「ザスパ騒動」上毛新聞社 菅原GMに続き森下監督に取材!

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「ザスパ騒動」に揺れる群馬サッカー界。

上毛新聞社が今季限りでの退任を発表した菅原宏GMに続き、森下仁志監督が取材記事を掲載した。来季の続投も囁かれながらも退任が決定した森下監督の心情はどのようなものだったのであろうか。

 

10月15日に行われたJ2リーグ第37節、対東京ヴェルディ戦に敗れたことで、今季のJ2リーグ21位以下が決定。この試合後、ザスパサポーターがゴール裏に掲げた「SOS」というショッキングな横断幕が映る画像は瞬く間にサッカーファンの間に広まり、彼らが叫ぶ「SOS」の真意が何であるのかについても、ザスパクサツ群馬の暗部という形で関連する情報が次々と溢れだした。

 

草津温泉を発祥の地とするサッカークラブが、クラブの発展とともに前橋というヒト・モノ・カネが集まる県庁所在地に吸い寄せられ、群馬におけるサッカー界の実力者がその流れを利用し徐々にクラブの実権を握っていく中、クラブのアイデンテティをも変貌させていった。

クラブ名は「ザスパ草津」から「ザスパクサツ群馬」へ、そして更に「ザスパ前橋」とされてしまうのではないか。

こうした疑念がザスパサポーターの間では以前より深まっていた。

 

 上毛新聞 
「力出し切った」 ザスパを今期で退任 森下仁志監督|ザスパクサツ群馬|上毛新聞...
https://www.jomo-news.co.jp/sports/thespa/14308
 今季限りで退任するサッカーJ2ザスパクサツ群馬の森下仁志監督が8日、退任発表後、初めて取材に応じた。練習後に報道陣の質問に答え、「自分の力を出し切って勝...

 

2年間ブランクのあった外国人選手を軸にする?

「勝てば官軍 負ければ賊軍」という言葉があるように、戦いに敗れた指揮官による敗戦の弁が評価されることは多くないであろう。

取材に対する森下仁志監督のコメントも、ザスパサポーターを納得させられるような内容とはなっていないのではないか。

「力を出し切ったが勝てなかった」と話す森下監督はファン、スポンサーへの謝罪を述べた上で、今季のザスパにおける戦力に関しての誤算としてこうコメントしている。

スイル(FW姜修一)が入った5月は恐らくリーグで1番になるくらい勝ち点を取っていたと思うが、2年間のブランクもあり、故障で固定できなかった。ストライカーとGKはJ1でも鉄則のところ。そこがガチッとしていれば大崩れはしない。(復帰した)今は負ける試合も少なくなってきた。

上毛新聞社11月9日配信記事より引用

確かに今季5月の戦績は4勝2敗。

カン・スイルという「本物」のストライカーを擁し、当時首位だったアビスパ福岡にも1-3とアウェイで完勝している。

しかしながら、カン・スイルをリーグ開幕から使えないことは分かっていたことでもある。

今季のザスパが挙げた得点はわずかに29ゴール(第40節終了時点)横浜FCのイバ1人で挙げているゴール数とほぼ同じ数字だ。

もちろん、カン・スイルがポテンシャルの高い選手であることは疑いようのない事実でもある。しかしながら、韓国で数々の問題を起こし、2年に渡って公式試合に出場してこなかった外国人選手に、一体どれほどの期待を持っていたのであろう。

草サッカーではあるまいし、J2リーグはそれほど甘いリーグではない。

 

指導者としての意識に疑問

また、毎年のように抜ける主力選手をクラブを挙げて阻止して欲しいとも話しているが、この発言からはおよそ「指導者」としての意識の低さを感じざるを得ない。

少なくとも江坂任の大宮アルディージャ移籍は、彼のサッカー選手としての価値を大きく高めたことは間違いないし、それを追うように移籍した瀬川祐輔にしても、J1の舞台で堂々たるプレーを見せている。

もちろん、現場を指揮する監督としてのエゴはあって然るべきだとは思うが、下位カテゴリーであるJ2リーグは、彼らのような若い選手を育成する場でもある。

背番号26の系譜を踏む高井和馬の慰留についても森下監督は言及しているが、仮にクラブがJ3へ降格したとき、大卒ルーキーとして10ゴールを挙げている才能に満ちた若い選手の可能性を指導者の側から狭めるような発言はするべきではないだろう。

 

「指導者になればわかる」で選手は納得するのか

また、高井を含めた若手偏重ともいえる選手起用についてはこう話している。

 「好きな選手だけ使っている」とも言われたが、一切ない。若手だけ使うなら、ツボ(DF坪内秀介)も竜樹(小林、FW)も出てない。うちはほとんどの選手がピッチに立った。ベテランは「仁志さんは和馬に甘い」と思っていたかもしれないが、指導者になれば分かる。選手の取扱説明書はそれぞれある。

上毛新聞社11月9日配信記事より引用

起用法について選手と監督間での軋轢については、どのチームにも少なからずある問題だ。

ただし、不満をもっているとされる選手に対して「指導者になれば分かる」という言い方しかできない森下監督の指導力の限界を強く感じる。

チームは勝てない。起用法にも不満はある。そんな中で監督からは「指導者になれば~」という説明しかされない。

森下監督が現在の主力選手たちの慰留を求めたところで、それが選手のためと言えるのであろうか。

 

Jリーグクラブは「夢」を売れ

森下監督は、ザスパを「長い時間をかけても本当に強いチームにしたかった」と話しているが、そもそもクラブも選手もその1年1年が大きな勝負であるはずだ。そして、この散々たる結果を前にしては、あまりに無策であったとは言えないのか。

これは監督1人の責任ではない。クラブは監督の思い描く将来像をどれだけ理解していたのであろう。そしてそれに支援する姿勢が存在したのであろうか。

森下監督の取材記事はこんな話でしめられてもいる。

 みんなが人生を懸けてやっている。「前橋だ」「高崎だ」とかはどうでもいい。歴史を大事にすればいい。草津で始まったのは事実なのだから。みんなが愛情を持ってクラブに関われば、もっと強くなれる。ガンバ(J1G大阪)もそうだった。今までいた選手、スタッフ、フロント、みんなを大事にしてほしい。そうすれば、もっと愛情ある雰囲気のスタジアムになる。「誰が敵」「誰が味方」とかはどうでもいい。じゃないとサッカーは文化にならない。このチームでプロになりたい子どもも出てこない。1人でも多くの選手が残って、早くクラブの方向性を決めてほしい。みんなが残ってくれれば、クラブの未来は明るい。

上毛新聞社11月9日配信記事より引用

クラブ首脳がその存続の大前提である「決算」に心血を注ぐのは当然である。しかし「将来への大きな希望」が感じられないクラブには、それが例え「Jリーグクラブ」であったとしても、ヒトもカネも集まってはこないだろう。

未だ練習場の確保さえままならないクラブ状況にあるにも関わらず、来季のJ1クラブライセンスがあっさりと承認されたザスパクサツ群馬。

クラブは絶対的な味方でもあるファン・サポーターの抱く夢を正面から捉えていくことが必要なのではなかろうか。

 

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