今季大きく変化した2つの要素!FC岐阜の2018年 大木体制2年目に期待!

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FC岐阜が大木武監督の来季続投を公式に発表した。

今季41節終了時点での順位は勝点46の17位。

昨シーズンの勝点が43(最終順位は20位)であったことを考えれば、僅かながらに「成長」したと言えなくもないが、今季成績をその勝点と順位だけでみれば、FC岐阜サポーターが決して満足がいく結果とはなっていないであろう。

しかし、シーズン終了前のタイミングで発表された大木監督続投の報は岐阜ファン・サポーターの間では概ね受け入れられているどころか、大いに期待もされているようだ。

そして、私は今季のFC岐阜のデータの中から昨季より大きく変化した2つの要素を見つけることが出来た。「ボール支配率」と「観客動員数」である。

この2つの要素が、FC岐阜にとって明るい将来へとつながっていくのか。

クラブの歴史をたどりながら、考えてみたい。

 

FC岐阜 この10年は経営難との戦い

辣腕 今西和男の尽力と失意

今から10年前、2007年にJFLへ昇格したFC岐阜は「日本元祖のゼネラルマネージャー」とも称される辣腕、今西和男がクラブのGMに就任し1年でJ2リーグへ昇格。晴れて夢のJリーグクラブとなった。

しかし、2012年のJリーグクラブライセンス制度導入を前に、クラブは資金不足になる公算が高くなり、それまでクラブの経営安定化を実現すべく尽力してきた一番の功労者でもあった今西は、Jリーグクラブライセンス事務局からの猛烈な圧力により辞任に追い込まれる。(現在はクラブ顧問として今西の名はクラブに残っているものの、活動上の様々な制約を受け続けている)

J2リーグでの戦いが始まった2008年以降、FC岐阜は常にリーグでも下位に低迷。観客動員数も伸び悩み、Jリーグクラブライセンスは交付されたものの、経営状況については依然光の見えない状況が続いた。

 

カンフル剤も効果なく

そんな中、岐阜出身の金融事業経営者(Jトラスト 藤澤信義)による個人寄付(1億5千万円)から始まった経営支援でクラブの経営状態は劇的に改善。2014年にはラモス瑠偉を監督に招聘し、川口能活、三都主アレサンドロなどの実績のある選手の獲得にも成功し、チームの成績も右肩上がりになっていくものと思われていた。

しかしながら、2014年のラモス体制移行もチームの成績を著しく上げていくことは叶わず、伸長を見せかけていた観客動員数も2016年には前年より約50%のダウン。

FC岐阜ファン・サポーターの失意がそこにも良くあらわれていると言えるだろう。

 

2017年のFC岐阜 2つの要素で顕著な変化が

カンフル剤(Jトラストからの支援)を打ち、それを元手にした武器(ラモス体制)をもってしても、チーム強化の結果が出せず、クラブとしての将来に明るさが見いだせなかったFC岐阜。

大木武の監督就任が決まった今季のFC岐阜はそんなクラブ状況の真っ只中であった。

そしてスタートした大木体制のFC岐阜は、これまでに勝点46の17位と決して褒められた成績でないことは先に触れたが、今季のFC岐阜でその変化が顕著な要素が2つある。

 

 

どのチームより高いボール支配率

はじめの1つは、チームの戦い方に関する要素だ。

今シーズンのFC岐阜は、J2のどのクラブよりも1試合を通じたボール支配率が高い。

昨シーズンはボール支配率平均48%でリーグ20位。これが今季はボール支配率平均が63%でリーグ1位。

ボール支配率平均が50%を超えているJ2チームは7チーム。千葉60%、徳島56.6%、名古屋56.3%、東京V52.7%、大分50.8%の順であり、これらの数字と比較してもFC岐阜のボール支配率は頭一つ抜け出している。

 

 

V字回復した観客動員数

そしてもう1つの要素は観客動員数だ。

2014年のラモス体制で一時的に動員数が増えた(159,259)FC岐阜であるが、昨季2016年になるとその半分以下の観客動員(64,197)にまで落ち込んでいた。

それが、今シーズンは146,518人にまで観客動員を増やし、見事なV字回復を見せている。特に10月1日に名古屋グランパスを迎えて行われた「名岐ダービー」では17,027人もの人々を長良川へ集めることに成功し、観客動員のクラブ最高記録を更新した。

 

2つの要素をもたらせたのは「大木サッカー」だ

ここで私が挙げた2つの要素「ボール保持率UP」「観客動員UP」に関連性があると考えるのは自然なことであろう。

確かに今季の岐阜は決して勝負強いわけではない。終わってみれば昨年と成績は大きく変わらないかもしれない。

「しかし、大木監督が目指すサッカーは面白い。」

「スタジアムへ行けば、きっと面白いサッカーが見られるはずだ!」

岐阜サポーターは勿論、今年初めて長良川までFC岐阜の試合を観に行ったファンも相当に多かったはずである。

こうした手応えはクラブ側だけではなく、ファン・サポーターも肌感覚として強く感じているはずだ。

「FC岐阜は我々が応援するに値するチームだ!」

それを再確認出来たシーズンとなっているのではなかろうか。

そうした背景があり、応援する楽しさを改めてFC岐阜にもたらせてくれた大木武監督の来季続投に大いなる期待をかけているのであろう。

FC岐阜にとっての本当の勝負は来季であるのかもしれない。大いに注目していきたいと思っている。

 

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2017年9月から、私が開設しているブログがあります。

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こちらのブログでは主に、私が最近妙に熱心に応援し始めた「柏レイソル」についての内容を多く記事にしています。

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