ.LEAGUEのフォトギャラリーです。基本的にJ2リーグ、J3リーグのみをまとめてあります。

 

首都圏、関東圏を中心にJリーグから都県リーグまでの試合日程を記したカレンダーを作成しました。是非とも現地観戦のご参考に!

2017年9月から、私が開設しているブログがあります。

ブログタイトルは「ラーテル46.net」

こちらのブログでは主に、私が最近妙に熱心に応援し始めた「柏レイソル」についての内容を多く記事にしています。

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