ザスパクサツ群馬の試合がまた日曜日のナイターで行われている。
これについては、2013年のサポーターカンファレンスでも当時の植木代表が「他競技会などとの兼ね合いで日曜日のナイターにせざる得ない状況がある」旨、質問に返答している。
冒頭の話題はひとまず置いておき、
一連のザスパクサツ騒動にひとつの進展があった模様。
森下仁志監督、都丸代表取締役、菅原GMの今季限りの退任が発表された。
10月15日に行われたJ2リーグ第37節、対東京ヴェルディ戦に敗れたことで、今季のJ2リーグ21位以下が決定。

この試合後、ザスパサポーターがゴール裏に「SOS」というショッキングな横断幕を掲げ、それを機にザスパクサツ群馬の暗部が次々と露呈していくことになった。
ザスパサポ積年の思い
ザスパサポーターとしては、積年の思いをそこで爆発させた形ではあっただろうが、そうした実態を知らないサッカーファンにとっては、その衝撃性もあいまって「ザスパ騒動」として拡散していったように思う。
騒動の中心にいるとされている菅原GMが、県サッカー協会の重鎮で自らが創設者でもあるtonan前橋の強化のためにザスパを「選手ロンダリングの架空口座」として利用し、国体群馬県代表の強化にまでJリーグクラブ「ザスパクサツ群馬」のブランド力を悪用した。ということが徐々に明らかとなり、それと同時にこの行為が「ザスパクサツ群馬のっとり計画」につながっているのではないか。という危惧となってザスパサポーターの間で声高にささやかれてきた。
ザスパの選手がtonan前橋に期限付き移籍などの「待遇」をうけ、今年行われた国体の群馬県代表選手に選出されていたのは事実であり、それ自体は「不正」とはいえないものの、その供給元であるザスパがJ2リーグでJ3降格へまっしぐらと落ちていく状況はプロサッカーのクラブチームの在り方として疑問の声や不信感が募って当たり前だろう。
ローカルクラブの苦悩とJリーグ理念
草津温泉という群馬県内でもローカルな地域を出目とするクラブが、徐々にその活動規模を大きくしていく中で、ヒトもカネも集まる前橋に依存せざる得なかった事情も、今起きている騒動につながる大きな要素にもなったのであろう。
私はこの問題を菅原宏という1人の悪役を仕立てて決着させてはいけないと考えている。
もちろん、県サッカー協会にも多大な影響力を誇る菅原という男が私利私欲に走った。そう考えた方があるいは物事を単純化できるかもしれない。
しかし、こうした問題は他の地方都市をホームとしているJクラブにも全くないわけではないだろう。
ある意味、そうした利権があってこそ興行であるプロサッカーリーグが円滑に運営できる側面もないとはいえない。
ただ、そこで重要なのはJリーグ理念と活動方針である。
Jリーグの理念
- 一、日本サッカーの水準向上及びサッカーの普及促進
- 一、豊かなスポーツ文化の振興及び国民の心身の健全な発達への寄与
- 一、国際社会における交流及び親善への貢献
Jリーグの活動方針
- フェアで魅力的な試合を行うことで、地域の人々に夢と楽しみを提供します。
- 自治体・ファン・サポーターの理解・協力を仰ぎながら、世界に誇れる、安全で快適なスタジアム環境を確立していきます。
- 地域の人々にJクラブをより身近に感じていただくため、クラブ施設を開放したり、選手や指導者が地域の人々と交流を深める場や機会をつくっていきます。
- フットサルを、家族や地域で気軽に楽しめるようなシステムを構築しながら普及していきます。
- サッカーだけでなく、他のスポーツにも気軽に参加できるような機会も多くつくっていきます。
- 障がいを持つ人も一緒に楽しめるスポーツのシステムをつくっていきます。
J.LEAGUE.jpより引用
Jリーグ理念、活動方針から透けて見えてくるのは「公共性」を担保しなくてはならない。
そういう事ではないか。
そうであれば、一定の組織、あるいは集団のみが恩恵をこうむるような活動は、そもそもJリーグの理念や活動方針に反する。
誰のための「ザスパ」なのか
ザスパクサツ群馬はまずその存在意義を改めて認識するべきだ。
創設以来のサポーターは当然、クラブ発祥の地「草津温泉」に対する思い入れは大きいだろう。
クラブ側は「前橋」とつながることで、何とかクラブ存続の道をさぐる。それも理解できる。
では、ザスパクサツ群馬というクラブは、誰のために存在しているのであろう。
サポーターの為?地域の為?クラブ組織の為?それとも群馬県サッカー協会の為?
あるサポーターが不甲斐ないチームに対して言った一言がこれを如実に表しているように思う。
「お前らはJ2に落ちたらチームを移れるけど、俺らは移籍できないんだよ!」
答えは明白だろう。
日曜日の夜、前橋にある陸上競技場へ愛するチームを応援しに駆けつけることのできるアウェイサポーターがどれだけいるだろう。
試合が終わるのは21:00だ。
もうこの時間では、近隣県以外から集まったサポーターは前橋か高崎に宿泊する他ないだろう。
これが昼間の試合であれば、どれだけのサポーターが「行こう!」と思ってくれるか。
これをクラブ側が「仕方ない」と諦めてしまっては、発展もないし成長もないのではなかろうか。
些細なことかもしれない。
しかし、Jリーグクラブに求められている役割は、そもそもそんな些細なことの積み重ねなのではないだろうか。
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2017年9月から、私が開設しているブログがあります。
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